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時にはカフェの話を

こんばんは、ゆのまると申します。

昨日の「死者蘇生」記事、また変なヤツだと思われるよな……とどきどきしながら投げたのですが、温かい反応をいただけて嬉しい限りです。これからも好きに書いていけそうです。

最近遊戯王とかプリキュアの話ばかりしているので、今日はちゃんと28歳っぽい記事を。

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お休みの日は10時過ぎまでベッドでごろごろしている私ですが、今日は少し早起きしてお出かけしました。

行き先は、図書館。

晴れて無職になった私。今までのようにAmazonでぽちぽちお買い物するわけにはいきません。今の街にはもう2年ほど住んでいるのですが、今まで行ったことのなかった図書館を訪れてみることにしました。

私と夫、ふたりして眠たい目をこすりながら地下鉄で2駅。初めて降りた駅の第一印象は「ファミリー向けっぽい」でした。

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ちょうどつつじの見ごろについてのニュースを見たばかりだったので、道端に咲いていたつつじを撮影。


図書館。これまでの私の人生で、家と学校に次いで長い時間を過ごした場所です。社会人になってからは訪れる機会が減ってしまいましたが、大学生までは授業以外の大部分を図書館で過ごしていました。

駅からほど近い図書館は、区内で一番新しく、そして大きいとのこと。コロナ禍の影響で、閲覧席は半分くらいが閉じられ、残りも予約制。ミーティングルームは使用不可で、もう当たり前ですが検温と消毒は必須でした。

大人になってから喘息を発症してしまい、乾燥していたり換気が十分でないところに行くと咳が止まらなくなってしまうので、残念ながらあまり長居はできないのですが(そもそも「短時間の利用を心掛けてください」との張り紙が)今後は積極的に利用していきたいと思います。

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時刻はお昼過ぎ。図書館内で別行動していた夫と合流し、事前にチェックしていたカフェに向かうことにしました。

初めての街を歩くのは、いつもわくわくします。

ここはスカイツリーのふもとなのですが、興味深かったのは新しさと古さが混在した街並みだということ。再開発によって建てられたであろう綺麗なマンションの隣に、そこだけ昭和の香りがするカメラ屋さんがあったり、細い路地がいくつも伸びていたり。なかなか面白い眺めでした。

お目当てのお店は、流行りの古民家カフェ。知らなければ通り過ぎてしまうような小さな商店街に入り、一歩間違えれば異世界に入り込んでしまいそうな道を進んでいきます。

(こっちで合ってるのかな……?)と3回目くらいに不安になったその時、ふと気付くとお店の前についていました。

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看板がかわいらしい『こぐま』というお店です。

時勢柄、席数を少なくしているのもあってちょうど私達で満席に。昭和2年築の薬局をリノベーションしたという店内の棚には優しい手触りのマグカップなどが置かれ、買い物もできるようです。ずっと視界に入っていた犬のカップ?がかわいかった。

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通りに面した席に案内されました。椅子は懐かしい小学校の椅子。

大通りは車の往来が激しく結構騒がしかったのですが、通りを一本入るととても静かです。

私は焼きオムライス、夫は焼きカレーをオーダー。ただでさえ美味しいものが、焼いたらもっと美味しくなっちゃいますよね。他のお客さんものんびり過ごしていて、まさに”落ち着いた店内”でした。

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オムライスは卵をいくつ使ったのか知りたくなるくらい、しっかり厚めに焼かれたもの。オムライスといえば”ふわとろ”に惹かれてしまいますが、固く焼いたものはまた違った美味しさがありますね。ごはんにはソーセージとコーンが入っていて、私の中の子供が喜んでいました。

夫が頼んだカレーも一口もらってみると、しっかりした辛みがあり、上に乗った卵の半熟具合もベスト。食器のせいもあるのかずっと温かく、はふはふしながらいただきました。

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せっかくなのでスイーツも。こぐまのカップ&ソーサ―がかわいい。

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夫が頼んだあんみつは、作り方が気になるドーム型。見た目もより涼し気です。

そしてかわいかった小物シリーズ。

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かすかなBGMが流れているものの、柱時計の秒針の音が聞こえるくらい静かな店内。現役の振り子時計、初めて見ました。

普段お外怖いと言って引きこもっている我々ですが、家の外にも落ち着く場所はあるものなのですね。もうかれこれ3年ほど一緒にいますが、こうしてカフェでゆっくりしたことは今までほとんどなく、とても素敵な時間を過ごせました。

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せっかくついでに、もう少し足を延ばして隅田川沿いをてくてくお散歩。

もう桜は散ってしまいましたが、対岸にぽつぽつとピンクの塊が見えるし、天気はよくて暖かく、普段じめじめしている私でも爽やかな思考になってしまうような陽気でした。

夫と他愛もない話をしながらふと、もう少し素直になってもいいのかな、なんて思いました。

なんというかカフェ好きな人、ちょっと苦手だったんですよね。自分も含めて。

大学生の頃は空前のカフェブームで、しょっちゅう友達とお茶しに行っていたのですが、社会人になってからは旅先くらいでしか行かなくなってしまいました。タリーズはよく行ってましたが。

インスタ映えだとか、朝からラ・テ・チャージでアジェンダでイニシアチブだとか。そしてなんといっても私自身が「カフェでくつろぐ私」をバリバリに意識していてなんだかイヤだったんです。

でも今日、「ただ秒針の音に耳を傾けながらインスタントの300倍くらい美味しいコーヒーをすする」という体験をして初めて、いい時間だなと思えました。

「みんな」と逆のことばかりする生き方をしてきましたが、そろそろ、自分が心地いいと思えたことは素直に受け取ってもいいんじゃないか。そんなことを考えながら歩いていました。

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ところで今日は、図書館で一冊だけ借りてきました。それがこちら。

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『こそあどの森の物語』、ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。

1冊目が借りられていたので2冊目から借りてきたのですが、小さい頃大好きだったシリーズのひとつで、次に図書館に行ったら絶対読もうと思っていた一冊です。

「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」

博識だけど恥ずかしがり屋なスキッパーを主人公に、魅力いっぱいの森で起こるお話を描いたシリーズです。童心に帰って、「こそあどの森」の世界に浸りたいと思います。


……年齢に中身が追いつくのは、やっぱりまだ先になりそうです。


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