ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ:「ザイバツ電算室潜入」


0.この記事について


この記事は、ニンジャスレイヤーTRPGの非公式ソロシナリオです。
対象は壁越え直前〜壁越え直後のニンジャで、特に【ニューロン】の能力が重要になります。
初期作成ニンジャやモータルでも【ニューロン】が高ければ生還可能性はありますが、相応に死の危険性は高まるので了承の上プレイして下さい。

参加前提:▶︎生体LAN端子の装備(上位版でも可)
新規作成キャラの場合は必ず生体LAN端子の埋め込み手術をして下さい。
引継ぎニンジャで生体LAN端子を所持していない場合、参加前に生体LAN端子埋め込みのためだけに使える余暇が1日与えられます(この埋め込み手術で事故は起こらない物とします。)

推奨能力:【体力】5以上、【ニューロン】5以上(それぞれ4でも行けますが、3以下だと事故率が跳ね上がります。)

なお、キャラクター作成から行う場合は、以下の記事を参考にして下さい。

https://diehardtales.com/n/n95cd0549597d

1.プロローグ

トコロザワ・ピラー上層部
君は「総会六門」「六」と威圧的にショドーされた巨大な扉の前にいる。
ソウカイ・シックスゲイツの一角、ダイダロスに呼び出されたからだ。
ラオモト・カンの前にさえ滅多に物理肉体を見せない彼がわざわざ自らの居城と言える場所に人を呼び出す。
あなたは一抹の不安を覚えながら巨大な扉を開け、シックスゲイツ専用のトレーニンググラウンドへ足を踏み入れる。


冷蔵庫を思わせる程冷却された部屋には見たこともない程巨大なUNIXが無数に立ち並び、耐寒コートを着たクローンヤクザ達が機器に不具合が無いか忙しなく点検を行なっている。
ここがダイダロスのホームグラウンド、即ちソウカイヤの電子的中心部である事に疑いは無い。
しかし、これ程の規模の部屋であれば何十人、何百人と直結奴隷がいるはずなのだがそれが見当たらない。
まさかこれだけのUNIXを一人で…?


「必要無いんですよ、直結クローンヤクザなど使わずともタイプ速度は足りています。」
君の後ろから不意に声がかかり、生体LAN端子にケーブルが差し込まれる!
「あなたには可能性がある、速く、とにかく速く、限界を越えて速くタイピングしてください。『見える』域まで来たら私が導きましょう。依頼内容はその時話します。」

LANケーブルを通じて単純だが膨大な量のデータが流れ込んでくる。
これを処理しなければあっという間にニューロンが焼き切れてしまうだろう。
【ハッキング】(【ニューロン】+LAN端子のダイス補正)でHARDの判定を2回行って下さい。
判定に自信がなければ一回は【精神力】を1消費して自動成功にできるので活用してください。
両方成功しないとここでシナリオが終わるので頑張ってください!


・一度でも失敗した場合
膨大すぎる量のデータを処理し切れず、ニューロンが焼き切れると思った瞬間不意にデータの奔流が止み、現実世界に意識が戻ってきた。
「…見込み違いでしたか、お疲れ様でした、これでスシでも食べてください」
と【万札】1を手渡すとすぐに部屋を追い出されました。
釈然としない物を感じつつ、小遣いが貰えたからラッキーとあなたは前向きに考えて下層へのエレベーターに乗りました
(ゲーム終了:門前払いエンド)


・2回とも成功した場合
ダイダロスから流し込まれるデータはその量をどんどん増やして行き、否応なしに限界以上のタイプ速度を強いられる!
これ以上はニューロンが焼き切れる!そう思った瞬間に貴方の頭上に黄金の立方体が見え0101010001100111100


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気がつくとあなたは先ほどいたダイダロスの部屋に戻っていた…否!部屋の扉には01の帯が降る暗黒が広がっており、頭上には黄金に輝く立方体が空間全体を照らしている。
「おめでとうございます、あなたはコトダマ空間が見えるようになりました。」
あなたの前には頭から何本もLANケーブルを生やした痩身のニンジャ…ダイダロスが立っていました。
「ドーモ、ダイダロスです。先程は失礼しました、この方が早かった物でして…」


「…という訳で、あなたに依頼したい事はハッキングの補助、対象は…どこかにあるザイバツの本拠地、そこに存在する電算室です。」
彼の説明だとブリガンドと言うニンジャがザイバツの本拠地を探っていたが、掴んだ情報を持ち帰る事無くザイバツに消されてしまったらしい。
しかし、彼はその本拠地のどこかにIRC端末を接続しており、今ならそれを手繰ってザイバツの電算室に潜入可能なのだと言う。


「今までの電子戦を見る限り私に勝てるハッカーはザイバツに存在しません
しかし、油断して足をすくわれてもつまらないですからね。
一人くらいはコトダマ空間の見える助手が欲しかったのですよ…つまりあなたです。」

「この空間ではニンジャもモータルも関係なく、タイプ速度の速い方が勝利します。そして、ここでは物理法則や自身の存在さえ自分自身で定義し続ける必要があります。」
そう言ったダイダロスが指を鳴らすと部屋の壁が消滅し、01ノイズと暗黒が広がっていく…


「足場があると思えば足元にタタミが現れますし、飛びたいと思えばどこまでも飛翔できるのがコトダマ空間です。」
そう言うと暗黒の広がる空間に一筋の道ができる。
「この道はブリガンド=サンが接続したUNIX、そしてその先にあるザイバツの電算室に繋がっています。私は先に行って電算室の本体に接続しておくので、この道を辿ってついてきて下さい。」

そういってダイダロスは浮遊し…思い出したように一本のロープを取り出してあなたに結びつける。
「これはあなたとUNIXの繋がりを可視化した命綱です。万一帰り道がわからなくなった場合は、この命綱を辿って行けば現実世界にログアウトする事ができます。」
「くれぐれも取り扱いは慎重に、あなた以外には見る事も触る事もできないよう偽装してありますが、もしも千切れてしまったら肉体に帰る事は出来ないと思ってください。」
そう言うとロープは01ノイズとなって消え去るが、あなたには確かなロープの感触を感じられる。

「それでは、愚鈍なザイバツの本拠地で会いましょう。あまり遅いと私が全て蹂躙してしまいますよ?」
そう言うとダイダロスは光と見まがう程の速度で01ノイズと暗黒の空間を飛翔して行く。
…自分にもできるだろうか?
そう思って自分が飛ぶ事をイメージすると僅かに浮くことに成功し、同時にニューロンに多大な負荷がかかる事を実感する。
いまこの瞬間にも自分の物理肉体は超高速でタイピングを続けているのだろう。

この空間に慣れるまで大人しく物理法則に従うべきか、思い切って自ら物理法則を作る事に慣れるべきか…
いや、ここは思い切るべきだろう、そうでなければ自分が来た意味が無い。飛んでいく事に決めたあなたは【ハッキング】で難易度NORMALの判定をします。

成功した場合、コツをつかんだあなたは光とまでは行かずとも、音速を遥かに超えた速度で飛翔出来ます。                   

失敗した場合、自分が飛べると信じ切れなかったあなたは道から転げ落ちて暗黒の海に飲み込まれそうになりますが、
【精神力】を1消費したタイプ速度のブーストで何とか飛行を安定させることに成功しました。


成功・失敗に関わらず、コトダマ空間の作法に慣れたあなたは現実世界を超えた能力を発揮できるようになります。
以降の判定ではいかなる能力で判定する時でも以下の方法を選ぶ事が出来ます。

1.判定する能力値で振るダイスに【ハッキング】判定のダイスの半分(切り上げ)を追加する
2.代わりに【ハッキング】で判定する

(ウイルス入りフロッピー及び*キーボード・オブ・ゴールデンエイジ*適用可能)また、回避ダイスの算出も上記1.2.のどちらかで行ってください。
EX1.タキの【カラテ】は2で、ハッキングに使えるダイスの数は10個です。
彼が【カラテ】の判定を求められた場合、カラテ判定+ハッキングダイスの半分だと2+5=ダイス7個、
そのままハッキングを行う場合はダイス10個で判定できます。
タキはダイスの多い【ハッキング】で判定する事を選びました。
EX2.ガンドーの【ワザマエ】は10でハッキングに仕えるダイスの数は10個です。
彼が【ワザマエ】の判定を求められた場合、ワザマエ判定+ハッキングダイスの半分だと10+5=ダイス15個
そのままハッキングを行う場合はダイス10個で判定できます。
ガンドーはダイスの多い【ワザマエ】で判定を行う事にしました。

2.ザイバツ電算室


コトダマ空間で自己を定義する方法に慣れたあなたは一瞬でネオサイタマを飛び出し、セキバハラを通過してアッパーガイオンに到着し、歴史ある五重塔の一つへ飛び込んで行く…

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「なるほど、コトダマ空間の動き方には慣れたようですね。」
周囲の全てを紫色の網目と目玉…即ち、ザイバツのマークに囲まれた空間でダイダロスはこちらを出迎える。
目の前には歴史ある五重塔を模した古めかしい建物、木造のドアはいかにも脆そうなのだが…
「ザイバツのトラップなのか何かのジツなのか…接続を維持するだけでもかなりのタイプ速度を要求されています。」

「私が蹴破る事は容易いですが、その先でアンブッシュを受けては接続が切られてしまうかも知れません。ここは私が接続維持に専念してあなたが突破する形がいいでしょう。」
そう言って扉に指を向ける、開けろと言う事だろう。

1.【カラテ】で蹴破る(難易度NORMAL)
2.【ワザマエ】で解錠する(難易度NORMAL)

・成功した場合
事も無げにドアを開けたあなたに対し、何者かがトビゲリを仕掛けてきます!
難易度NORMALで回避判定です!失敗すると1ダメージを受けてしまいますよ!

・失敗した場合
まだコトダマ空間に慣れきっていないのか、ドアを開けるのに失敗してしまいました。
普段なら帰るところですが、ダイダロスに見られていてはそうも行きません。
仕方なくもう一度ドアに近づくと…突然ドアが開け放たれ、何者かがトビゲリを仕掛けてきます!
難易度U-HARDで回避判定です!失敗すると1ダメージを受けてしまいますよ!


あなたがアンブッシュをなんとか凌ぐと、攻撃を仕掛けた影…
サラリマンがメンポと頭巾を付けたようなニンジャがojigiコマンドでアイサツをしてきます。
『ドーモ、ザイバツ・グランドマスター、ヴィジランスです。』
グランドマスター!ザイバツの最高幹部であり、シックスゲイツどころかラオモト・カンに迫る程のカラテの持ち主だという…
勝てない、と目でダイダロスに訴えますが彼は余裕の表情のままです。

「コトダマ空間が見える者と見えない者では電子戦において0と1程の格差があります。そして彼は見えていない側の存在、この会話さえ感知するのは数秒後の事でしょう。あれならあなたでも軽く倒せますよ、試してみなさい。」

そう言われて観察してみると、アーケードゲーム内の機体のように数個の動作パターンを組み合わせて動いているだけなのが分かります。
これではシックスゲイツどころかその辺のサンシタにさえ劣るカラテしか発揮できないでしょう。
倒せる!そう確信したあなたは果敢にカラテで攻撃を仕掛けます!

【カラテ】でNORMALの判定です、失敗した場合はNORMAL、ダメージ1の回避判定を行って、カラテに成功するまで判定を繰り返してください。


『グワーッ!サヨナラ!』ヴィジランスは爆発四散!
こちらの攻撃に全く対応できず倒された彼に拍子抜けしましたが、グランドマスターを倒したのは事実。
莫大な報酬がもらえるかも…と皮算用していると、頭上から声が聞こえてきます。

『残念ながら私のニューロンを焼くことは不可能だよ。』
『なぜなら私は物理タイプ派でね。』
『この私たちも単に複数のUNIXでログインしているだけだ。』
『UNIXが爆発したところで代わりはいくらでもある。』
『繋がっていない物を焼き切るのは例えシックスゲイツでも不可能だろう?』

なんと5人に増えたヴィジランスが屋根の上に立っているではないか!

『そしてお前達相手に正面から戦う程馬鹿ではない』
『『『電算室の防壁用プログラム、存分に味わってもらおうか!』』』

そう叫ぶや否や5体のヴィジランスの内1体は屋根の中に吸い込まれ、3体は分裂して無数のミサイルに変形します。
そして最後の1体が指を振ると、ミサイルが分裂を繰り返しながら降り注ぎます!
更に避けようとしたあなたの足首を何かが掴む!一瞬視線を向けるとそれは屋根に吸い込まれたヴィジランスの腕であった!地面から手が生えてきたのだ!

回避難易度HARD、ダメージ1の攻撃が2回降り注ぎます!回避ダイスを二つに分けて回避してください!

ミサイル攻撃をなんとか捌くと、あなたの数倍にも及ぶミサイルを軽く受け止めながらダイダロスが叫びます
『地面に渾身のカラテを!それで邪魔な手は消えます!』        あの余裕ならダイダロス自身でも十分やれそうですが…とは言え指示に従いカワラ割りの要領で地面に渾身のカラテを打ち込みます

【カラテ】で難易度HARDの判定です!
失敗した場合は【体力】1を消費して無理やり成功させました!

『グワーッ!』五重塔そのものが鳴動するかのような叫びと共に地面からヴィジランスの一体と…ギザギザの歯が印象的な女ハッカーが飛び出しました!
地面への攻撃を誘った上でのアンブッシュ!あなたが体勢を戻すよりも女ハッカーの手があなたを掴む方が早い…しかしそれよりも早くダイダロスの手が女ハッカーの頭を掴みます!

「偽装するならもう少し上手くやることですね…普段ならファックして楽しむところですが、今日は時間が無いので死んでください。」
それだけ言うとオハギを握り潰すかのように女ハッカーの頭を粉砕!
女ハッカーはアイサツどころか爆発四散さえできず、日本庭園へブザマに倒れ込みます。

「さて、ザイバツのハッカーはこれだけですか?ならばこれからは蹂躙の…」
『舐めるな!ソウカイヤァァアッ!』

しかし、確実に死んだはずの女ハッカーは首が無いまま起き上がり、あなたにグラップルを仕掛けます!更に地面から飛び出たヴィジランスが大槍に変形して突進!あの女ハッカーに捕まればなす術なく貫かれてしまうでしょう!

1回目は回避難易度HARDでダメージなし、2回目は回避難易度EASYでダメージ2の攻撃です!
回避ダイスを二つに分けて回避してください!
しかし1回目の回避に失敗すると2回目の攻撃は回避できなくなってしまいます!

『ドーモ、ストーカーです…貴様ら全員ニューロンを汚染し尽くしてやる…っ!』
大槍を間一髪で避け、女ハッカーを投げ飛ばすと彼女は頭を再生させながらやっとアイサツをします。
『あまり頭に血を昇らせないように、次に賦活薬を打ったら恐らく死ぬぞ。』
『ええ室長、ZBRとザゼンのカクテルはもうごめんですからね…』

二人の会話からすると、誰かがとびきり強力なドラッグを打ち込んで蘇生させたようだが、ニューロンが焼き切れる前に賦活させるなどこの空間を見ていない限り不可能、では一体誰が…?

「ヴィジランスがやったのでしょう…にわかには信じがたいですが、奴はあれだけの電子戦をしながら物理世界でも元気に飛び回れるようです。」  物理タイプのみで複数のUNIXから電子戦をしながら物理世界でも飛び回る?
やはり彼もグランドマスターの名に恥じない化物であったようだ…

「しかし、電子戦において我々が圧倒的に有利なのは変わりありません、その証拠に…」
全方位から飛んでくるヴィジランスが変形したミサイルとそれに紛れたストーカーのトビゲリ、
自分では即座にニューロンを焼き切られそうな連携を片手でいなしながらもう片方の手に作り出した何かをストーカーに投げつける!

「はい、無力化完了です。ずっとループ処理に勤しんでいてください。」
作り出したのは齧歯類のケージに使われる回し車、ストーカーは横に動けば出られる事に気付かず延々と同じ所を走り続けるのみ!

「では行きましょう、私がガイドするので逸れないように。」
そこから先は非常に楽な道のりであった。
五重塔にはそれぞれの階に特色あるトラップが仕掛けられていたが、複雑極まりない迷路には赤マーカーで正解の道が記され、
タタミからヤリが飛び出る部屋では入る前に全てのヤリが飛び出していて罠の用を為さない。
電子スモトリが無限に湧き出る部屋では出現場所に落とし穴が仕掛けられて出現した瞬間奈落に落ちる…と言った具合で全ての罠をダイダロスが楽々解除していたのだ。

道行では通貨素子や未公開株券も所々に落ちていたが、ダイダロス曰くこれはカトゥーンのキントン・ニンポに倣ったトラップで迂闊に取得しようとすると罠に誘導されるとの事。
とは言え現金つかみ取りの誘惑には抗いがたい…
あなたは安全そうな金を見極めて拾って行きます。

【ニューロン】でKIDS〜U-HARDの中から任意の難易度で判定です。
成功数×2の【万札】が手に入りますが、入手した万札÷5(端数切り捨て)だけ体力と精神力にダメージを受けてしまいます。
ただし、難易度U-HARDを選んだ時はいくら万札を取得してもダメージを受けません。

3.最奥にて

拍子抜けする程簡単に五重塔の頂上についたあなたは「グランドマスター専用」とショドーされた扉を見つけます。
「ここは私が解錠しましょう」
そう言ってダイダロスが扉に近付いたその時!

何者かの腕が床から生えてあなたとダイダロスの足を掴む!さらにその腕が鎖に変形して完全に拘束!
ここまで沈黙を保っていたヴィジランスである!
「死ねっ!ソウカイヤァァ!」
そしてループトラップに囚われていたはずのストーカーの首狩りソバット!二人まとめて首を刎ねる気です!

【ワザマエ】HRADの判定でソバットをいなした後、【カラテ】U-HARDの判定で鎖を引きちぎりましょう!
【ワザマエ】判定に失敗したら2ダメージ、【カラテ】判定に失敗したら【ワザマエ】判定からやり直しです。

「ドーモ、ストーカーです。さっきの屈辱、倍にして返してやる…」
美しい顔を残忍に歪めながらストーカーは改めてアイサツを行う。
その存在感は先程の比では無く、まるでこの場にアバターではない本人がいるかのようだ。

「なるほど、『見える』ようになりましたか…いいでしょう、コトダマニュービーに戦い方をレクチャーしてあげましょう。」
そういうと周囲にいくつものフスマが現れ、そこから何十人ものダイダロスが次々と現れる
「上等だ、全員IP晒してニューロン焼き切ってやるよ…!」
ダイダロスとストーカーは上空に飛翔し、目で追うのが不可能な程の高速戦闘を始める!
 
一瞬呆然と眺めていたあなたですが、それどころではないと「グランドマスター専用」とショドーされた扉の開錠に取り掛かりますが…その前にヴィジランスが立ち塞がる!
「「「ここは通さぬぞ!」」」
この場に四体の自分をログインさせながらストーカーの支援も行なっている怪物相手にどう切り抜けるか考えていたあなたですが…
グランドマスターのアカウントならあの扉を開けられるのではないか?
そう思い立ったあなたは彼のアカウントをkickし尽くし、崩壊したアカウントを乗っ取って扉を開ける算段をつけました!
あとは彼をkickし尽くす実力があるか…カラテの時間です!

あなたは一時的に「●連続攻撃3」を手に入れます。
あなたのカラテでヴィジランスをkickし尽くしましょう!

・初期状態でヴィジランスは4人存在します。
・●連続攻撃3のルールに則って【カラテ】のダイスを三回分に分けた判定で難易度NORMALの判定に成功するごとにヴィジランスを1体kickして排除できます。
・判定終了時にヴィジランスが1人以上残っているなら反撃してしきます。
難易度NORMALの回避判定に失敗すると(残りヴィジランスの人数)点の体力ダメージを受けてしまいます!
・攻撃終了後、ヴィジランスは新たに1人ログインして数を補充します (最大5人)
・あなたが爆発四散するか、ヴィジランスが0人になった時点で終了です。

『くっ、やはり認識者と一対一は…サヨナラ!』
一時的とは言えヴィジランスのkickに成功したあなたは01崩壊する彼から指をひったくり、01鍵に変形したそれを使って「グランドマスター専用」とショドーされた扉を開け放つ!


0101010001101101…


0101001そこは数千年の歴史を持つテンプルじみた木造の書庫。
01の埃が舞う本棚にはキョート貴族の詳細な歴史から、タイトルを見ただけで発狂しかねない恐るべきニンジャ真実まで多岐に渡る書物が収められていた。
…しかし今はそのような歴史に意味はない!


あなたは「ザイバツの構成」「ネオサイタマに関する情報 」をイメージして本棚へ01の指先を伸ばす…
するといくつかの役に立ちそうなアイテムと古びたマキモノ罪罰罪罰罪罰罪罰…


罪罰罪罰罪罰いくつかの役に立ちそうなアイテムを目の前に引き寄せていた。
可能ならこれら全てを持ち帰りたい所だが、それだけの時間を敵は許してくれないだろう。
アカウント擬装がバレかけているのか、今まで存在すら忘れていた命綱に凄まじい負荷がかかっているのがわかる…
素早く状況判断し、脱出可能な内に重要な情報を掴み取らねば!


以下のアイテムから2つまで選んで取得できます。
内容の重要度によってシナリオの評価は変わります

1.「罪罰営業組合忍者目録」とショドーされた豪華な書物
2.精巧なキョート城の模型
3.「左遷先」と印刷されたノート
4.「総会屋潜伏先」と記された地図
5.「父祖と忍者六騎士」と題された絵巻
6.何か罪罰罪罰しているような…
6.を選んだ場合【ニューロン】U-HARD2で判定を行い、成功した場合罪罰の靄を振り払い「ニンジャスレイヤー」と書かれた古びたマキモノを取得します。                                失敗した場合は何も得られず、時間を無駄にした事を後悔しました。


…これ以上は命綱が千切れてしまう!
限界を悟ったあなたは持てるだけの情報を抱えて部屋から飛び出し、安全圏まで戻ってログアウトしようとしたのだが…様子がおかしい。

上空では限界を超えたタイプ速度で薄緑に輝くストーカーと無数のダイダロスが激しいイクサを行なっている、だから彼女が手を出せないのはわかる。
…だがヴィジランスは?
フィードバックの無い彼はすぐに戦線復帰して君の妨害をするか、ストーカーの支援に回るはずなのだが…

「室長!私はまだやれます!だからそれは…」
「今すぐ強制ログアウトしなさい!でないと戻れなく…」

何かに気づいたストーカーとダイダロスが戦闘を中断して声を上げ…


ブツン

目に見える全てが消え去った。

4.帰還


……電源ケーブルを抜かれたUNIX画面のように全ての景色が暗転し、君の周囲には闇だけが見える、一瞬死んでしまったのかと思ったが、頭上に輝く黄金立方体を見てまだここがコトタマ空間であると悟る。
とりあえず足場としてタタミを作り、その後ログアウトしようとコマンドを送るが反応がない。
ダイダロスが最後に言おうとしていた戻れなくなると言うのはこう言う事なのだろうか?
このまま浮いていても仕方ないが、闇雲に動いて脱出できるとも思えない。


何か手がかりはないかと何度かログアウトを試みてみると、黄金立方体の近くにボロボロの紐を見つける。
君がトコロザワから繋いできた命綱だ!今にも01崩壊しそうなそれに掴まれば肉体に帰れるはずだ!


しかし、黄金立方体の方から01ノイズが人型に凝集したような影が迫ってくる。
君は直感する、あの影に捕まれば決して逃げられないと。
そして、あの影から逃げて命綱を見失えば二度と肉体には戻れないと。
最早迷っている時間は無い!あの影よりも速く命綱を掴み、攻撃を凌いで現実世界に帰還せよ!

任意の能力値でU-HARDの判定をしてください、成功すれば命綱に捕まれます!
失敗した場合も2回まで再挑戦が可能ですが、二回目の再挑戦の判定は難易度がU-HARD2(出目6が2個以上で成功)に上昇してしまいます。


そして二回目の再挑戦にさえ失敗した場合…命綱は消滅してしまいました。
なんとかあの影から逃げる事はできましたが最早現実世界に戻る手がかりはありません。
どうにかして現実世界に戻る方法を探すか、コトダマ空間の住人として第二の生を謳歌するか。
どちらを選んだにせよあなたは01の飛沫を残してその場から去り、二度と戻ってきませんでした。
(ゲーム終了:コトダマ空間の旅人エンド)


命綱に捕まる事に成功したら、01ノイズの影があなたにアイサツをしてきます。
「ドーモーモーモーモ、私はインクィジターターターターターター」

アイサツの間にもインクィジターはその数を爆発的に増やしていく…   捕まれば死ぬ、改めてそう確信したあなたはニューロン損傷を無視したタイピング速度ブーストで一気に加速する!


インクィジターはなんと5回も連続で攻撃してきます!
回避ダイスを5つに分けて回避難易度NORMAL、ダメージ1の攻撃を回避してください。
この時、【ニューロン】を1減少させる毎に回避ダイスを5つ増やす事ができます。
(これはペナルティ扱いではなく純粋な減少となり、減少は回避判定が全て終わってからとなります。)

また、「父祖と忍者六騎士」を所持している場合、回避失敗した時一度だけこのデータが身代わりになってくれます
「ソガ…ハガネ…フマー…ドラゴン…」
絵巻を破壊したインクィジターはデータの奔流に何かを感じたらしく、一時的に追撃をやめたようだ。


「0101000111許さない0101001です」
キョート城、アッパーガイオン、セキバハラ、ネオサイタマ…シンカンセンの数十倍の速度で流れる景色の中、
命綱を離すまいとするあなたと引き離そうとするインクィジターの攻防はますます激しさを増して行きます。
もう耐えきれない…!そう思った瞬間光り輝くトリイ・ゲートが見えてきました。
ここに入れば戻れる!やっと希望の見えたあなたに対し、無数のインクィジターは寄り集まって一体の巨人となり、出口を塞いできました!

あなたは全身全霊のカラテ攻撃で強行突破を仕掛けます!
【カラテ】でU-HARD2の判定です!成功すれば巨大インクィジターの体を突き破って脱出できます!
失敗した場合は難易度U-HARD、ダメージ3の攻撃を回避してからもう一度判定してください。
なお、この一連の判定でも【ニューロン】を1下げる事で判定ダイス及び回避ダイスを5個増やす事ができます!
(一度下げる選択肢を選べば判定に成功するまでその効果は維持されます)

「01100011011グワーッ!000100111011010」
恐るべき巨人の肉体をカラテで突き破ればあなたの勝利です!そのまま勢いでトリイ・ゲートに飛び込み…010100010111011011

5.エンディング


01010010111100011…「アバーッ!」
01の奔流から抜け出した君の目には白い壁とZBR 注射器を持った医療ヤクザが映る。
ふと自分の指先を見ると01の飛沫は飛ばず、確かな肉の重みを感じる、どうやら現実世界に戻って来れたようだ。


「心停止させるには惜しい人材だったので蘇生させました、感謝するように。」
同じ強制切断に巻き込まれたはずなのダイダロスは平然と耐えたようだ、帰りに奴に出会わなかったのか、あるいはあの暴威と正面から渡り合ったのか…聞いてみる気は起こらなかった。


「奴ら、私達に勝てないとわかるや電算室そのものの電源を物理的に切ったようですね。奴等を丸裸にできなかったのは惜しいですが、ヴィジランスとあの女ハッカー以外の直結奴隷は恐らく全滅、十分な打撃を与えられたでしょう。」


「それと、あなたの持ち帰ったデータを解析しました、株券や市場データは我らが美味しくいただくとして、重要なのは…」

1.「罪罰営業組合忍者目録」とショドーされた豪華な書物
「…構成員全てを丸裸に出来たと言いたいところですが、肝心の派閥や命令系統が全く書かれていませんね。
その辺りの情報はそもそも入力されていないのでしょう、これだから江戸時代でニューロンの進歩が止まった奴らは…」 評価点+1
2.精巧なキョート城の模型
「一般人が知りうる物よりもはるかに詳細な間取り図ですね、キョート城は古代のニンジャレリックだなんていう妄言は置いておくとして
奴等の本拠地は確実にキョート城です。ついにザイバツの尻尾を掴みましたよ…!」 評価点+3
3.「左遷先」と印刷されたノート
「ネオサイタマ におけるザイバツニンジャの配置図のようですね。左遷先と言うならば我々が首を切ってあげましょう」 評価点+2
4.「総会屋潜伏先」と記された地図
「キョートにおけるソウカイヤアジトの情報ですね、敵も無能では無いと言うことですか…キョート潜伏組に警告しておきましょう」 評価点+1

5.「父祖と忍者六騎士」と題された絵巻
「…私がニンジャ歴史家なら狂喜したのでしょうが、ビズの役には立ちそうもないですね」
評価点+0

6.「ニンジャスレイヤー」と書かれたマキモノ
「…ザイバツらしい妄言を排して事実だけ抜き取ると、かのマルノウチ抗争そのものがニンジャスレイヤーを誕生させ、ソウカイヤへのテッポダマにするための計画だったようです。」 
「…この情報をかの狂人に流したら面白い事になると思いませんか?奴等には自分の作ったテッポダマに怯える日々を送ってもらいましょう。」
評価点+5
シナリオ評価
A+:評価点6以上 万札30 名声【ソウカイヤ】+3
A:評価点5  万札20 名声【ソウカイヤ】+2
B:評価点3〜4 万札15 名声【ソウカイヤ】+2
C:評価点1〜2 万札10 名声【ソウカイヤ】+1
D:評価点0   万札10

また、望むなら「●IRCコトダマ空間認識」を取得できます。
(現状フレーバー以上の意味がないスキルなので自動取得スキル扱いです。今後公式のプラグインでサポートされたらその扱いに従ってください。)

「あの戦闘を生き延びるとは悪運が強い…また依頼をするかもしれませんね。」
大量の万札を手渡すダイダロスは上機嫌だ、あなたはシツレイにならない程度にアイサツをすると部屋から退出し、下層行きのエレベーターに飛び乗る。
今回のコトダマ空間での戦闘は鮮烈な体験であった。
もう二度と見たくないか、あるいはまた訪れたいか…どちらの考えなのかは分かりませんが、あなたはコトダマ空間の事を考えながらエレベーターを降りて行きました。
(ゲーム終了:シナリオクリア!)

また、「父祖と忍者六騎士」を持ち帰った場合、後日あなたの部屋にダークニンジャが訪問してきます。
何か致命的な失態と犯したのかと戦慄するあなたに彼は「ザイバツから得た情報に興味がある」と情報を買い取る提案をしてきます。
ラオモトの指示なのかと聞いてみると「個人的な感傷だ」との事、彼が個人的な事をする所など見た事もないあなたは訝しみますが、
断る理由も無いので情報を【万札】10で引き渡します。
(価格交渉は…できると思うならやってみるといいですよ!)

帰還できた場合、余暇を3日もらえます。ニューロンの修復やさらなるサイバネ増設などに充ててください。ふわふわローンを利用していた場合は、このタイミングで返済してください。

これでシナリオは終了です、お疲れ様でした!

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