この記事について

この記事はニンジャスレイヤーTRPGのNPCキャラクターデータの記事であり、「ニンジャスレイヤーボスキャラコンテスト」へ応募する記事である
このデータは非営利の用途に限り自由に使用可能だが、可能であればこの記事への引用があることが望ましい（公式データとの混同を避けるためだ）

カノープスとは

カノープスとは、第四部に登場するフリーランスの女ニンジャであり、パルクールを発展させた機敏な機動と確かなスリケンのワザマエであらゆる状況に対応する腕を持ったニンジャである。
また、普段の生活で交流する相手にはニンジャである事を隠しており、その場合は本名であるアユミと名乗る。
登場エピソード：「アルター・オブ・マッポーカリプス」など

キャラクターデータ

カノープス（種別:ニンジャ）
カラテ　　　8    体力8
ニューロン　10  　精神力10
ワザマエ　　10   脚力6
ジツ0  　　　　　万札10
所持品：家族の写真

スキル:●連続攻撃2、●連射2、●時間差、●マルチターゲット、●疾駆、●かばう
『パルクール機動』、『常人の三倍の脚力』、『トライアングルリープキック』、
『グレーターツジギリ』、『タクティカル移動射撃』『キリングマシーン』（ツジギリ）

『パルクール機動』：『グレーターツジギリ』、『タクティカル移動射撃』『キリングマシーン』
のいずれかと連続側転を同時に宣言可能、この場合各スキルの「移動距離の合計は【脚力】以内」の記述を「移動距離の合計は【脚力】×2以内」と読み替える


ジツ：???

行動指針

カノープスは基本的に『パルクール機動』の効果で『連続側転』とツジギリ系スキルを同時に宣言して行動し、ヒットアンドアウェイやすれ違いざまの攻撃を行っていきます。
可能であれば積極的に『トライアングルリープキック』を使用し、囲まれる危険があれば距離を取ってスリケンで牽制を行います。
彼女は基本的に善性の存在であり、マップ内に逃げ遅れたモータルなどがいればその脚力を生かして積極的にかばいに向かいますが、無私の奉仕者というわけでは無いので場合によっては見捨てることもあります。
このキャラクターは機動力については突出していますが、同ステータス帯のニンジャと比べると攻撃力では大幅に劣ります。
なのでPC達を待ち構えて殺し合いを行うボスと言うよりは逃げるモータル達の殿として時間を稼ぐ役や同じターゲットを取り合うチェイス系のシナリオに登場させた方が活躍できるでしょう。
特にチェイス系のシナリオでは持ち前の機動力もあって強大なライバルとして立ちはだかる事でしょう。

カノープスをシナリオに登場させるには

カノープスは本来AoM時代のニンジャであり、AoSの時代では5～6歳の女の子でしかありません。
しかしAoSでは自由に設定を弄れるので10～15年早く生まれてしまった事にしてしまえば問題なく登場させられます（その場合彼女の幼馴染である青年も同時に年齢を引き上げた方が良いでしょう）
その事を前提とした上でいくつか登場させる案を紹介します。

1.虐げられるモータルの味方として
　暗黒メガコーポに立ち退きを迫られている市民など、強大な暴力に迫られている存在の用心棒として登場するパターンです。
敵の殲滅よりも逃げるモータル達を支援する行動を行いますが、逃がす場所のない場合は積極的にPC達を倒そうとするでしょう。
場合によってはカルマ【善】を付与してもよいでしょう。

2.お宝や機密データを取り合うライバルとして
　カノープスはある理由からカネ稼ぎにも熱心であり、企業の機密データや後ろ暗いカネ等を奪いに動くこともあります。
そのターゲットがたまたまPC達と被ったとして、先にターゲットを奪取した方がカネを得られるチェイス的なシナリオも考えられます。
この場合は持ち前の機動力で最短距離でターゲットを奪おうとしますが、PC達によって危険域まで体力を減らされたならばターゲットをその場においてさっさと逃げ出してしまいます（カネで命は買えないのだ）

3.オリガミ・アーティスト襲撃任務
　新進気鋭のオリガミ・アーティスト「マスラダ・カイ」の両腕をへし折って次の評価会を辞退させよ！
このような任務を受けて鼻歌を歌いながら現場にたどり着いたPC達に凄まじいキリングオーラを放つカノープスが立ちふさがった！
この場合の彼女は普段のやや消極的な姿勢が嘘のように全力でPC達を殺しに来ます。

「BUAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」「BUAHAHAHAHAHAHAHA!」

　輝くニンジャが翼を広げると、無数の超自然光の腕がのたうちながら溢れ出、薙ぎ払う。触れられたモータルは抗うすべなく爆発し、その死は周囲の者に伝染し、さらなる爆発を引き起こす。四散したモータルは光の粒となり、ニンジャの糧となり、翼を羽ばたかせる……「カイ」アユミが言った。「殺して」
「アルターオブ・マッポーカリプス」より

キャラクターデータ

カノープス（種別:ニンジャ/サツガイ接触者）
カラテ　　　8    体力8
ニューロン　10  　精神力10
ワザマエ　　10   脚力6
ジツ0(コウ・リン・ジツ)　　万札10
所持品：家族の写真


★★★コウ・リン・ジツ
このジツは取得した瞬間自動的に発動する（判定不要）
自身の周囲8マスの好きな場所に『光の腕』を3体設置する。
『光の腕』は術者の出番直後に行動し、敵味方を区別せず可能な限り沢山のキャラクターに隣接するように行動する。
このジツを解除して『光の腕』を消滅させるには術者が死亡するか「ジツ+ニューロン」でU-HARD4の判定に成功する必要がある。
また、マップ上から術者と『光の腕』以外のキャラクターがいなくなった場合、爆発的に増殖した光がネオサイタマを壊滅させます。
　
★★★光の翼
このキャラクターは遠隔攻撃にのみ有効な「ダメージ軽減3」を得ています

●無抵抗
このキャラクターは回避判定を行わず、サツバツ！を受けた場合は自動的に出目6の効果になります。

『光の腕』（ジツ/ボス級の敵として扱う）
体力-
精神力-
脚力20
●飛行移動

★★★光との同化
このキャラクターの移動経路上にいた全てのキャラクターに軽減不可の「1」ダメージを与えます。（回避難易度U-HARD）
また、移動後に隣接していたキャラクター全てに軽減不可の「1」ダメージを与えます（回避難易度U-HARD）
この効果でキャラクターが死亡した場合、そのキャラクターは新たな『光の腕』に変化します。

★★★光の誘い
このキャラクターと隣接したキャラクターが移動する場合、【ワザマエ】でHRADの判定に成功する必要があります。
失敗した場合、その手番では移動を行うことができません。
複数のこのキャラクターに隣接されている場合、その数だけ判定に成功する必要があります。

●光の塊
このキャラクターに実体は存在せず一切ダメージを与える事が出来ないが、
近接攻撃でサツバツ！を発生させた場合一時的にその場から消滅させることが可能。
次の術者の手番の時に術者と隣接した位置に再設置されるが、その手番の間術者のジツ停止判定の難易度が1下がる（下限U-HARD）」

コウ・リン・ジツとはヒカリ・ニンジャが会得した始祖にして究極の光のジツです。
本体に生える光の翼とそこから延びる光の腕はありとあらゆる生命を取り込んで爆発的に広がって行き、一度開放されたならば一瞬でネオサイタマを壊滅させる程の威力を持ちます。
ヒカリ・ニンジャはいかなる理由かこのジツを他者に教える事無くどこかへと消え、後のヒカリ・ニンジャクランのニンジャは始祖のジツを模倣して様々なヒカリ・ジツを開発していきました。（同じヒカリ・ジツでも全く効果の違うものがあるのはこのためです）
上記のデータはサツガイによってそのような破滅のジツを付与されてしまったカノープスのデータです。

行動指針

カノープス本体は一切移動せず手番ごとにジツの停止判定を試みます。
光の腕は可能な限り多くのキャラクターを巻き込むように移動してダメージを与え、光の腕の数を増やそうとします。
マップにPCとカノープス以外のキャラクターが存在しない状態であれば攻撃回数は意外と多くないのでセッションを数回こなした程度のキャラクターでもカノープス本体を倒す、あるいは光の腕を打ち払ってジツを停止させる事が可能でしょう。
難易度を上げたい場合は周囲にクローンヤクザやモータルを設置し、最初の手番でそれらを新たな光の腕にしてしまうと良いでしょう、爆発的に増殖した光の腕は驚異的な存在になるはずです。
なお、成長限界級のPCなど、1ダメージがもはや脅威にならないPCの場合は与えるダメージを「2」に引き上げるとよいでしょう（「3」以上にするのはオススメしません）