見出し画像

レジ袋は買う派 エコバッグは書籍用

「何がエコなんでしょうね」

今週美容室に行った時のこと。

担当のスタイリストさんとの会話で、スーパーの袋の話になった。

「ほら・・・あの・・・あるじゃないですか。お肉とか入れる薄いやつ。あれはいいんだ?って思うんですよ」

エコバッグを持ち歩く人が増えた今も、袋詰めをする場所にプラの薄い袋はロールで置いてある。中にはぐるぐるぐると何枚かわからない量を取る人もいる。この薄い袋は無料でよくて、スーパーの袋はだめなのか?と疑問に思うのは、スタイリストさんだけではないだろう。

私も、疑問がある。紙は木を伐採して作るから守ろうという話はどこへ行ったのか。紙袋は無料のまま、ストローまで紙製品になっているのはなぜなのかと考えていた。うまく説明ができないと感じて有料化された袋とそうでないものを改めて調べてみた。

スーパーの袋有料、無料の違い

プラ製品をごみの分別をするようになってPPやPEという表記に気づいた方はいるだろうか。袋状のプラスチックはPEポリエチレンかPPポリプロピレンだ。

スーパーのレジ袋の原料は「ポリエチレン」と呼ばれるもので、有料化の対象は持ち手つのついた形状のもの、となっている。ポリエチレンは日本ではゴミ袋としてしわけに使われ、公衆衛生の行き届いた清潔な国の一助を担っていると私は考えている。生ごみの臭いを外に出さない高密度なものは、湿度が高くものが腐りやすい日本にはなくてはならないものだ。また焼却した際も有毒ガスが発生することはないので、安心して使っていい。ただ、これは生ごみ、可燃ごみに使った際の話だ。

分別をしてリサイクルに回されているプラスチックごみは、2020年の日本総研の記事によると、全体の約6割が発電所などで燃料となっている(サーマルリサイクル)。2割はマテリアルリサイクルとして再利用されていることになっているが、実情は0.8割が国内で再利用され、1.2割は圧縮して外国に「プラ原料」として輸出されていたようだ。現在は輸出できなくなっている。つまり、日本は急いで子の1.2割に当たるプラごみを減らしたいと考えているのだろうと推測している。

今回の有料化では、対象外のスーパーの袋も存在する。

それは、土にかえる生分解性プラスチックや繰り返し使える厚手(50㎛)の物、バイオマス素材が25%以上の物だ。

ただ、どれも有料の対象となるスーパーの袋より仕入れ価格が高い。スーパーが環境のために持続可能な協力が“スーパーの袋の有料化でごみを減らすこと”だとしたら、どんな種類の袋が有料でよいと思う。

そしてスタイリストさんの話にあったあの薄い仕分けの袋。素材はポリエチレンで薄く伸ばしたポリエチレンフィルムらしい。

この袋が有料にならない理由はどこにも書いてなかった。私の推測では、肉や魚、お惣菜のトレーが有料でないのと同じだ(実際には商品代に入っている)。

衛生面での必要性だろう。

薄い袋は、肉や魚のドリップ、お惣菜の汁などが漏れるのを防ぐため、欠かせない袋だ。お肉などのトレーも工場、あるいはスーパー内でさばいたものをのせ、ラップで空気を遮断する。トレーなどのプラスチックが守っているから、食品は腐りにくいし、ドリップ(動物の血)がこぼれて人が病気になるのを防いでいるのだ。

持続可能なエコの方法

私は、エコへの対策は意識を持ってやっている方だと自負している。

以前、豊中市で環境を考える団体の方がシェアしてくださった診断があった。日本人の診断結果の平均は地球2.3個分で、地球2分の1が目標らしい。
私の結果は

画像1


地球0.5個分だった。
通勤にエネルギーをほとんど使わないことや、服、鞄などを長く使うことでこの結果になったと考えている。食品や物を購入する際には“買う責任”を考える。ロスの少ない生き方がしたいからだ。

私は週末のまとめ買いはエコバッグを使い、平日の買い物では、スーパーの袋を買い、複数回使用する。穴が空いたり、中が汚れると、生ごみを捨てる袋に転用する。

理由は、生ごみのしわけには、食パンの袋とともにスーパーの袋を使っていること。100円均一などで新しい袋を買ってきてしわけに使うのは逆にエコではない。新聞紙を仕分けに使い、ポリ袋は使わないと言う人もいるが、我が家は髪の新聞を取っていない。

では仕訳けなければいいではないか、と言う人がいるかもしれない。私は、直接ごみ袋に生ごみを入れるのは、中身が見える、カラスがくるという2つの理由で抵抗がある。

私ができる最大限で、持続可能な方法がスーパーの袋は買う、という選択だ。週末のまとめ買いのエコバッグでスーパーの袋6枚分は節約できているし、書籍や雑貨などは直接トートバッグに入れたり、布のエコバッグを使っている。

画像3

何がエコなんでしょうの続き

「何がエコなんでしょうね」の会話には続きがある。電気自動車の話だ。

電気自動車の充電器がない家の人はどうなるのか。

充電するのに30分かかるらしいが、その行列が大変そうだ。

電気ステーションの維持に使われるエネルギーはどんなものなのか。

電気自動車や電気を充電する機械の廃棄にはどれだけかかるんだろう。

そんな内容だ。まだまだ知らないことは多いなと感じる。
何がエコなのか、は数年で変わるかもしれない。
今のところ私は、スーパーの袋は買う。
エコバッグには書籍や雑貨を入れる。


気に入っていただけたら嬉しいです。 受け取ったサポートはサロン運営、ママの居場所を作るボランティア活動、さらに私が成長するための書籍代として使わせていただきます。