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師匠の独演会

2023/09/06
現状の国立演芸場での最後の師匠の独演会。

順番とは言いながらも出番を頂いたのは光栄である。
床屋さんへ行ってサッパリする。

師匠のネタ出しが『猫の災難』と『蒟蒻問答』なので楽屋入りしても何を演れば良いか迷走する。

師匠の演るネタは避けて…20分で演れるネタで…私の噺を聴いている人も来てくれるので最近は演っていいないネタでなるべくウケるネタが…無い。

最近は圓朝モノを演っているせいかウケないのが当たり前だと思って演ってきたので寄席や笑いに来ているお客様の前では非常に困る。

前座さんが与太郎の出てくる『道具や』に入ったので与太郎ネタは無くなった。
…演ろうと思っていたネタはなんとなく師匠の演るネタに付くような気がしてならないので気が引ける。

頭の引き出しが少ないので国立演芸場のネタ帳をめくりながら演れそうなネタを探す…間抜けな泥棒の出てくる『転宅』を見つけた。好きな噺だし、師匠は泥棒キャラだし、泥棒が食べる料理を楽屋見舞に届いた品物を並べてみた。
久しぶりに演って楽しかったけど、サゲの言葉を甘がみしてしまった最後の国立演芸場の高座でした。




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