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岡山県の津山寄席

久しぶりに師匠小遊三と同行。小遊三一門会を岡山県の津山で開催。

一門会か奇遇にも連日になった。当たり前だけど師匠がいるいないというのは違うもんです。

師匠に久しぶりに会うというのと朝早起きだというのでほとんど寝られず東京駅へ。前座の頃を思い出して30分前に到着。それでも師匠の方が先に来ている事もあるので油断は出来ない。

ギリギリは珍しいのになと思っていると、前座さんが待合室で発見して挨拶をする。

師匠は10時間ダイエットで10キロ痩せてズボンがゆるゆるになったと言う。
夜8時以降は何も食べないで朝の8時に朝食なのだそうだ。
お酒も一合日本酒を飲む程度だそうで、それ以上は飲む気にならないという。
その代わり気力も無くなったとニヤリと笑う。

声が出なくて疲れ切っていると聞いていたので、
この顔をみて取り敢えず安心した。

しかし、岡山県津崎市は遠かったし寒かった。岡山駅からレンタカー移動では風景を見るところか爆睡してしまった。
岡山県と言っても鳥取県との県境で、八つ墓村のモデルになった津崎事件のあった所と初めて知った。

マイクチェックに手こずり開場がギリギリに。
急いでお昼ご飯を食べていると、もう前座さんの出番だ。

自分の出番は中入り後なのでゆっくり食べられた。
ところが
お吸い物の味が薄い…
とろろ昆布の塩っけで飲むものだろうと…

ところが違った。実はポット二つあって、前座さんが汁とお湯を間違えて入れていた。
ポットに印が付いていないのが良くないが、
逆にお茶が汁っぽかった。

ホール始まって以来のお客様の入りだそうで当日券も出て嬉しい限り。

さて何を演ろう?私の最近傾向で行くと昨日演った『味噌蔵』が通用するかどうか試してみたい気持ちが強い。持ち時間とも合う。

ところが、ココはお仕事をしなきゃいけない場面でもある。

正直言って私は何を演っても面白いタイプの落語家では無い。

前座の頃に、師匠のお供で名古屋に行った時にネタ下ろしをしてしまい、まるっきりウケなくてしくじった事を思い出した。

師匠目当てのお客様でも取り敢えずウケなきゃいけないのて、確率の高い『転失気』を選択。
寄席では省いている所を入れたりしてだいたいの持ち時間。
不思議なのは噺の持っている力を信じているという感覚。
多分『味噌蔵』を演るとコレはどう?コレは?みたいな感覚になる。
演ってきた回数なのか、安心感の多い少ないなのか…取り敢えずお仕事にはなった。もっと出来ないかと贅沢に思う。

師匠は
相変わらず軽くて面白いのだが、さらに脱力が加わった感じでたまらない。

前日にちょっと嫌な事があったので引きずっている所に、師匠の弟子で良かったとつくづく思う。

帰りの新幹線で
師匠の奢りで以前ならハイボールなのですが、ノンアルコールビールで久しぶりにアーモンドチョコレートを一箱食べた。

師匠は日本酒をカメのように舐めて一合酒。


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