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MISIA「Mother Father Brother Sister」(1998)

2009年に取引先の関係で一度だけMISIAのコンサートに行きました。場所は日本武道館。MISIAの「THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA」というライヴでしたが、圧巻でしたね。

当時、MISIAというと我々世代はTVドラマ「やまとなでしこ」の主題歌「Everything」が強烈に印象に残っているアーチストでしたが、ダンスミュージックを全面に押し出したMISIAのライヴに、彼女も確実に進化しているのだなあと感心したものでした。
もちろんバラードを歌うコーナーもあったものの、そこでは「Everything」が歌われることはありませんでした。もう彼女にとっては過去のヒットソングだったのかもしれません。

私自身は実は1998年に発表されたファーストアルバム「Mother Father Brother Sister」に感動し、以降セカンドアルバムまではリアルタイムで聴いておりました。
このファーストアルバム、久しぶりに聴きなおしましたが、やっぱり名盤ですね。ソウルテイスト溢れるポップスの名盤だと思います。この後MISIAのフォロワーも結構出てきた記憶があります。

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当時彼女のデビュー曲、⑬「つつみ込むように...」に衝撃を受け、直ぐに本作を購入しました。
なんといってもその5オクターブの音域を持つヴォーカルに圧倒されます。「つつみ込むように...」のイントロの超高音域のヴァーカルは、ミニー・リパートンを思い起こさせますね。またソウルフレーバー溢れる曲調は洋楽ファンの私も虜になってしまいました。

その「つつみ込むように」に代表される素晴らしい楽曲がこのアルバムの魅力でもあるのですが、他にもエンディングの「Never Gonna Cry!」をオーケストラヴァージョンに仕立てて「Overture」に持ってきたり、随所にムーディーな「Interlude」を挿入したりと、かなりトータルアルバムを意識した作りも魅力の一つですね。

本作の代表曲というとアコースティックな⑦「キスして抱きしめて」やセカンドシングルの⑪「陽のあたる場所」でしょう。「陽のあたる場所」なんかはソウルポップの名作だと思います。超ソウルフルなライブをどうぞ。

このアルバムで私が大好きな曲はやはりエンディングの⑭「Never Gonna Cry!」でしょうか。歌詞は英詞ですが、この曲の明るいディスコ的なノリに、現在のMISIAを感じさせます。

MISIAにしてはソウル色の薄いポップスの③「恋する季節」も良かったなあ。

ちなみにMISIAのライブには私が崇拝する青山純さんがドラムを叩いていた時期があります。MISIAさんの公式YouTubeチャンネルに「Jun Aoyama Memory's」の動画がアップされていたので、ご紹介しておきます。「Everything」のドラマティックな純さんのドラムは素敵でした。


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