2021.3.11

2021年3月11日。東日本大震災から10年。当時の自分を振り返ってみたいと思う。

10年前の今日、当日、バイトはお休みを取っていて、夕方からムロツヨシさんのトークイベントに初めて友達と行く予定でした。

ムロさんは当時はまだ知る人ぞ知る人といった存在。変わりもんの集まる、うちのバイト先。話題の中心はTEAM NACSと福田雄一という変な環境だったので、当時からムロさんも大人気(大洗にも星はふるなり&スピンオフはバイブル)。バイト先の先輩に教えられたトークイベントが「ムロツヨシ、バナシ」。本人よりも豪華なゲストが来るイベントでしたが、当時は今ほどSNSも発達していなかったので、イベントもまだあまり知られておらず、チケットも普通に取れてたな(その数回後にはチケット争奪戦になるのだが…)

そんなムロさんのイベントが新宿で夕方からあり、ぼちぼち準備して出かけようかな、、、と思った14:46、ドンっ!といった感じで揺れ、一瞬何か起きたかが分からなかった。かなり揺れておさまったと思ったら、再度の揺れ、、、部屋を出ると電線が見た事ないほど揺れてた。。家でも棚の荷物が落ちたりはしたけど、大きな被害はなし、慌てて家族に連絡するけど、なかなか電話が通じない。両親とも仕事に出ていたので、徒歩5分の実家(マンションの10階)に様子を見に行くと、靴箱が倒れ、食器も散乱、2匹いるはずの猫もなかなかみつからず。片付けながら、1匹はすぐにみつかるものの、もう1匹はいない。。もしや家のドアを開けた時に素早く出たのかと思い、階段を数往復して探し回るもいない(エレベーターは当然使えず)。もちろんイベントは中止(後日、当日会場に来てた人にはムロさんが鍋をふるまったことが明かされた)、一緒に行く予定だった友達ともなんとか連絡が取れ、残念だけどしょうがないよねとか言ってた。正直この時まではそこまで大ごとととらえてなかった気がする。。

そのまま実家の片づけをしながら、テレビを見ると、東北が大変な事になっている事、首都圏も交通網がマヒ、千葉でコンビナート火災が起き、情報も錯綜、、あの何があっても通常放送のテレ東ですら震災のニュース、、ただただ怖かった。そして本当に大変な事が起きていると実感。バイト先(BOOK OFF)にも連絡、本が落ちたり大変だったろうなと思ったが、特に被害なしとの事(翌日行ったら、本当に何ともなってなかった)。夜まで実家にいて、姉が来て、一緒に猫探しをすると、家具の奥の奥にいるのを発見。よほど怖かったのか、出てきた時も怯えてたな。片付けもひと段落と猫もみつかったので、帰宅。

その後は、しばらくは節電や節水の日々、コンビニから商品が無くなったり、今とは違う意味での「自粛」の日々。仕事中は無理やり笑顔を作り、家に帰って不安になる日々だった。

3月11日に中止になったムロさんのイベントは一旦は中止のアナウンスがされたけど、3月20日に振り替え公演を開催してくれたんだよね。こんな時だからと笑わせてくれた、福田雄一監督と二人で真面目に語ってもくれた。この時エンタメの力を思い知ったな(だから今でも、エンタメは不要不急ではないと思ってる)。

1995年の阪神大震災の際に、何もできなかった事、以前訪れた事のある宮城県石巻市が大変な被害にあっている事で、何かできないかと思い、初めて災害ボランティアに参加。当時毎年の楽しみとなっていた「ap bank fes」、その主催の「ap bank」でのボランティア募集に応募、説明会には小林武史氏が来て、お話してくれたんだよな。

そして4月22日の夜行バスで現地に、4/23・24に現地活動、4/25の朝に帰京のスケジュール。初めて現地をみた時、被害の大きかった南浜を日和山から見た時は本当に言葉を無くした。。。それでも、現地の人に「来てくれて、ありがとう」と言ってもらった事、一回で終わりにしちゃいけないとの思いで、その後もボランティア活動を続けました。

今では、被災地に行って活動をする事はなかなか無くなってしまったけど、福島のドキュメンタリー映画の上映に関わっている。10年の時間が長いのか短いのかはわからない、でも10年を迎えた途端に何かが変わるわけじゃない。「区切り」でも「節目」でもない。

諸々状況が落ち着いたら、また石巻に足を運ぼう、福島を訪れよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?