見出し画像

Larry Carlton 「Christmas at My House」 (1989)

もう師走…、あっという間の2023年でした。
12月といえばクリスマス。もうクリスマスがワクワクするような歳でもないんですが、クリスマス・ソングはこの時期、ついつい聴いてしまいます。心が落ち着くんですよね。
ということで私のクリスマスアルバムの愛聴盤をご紹介致します。

雪の降った夜の銀世界、ピンと張り詰めた雰囲気がラリー・カールトンが奏でるこの音楽がぴったり。
本作は1989年に発表したクリスマス・アルバム。この作品、クリスマスの時期に聴くだけではもったいないくらいの内容なんです。ジャケットも愛らしいですね。

イントロからラリーが奏でるメロウな調べがとろけそうになる①「The Christmas Song」。曲自体も大好きなんですが、このメロウでジャージーな雰囲気に、ラリーのギブソン/ES-335の音色がぴったりですよね。この1曲を聴くだけでも、本作って購入する価値があると思ってます。

こちらもクリスマスソングとしては定番の②「Winter Wonderland」。
原曲のメロディを大事にしながらも、ラリーらしい親しみやすいフュージョンに仕立ててます。リズムアレンジはボサノバを意識したものでしょうか。

もう1曲クリスマスの超定番ソングを。それが④「White Christmas」。
ビング・クロスビーで有名なあのWhite Christmasですね。原曲は夢見心地にさせるようなスローなバージョンなので、ラリーなら同じ路線かな…と思いきや、なんと、アップテンポな軽快なナンバーにアレンジしてます。サンバのリズムが効いてますね。ドラムはラリーとの共演が多いジョン・フェラーロ。

⑥「Ringing The Bells Of Christmas」はラリーのオリジナル。ラリーとミッシェル・ピラー、ビル・ラバウンティー、ベッキー・フォスターの共作。
ヴォーカルは作者のひとり、CCMシンガーのミッシェル・ピラー。実は名前が違いますが、ミッシェル、ラリーの奥さんです。当時は結婚して2年、熱々の時だったのでしょうか(今も??)。AOR仕立てのアレンジ。キーボードはロビー・ブキャナン、コーラスにはクリストファー・クロス、デヴィッド・パック等が参加。ドラムのクレジットはないのですが、同じくミッシェルのヴォーカルバージョンの⑪「The Christmas Song」のドラムがジェフ・ポーカロなので、こちらもジェフかもしれませんね。

⑩「My Favorite Things/We Three Kings Of Orient Are」はサウンド・オブ・ミュージックの中の有名な1曲。
ジュディー・アンドリュースの曲で有名ですが、ジャズの世界ではジョン・コルトレーンのバージョンがあまりにも有名。ここでのバージョンは、ウェス・モンゴメリーを彷彿させるオクターブ奏法(かな?)で、ジャージーにラリーがメロディを奏でます。

如何だったでしょうか。まったり出来ましたでしょうか。相当クオリティの高いアルバムだと思うし、クリスマスだけに聴くにはもったいない1枚かと思います。特に雪が降り積もる夜にはぴったりかと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?