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【あなたも知らずにやっていませんか?】イラストの無断利用及び無断転載について

最近、ツイッター(X)のプロフィールを変更しました。

画像(↑)の赤い下線を引いた部分を追記することにしたのです。

今までは「絵描きとはいえ無名だし」「べつにプロのイラストレーターじゃないし」と思って注意書きの記載を渋っていたのですが、自分の描いたイラストを無断利用・無断転載されることが何度かあったため記載しました。

また最近、フォロワーの絵描きさんのイラストを許可なく使っているのではないかと思われるものを目にすることが増えました。

そこで、注意喚起をしたいと思いこの記事を書くことにしました。

無断利用、無断転載ってなに?

「無断利用」「無断転載」とは、簡単に言うと「他者がつくったものを製作者に断りなく利用する、掲載すること」です。

〈例1〉
SNSのアイコンやヘッダーに他者が描いたイラストや他者が撮った写真などを本人の許可なく無断で使用する。

〈例2〉
SNSの投稿に他者が描いたイラストや他者が撮った写真などを本人の許可なく無断で載せる。

〈例3〉
他者が描いたイラストなどの制作物を無断でプリントアウトし、配布する。(無償・有償問わず)

どうしていけないの?

他者がつくったものには「著作権」があるからです。
無断利用・無断転載をすることは、この「著作権」を侵害する行為にあたります。

著作権[1](ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、作品を創作した者が有する権利である。また、作品がどう使われるか決めることができる権利である[2]。作者の思想や感情が表現された文芸・学術・美術・音楽などを著作物といい[3]、創作した者を著作者という。知的財産権の一種[4]

Wikipediaより

無断利用・無断転載するとどうなるの?

「著作権法」という法律があり、それにのっとり賠償請求や懲役を受ける可能性があります。

著作権法について詳しくは下記からご覧いただけます。

著作権法」 Wikipediaより

正しい利用方法

元記事、元投稿、元ツイート(ポスト)を引用する

32条 引用 公表された著作物は自由に引用して利用することが出来る。ただし、それは公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるものでなければならないとされる[43]

Wikipediaより

SNSのアイコンやヘッダーにしたい場合は本人に使用許可を得る

イラストや写真の著作者(製作者)に必ず相談、確認をしてください。
承諾してくれることもありますし、「こうすれば使っていいですよ」という利用にあたっての決まり事を提示してもらえる場合もあります。
提示された場合は必ずそれを守って使用してください。

もちろん「こういった利用はしないでください」と断られる場合もありますので、その際は諦めることが必要です。

個人利用の範囲で楽しむ

画像を保存し、自分のPCやスマホの待ち受けにする、プリントアウトして家に飾る、などは個人利用の範囲内かと思われます。

30条 私的使用を目的とした複製 個人的に又は家庭内、或いはこれに準ずる限られた範囲内において使用する場合は、権利者の承諾を得なくても複製を行うことが出来る。ただし、複製を行う装置・媒体がデジタル方式の場合は「補償金」を権利者に払わなければならないとされる(一般に「補償金」はそれらの装置や媒体を購入する時の値段に含まれる。詳しくは私的録音録画補償金制度を参照)[38]。また、技術的保護手段(いわゆる「コピーガード」)を回避しての複製を意図的に行うことは、私的使用であっても権利者の承諾が必要としている[39]。30条を強行規定であると考える立場からは「私的複製・バックアップコピーに対し制限を加えるような契約条項は無効である」との見解もあり、2014年現在経済産業省では、30条の解釈について任意規定・強行規定の両論併記の形を取っている[40]。

Wikipediaより

自分のイラストが無断で使われることについて

私が自分のイラストを無断で使われていたときに感じることとして、

  • 嬉しさ

  • 驚き

  • 不安

  • 心配

の4つがあります。

「自分のイラスト気に入ってもらえたんだな」という嬉しさ。
「え!聞いてないよ?!」という驚き。
「こうやって知らない間に使ってる人がいるんだ。悪用されてたらどうしよう……」という不安。
「この人(無断利用した人)、私以外の人の作品で同じことをして訴えられたりしないかな?大丈夫かな?」という心配。

当然気に入ってもらえることに対してはとても嬉しいのですが、正直な気持ちを言うと、やはり不安や驚きはあります。

なので、自分の絵が無断利用・転載されていることがわかったときには、使用した方に対し以下のことをお伝えしています。

  • 利用する際は一声かける

  • 元ツイート(ポスト)を引用する

  • クレジット表記(「@Yuu_o_o」を投稿に入れる)を入れる

  • 無断利用・転載の危険性

みんなが嫌な気持ちにならないように

「悪用してないからいいんじゃない?」
「お金とってるわけじゃないんだから大丈夫でしょ」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、悪意があった、なかった、に関わらず法に触れてしまうことになりかねません。

万が一訴えられたとして、「知らなかった」「悪気はなかった」では済まされないのです。

好意でやったこと、悪意なくやったことで訴えられたら嫌ですよね。
製作者側も、自分の知らないところで勝手に使われていたら、不安な気持ち、怖い気持ちになりますよね。

誰も嫌な気持ちにならないためには、多くの方に「他者がつくったものを無断で使わない」という知識を身につけていただくことが必要です。

「そんな常識知ってるよ」という方も、「知らない人もいる」ということを知り、ぜひ周囲に正しい知識を広めていっていただけたら幸いです。

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