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楠瀬誠志郎 「一時間遅れの僕の天使」 (1990)

12月に入りました。クリスマス・シーズン到来ですね。
でも歳を取ると共にクリスマスがビッグイベントでもなんでもなく、ちょっとした華やかな1日くらいにしか思えなくなってきてますね。
ただ当時クリスマスシーズンに聴いていた音楽だけは、当時のワクワクしていた思いを自分に届けて来てくれます。本当に音楽って素晴らしいものです。

私の好きなJ-POPでいえば大滝詠一や山下達郎といったナイアガラ系アーチストですが、楠瀬誠志郎はそのフォロワーといえるでしょう。楠瀬さんのこと、皆さん、どれだけの方がご存じでしょうか。
その楠瀬氏が1990年に発表したクリスマスソングが「一時間遅れの僕の天使」。確か当時、CMにも使われたと思います。
フィル・スペクター調のアレンジは完全に大滝サウンドをフォローされたもの。楠瀬さんのコーラスは定評があり、その彼のコーラスの多重録音が、ますますこのハートウォームな音に厚みをもたらしてます。
そしてなんといってもそのメロディは完璧なポップスです。
もちろん歌詞もユーモアたっぷり。ユーミンも登場してくるし、「きっとキミは来ない」と歌っているあの人も登場します(笑)。
ご丁寧にもエンディングではロネッツ(もちろんフィル・スペクター・プロデュースのガールズ・グループのこと)の「Be My Baby」のサビが歌われてます。あ~、うっとりするような楽曲だな。

(ちなみにアップした動画は、続いてアカペラグループのTake6のクリスマス・ソングが続きますが、このTake6のクリスマス・アルバムも大好きです)

楠瀬誠志郎さん、彼のバラード「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」が郷ひろみにカバーされて、一躍有名になりましたが、彼の原曲を知っている人は意外と少ないかもしれません。
ひろみGOバージョンより、数百倍いいですから(笑)。

ここでは彼の最高の1曲、「まだ見えない海をさがしてる」もアップしておきます。当時ボディボードと山下達郎に凝っていた私はイントロとエンディングで流れる波の音とコーラスを聴いて「これは素晴らしい」と思ったものでした。
この曲は彼の4枚目のアルバム「「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」に収録されていた名曲。恐らくシングルカットもされていないので、隠れた名曲といえるかもしれません。ちょっともの悲しいメロディも素晴らしい。


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