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タイムマネジメントではなくストレスマネジメントをすれば人生は充実する


先日、埼玉県の長瀞というところまでキャンプに行ってきました。

時計のないキャンプ場は夜がゆっくりと更けていくのを感じることができます。
外で川の音や虫の声を聞きながら過ごすと、自然が身体にしみこむようで、
ずいぶん癒されました。

よく動いたので肉体的には疲れたはずなのですが、翌日からの仕事にも
かえって元気に臨めたのは、本当の意味で休息になったのだろうと思いました。

少し前に読んだ落合陽一さんの「魔法の世紀」という本では、
これからのAI社会ではタイムマネジメントではなく、ストレスマネジメントの時代になると提唱されています。

たとえば、これまでワークライフバランスというテーマで語られてきたのは、仕事時間を適切な範囲に抑えようというタイムマネジメントの発想からくるものでした。

これは、仕事時間がある程度の範囲内であれば、プライベートとのバランスがとれて健康に過ごせるという考え方が前提にあります。

一方でストレスマネジメントは、労働時間が多いかどうかではなく、ストレス量をコントロールすれば仕事、ひいては人生が充実するという考え方なのではないかと思います。

私自身、これまでを振り返ってみると、仕事が充実しているときはたとえ忙しくても活力があるので、気持ちも前向きになりますし、休みの日も精力的に動くことができていました。

一方で、仕事がうまくいっていなかったり、プレッシャーを抱えているときには、気持ちに余裕がなく、休みの日も精神的に疲れていて動く気がおきない。結果、とにかく寝て休むという生活になりがちだったと思います。

ワークとライフは切り離せないといいますが、やはりどこかで過度なプレッシャーに晒されすぎると、仕事もプライベートのどちらにも悪い影響が出てしまうのではないでしょうか。

そういう意味では、24時間の中で、自分の活力が満ちるような時間をどう増やしていくかという発想が必要かもしれません。

その視点で考えた時、ストレスマネジメントという切り口は本質的だと思います。

人材マネジメントにおいても、この視点は生かせないでしょうか。

今の経営もどちらかというと、人材一人ひとりのストレスをコントロールするというよりは、時間あたりの仕事の成果が目標にマネジメントがされがちなように思います。

しかし、成果を出すことと引き換えに、人がストレスを蓄積しすぎて疲弊していくようであれば、その人材はよいパフォーマンスを維持することが難しいように思います。

逆に、いかに人がよいコンディションで仕事に臨めるかということに
着目した経営をしていくと何が可能になるでしょうか。興味深い方向性です。

そのために何ができるか、どう成果につなげていくかを考えていくことが
これからの経営の一つのカギなのではと感じました。

また来月もよろしくお願いします!

2017/7/30 VOL85                                                                                            sakaguchi yuto

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