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優れたビジョンは「公共性」を兼ね備えている

とある経営者の方とセッションをしていて、「会社の目指すべき姿」という議論をした。

その中で「優れたビジョン(Vision)」とは何か?という話をしたのだけれど、世の中一般的にはビジョン・ミッション・バリューなどの色々な言葉が溢れかえっている。

ここ数年は「ブランディング」という言葉が一般的になってきており、会社の目指すべき姿、ありたい像を描くために「わたしたちが何者であるのか」ということを、自己起点で綺麗な言葉にまとめる、というチープなブランディングが流行っているように見えるのだけれど・・

僕が思う優れたビジョンというのは、人や組織に固有のものでありながら、公共性を兼ね備えている。
つまり、他者(自社の社員や、顧客、応援してくれる人々)が共感し、巻き込む力を持っている。

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大切なことはまず、自分自身の夢ありきだということ。
人や組織に固有ものであるという前提は忘れてはならない。

同時に優れたVisionは人々を巻き込み、共感させ、動かすことができる。そういう力を兼ね備えているというのは、固有の夢が同時に「私たちの夢」だと思わせる力を兼ね備えているということなのだ。

公共性というのは「群像の感覚」ということ。

群像の感覚というのは、ビジネス的にいうとマーケット感覚というのだと思うが、社会的にはもう少し広義の意味で捉えられると思う。

集団の中で自分はどういう立ち位置なのか?ということがぼんやりと見える。集団の中でなら、自分はどの役割が適正なのかを考える力。
同時に、その集団は何を思い、どう行動するのか?ということをぼんやりとでも捉えられる力のこと。

この「公共性」や「群像の感覚」なしに「自分たちはこれを成し遂げるのだ!」という個人の夢ばかりを語る人や組織の多いこと。
私たち社会は、人と人とのバランスの中で成り立っているということを忘れてはならないのではないだろうか。

理想論ではあるけれど・・目指す先やありたい姿を思い描き、ブラッシュアップを重ねていくしかないのだろうと思っている。

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