研修を受けても元に戻ってしまう、、、をどう解決するか
今、研修実施した後の定着や効果の見える化支援サービスを考えています。
研修を受けると、たいていの受講者からは、「学びになった」「明日から活用したい」といった声が聞かれます。
しかし、同時に残念ながら「現実は難しい」「しばらくしたら元に戻ってしまう」といった声も同じくよく聞かれます。
皆様の会社での研修後の実情はいかがでしょうか。
しばらくしたら効果が見えなくなってしまうという問題は、
昔からずっと言われることではありますので、研修というものの持つ特性と
諦めて、それ以上手を打たないという会社が多く見られます。
しかし、これは少しもったいないように思います。
そもそも人が「変わる」ということはどういうプロセスをたどるでしょうか。
ある方が、ライザップという会社はダイエットの会社ではない。その事業ドメインを「目標達成支援企業」とおいていると教えてくれたことがあります。(なので最近は英会話やゴルフなどにも事業を拡げてらっしゃいます)
ライザップでは「ダイエットするために、どうすれば痩せられるか」ということをお伝えしてサービスを終えている会社ではありません。
痩せるために、改善すべき食事や生活を伝え、それを実行し続ける
ことを一緒に支援するというところをサービスの中心に置いています。
摂った食事の写真をインストラクターに送るなどし、
目標達成に向けて日々「行動し続ける」ことを支援していくというのが
もっとも重要な価値であり、特徴になっています。
人は本来的に弱い生き物であり、何かを継続することを途中でやめたくなるものです。
その前提に立って、いかに学んだことを「実行し続けてもらうか」
そのための仕組みをセットで考えて、コーチのようにフォローし続けるというところに参考にすべきところがあるのだと思います。
ただ、そのような継続フォローに投資をすることはなかなか企業は前向きではありません。
フォローすることは新しい知識を教わることではありませんので、何かを提供してもらっている感がなく、お金を払うことに躊躇してしまうのかもしれません。
私が経営者でも「できればお金をかけず、社員の意志でコミットしてほしいな」と思ってしまうのではないでしょうか。
だからこそ、定着支援はサービスとして成り立ちにくいのかもしれません。
一方、もう一つ定着支援が根付かない背景としては、研修というサービスの特性として学んだスキルの実行がどう成果に結びついたか測りにくいということもあるように思います。
「風土が変わった。」「人が学んで業績につながった」ということは、
他のいくつかの要因(たとえば景気がたまたまよくなった)も絡みます。
そのため直接的に成果の証明が難しい領域です。
しかし、難しいからと研修を受けただけで終わっていては、効果の定着はもちろん、その後のよりよい研修の実施にもつながっていきません。
その会社ならではの学び方の学習、学んだことの実践の力をつけていくとよいのではないでしょうか。
一つは、学んだことを「実践したか」どうか
次に、当初その研修を通じて意図していた事業成果がどう変化していくか
更には、社員の皆様の主観としての評価がどう変わっていったか
このようなことを組み合わせて、自社なりの計測と実践支援の形をつくっていくことがよいのではないかと思います。
もしご興味ある方がいらっしゃればお問い合わせください。
来月もよろしくお願いします!
2019/2/26 VOL103 sakaguchi yuto
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