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平成最後の夏、《国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ》を考える

2018/08/05にアップしたこの記事を、
2020/07/05に読み返してみて、
言葉の選択が誤っていたり、少しニュアンスが違うと感じたので、少しだけそういう部分を改訂します。

日本国憲法前文
「・・・われらは、(中略)国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。・・・」

 平成最後の夏、日本が戦争に負けた八月に、上述の“名誉ある地位”について、私見を述べたいと思います。

 オリンピック・パラリンピックピョンチャン大会では、冬季大会として過去最多のメダルを獲得し、多くの感動や勇気を選手からもらいました。日本人としてとても誇らしく思いました。

 サッカーワールドカップロシア大会では、監督の交替劇がある中、大方の予想を覆してグループリーグを突破し決勝トーナメントで“赤い悪魔”ベルギー(当大会3位)には敗れたものの、ベスト16を果たしました。最後まで諦めない気持ちが如何に大事なのかを改めて教えてくれました。あの4戦は日本人としてとても誇らしく思いました。

 映画監督の是枝裕和さんは、ついにカンヌでパルムドールを受賞しました。日本人ならではの繊細なタッチや空気感が評価されたのではないか、日本人としてとても誇らしく思いました。

 天皇皇后両陛下は、戦争で命を落とした先人たちを慰霊する各国訪問を数多くなさってこられました。また、天変地異で被災した人たちを見舞う訪問も精力的になさってこられました。平和と幸福を願う両陛下を私は日本人としてとても誇らしく思います。

 自衛隊は、PKO(活動範囲が紛争地域だったかどうかはちょっと棚上げします)においてインフラを整備するなど大きな役割を担いました。残念なことに彼らの成果はマスコミに取り上げられませんでしたが、とても誇らしく思います。

 日本政府は、従前より国連で常任理事国になりたがっています。国際社会における日本の地位は常任理事国として相応しいと。

 ところで、日本政府は防衛力を強化しています。その結果、憲法9条で戦争放棄・戦力の不保持・交戦権の否認をうたっているのにも関わらず、日本の防衛力は世界で7位です。
 主な国の防衛力は下の通り。
 1位:アメリカ
 2位:ロシア
 3位:中国
 4位:インド
 5位:フランス
 6位:イギリス
 7位:日本
 ・
 9位:ドイツ
 ・
 11位:イタリア
 防衛力強化の理由は北朝鮮の核問題と中国の領有権拡大の問題、あとアメリカからの圧力をかわすため(言われる前に先手を打つことでアメリカに文句を言わせない)。

 このように、スポーツや文化、皇族方の活動や自衛隊のPKOや災害援助などは、国際社会において名誉ある地位を占めるに相応しいと評価できますし、異を唱える方は少ないのではないでしょうか。
 しかし、政治(特に安保理常任理事国と防衛力)の話になると、にわかに誇らしく思えなくなる。そう思うのは私だけでしょうか

 日本は第二次世界大戦(太平洋戦争)で負けました。
 日本人も他国の人も、日本が経済大国になるのは許せても政治大国になることに対してはアレルギー反応を起こすのだと思います。だから多分この先数十年、いや、百年は、政治大国になることは無理でしょう。

 でも、みんな、日本を政治大国にしたいと思っていますか?

 私は政治小国で良いと思っています。
 別に大国じゃなくて良いじゃありませんか。
 中国に主導権握られる?
  握らせておけば良い。
  →でもそれでは漢の倭の奴の国となる。
   →それで良い。アイデンティティの問題だから。
 北朝鮮が核兵器を使って日本を攻撃する?
 →使う訳ないし、放っておけば良い。

 政治的にも経済的にも特段強くない国はたくさんあります。
 例えば旧東欧諸国、北欧諸国、アラブの貧しい王国(余談ですがドバイは元々資源のない貧しい王国でしたが観光に力を入れて成功)、東南アジア諸国など。
 彼らは不幸でしょうか。否、小国であるが故に不幸ということはない。
 小国なりに生きる道はある。日本はそのフロントランナーで良い。

 顧みると、日本は幾度も勢力を広げる試みをし、その都度失敗しています。前文に名誉ある地位を占めたいと書いたのも根っこに勢力拡大の意識があるからなのではないでしょうか。だから、防衛力や常任理事国に関して、アレルギー反応が起きるのだと思っています。

 しかしながらそのもっと昔、縄文時代は1万年もの間、《JOMON》スタイルが持続しています。
 皆さんご存知の通り、狩猟採集をしグループで生活を営む、かつ、平等なコミュニティです。これが1万年間です。日本人は《JOMON》スタイルを回顧し回帰するように努めると良いと思います。だから、

政治小国で良いじゃないか。
それでいこう!
少なくとも政治の分野における
名誉ある地位を、私は目指したくない。

 憲法改正するのなら、“(所謂)政治大国になることを放棄する”という文言を盛り込みたい。
 政治的には小国でも、スポーツや文化、経済の分野では常連で無視できない大国、それが私の考える《国際社会において名誉ある地位》です。

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