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Marlena Shaw「Who Is This Bitch, Anyway?」(1975)

マリーナ・ショウが今年1月に亡くなられましたね。
私自身はそれほど彼女の音楽を聴きまくっていたわけではないのですが、ブルーノートのCDが999円で売られていた際に、本作を購入。
マリーナ・ショウってあまり意識して聴いたこともなく、このアルバムがどういった内容であるかも全く分からなかったのですが、「Feel Like Makin' Love」が収録されていたこと、デヴィッド・Tやラリー・カールトン、チャック・レイニー等が参加していたこと(このメンバーを見ただけで、音を聴かなくても大体内容が想像できますね)から当時即購入してしまいました。

それにしてもこのアルバム、トップの①「Dialogue」から強烈です。シチュエーションはバーでしょうか。女に男が絡んでいる・・・、そんな2人の会話が延々3分弱。30秒程度のこうした演出はありがちですが、これは3分ですよ! 
言葉の理解出来る英語圏の方々も流石にどう感じるのでしょうかね。ただアルバムの一環として、このダイアローグは結構重要な位置づけにあることは間違いなく、男と女のストーリーを綴っているアルバムのトップとして、これからどういった曲が始まるのだろうと期待感が高揚されます。

そして女が夜の通りへ消えていくと共に、②「Street Walkin' Woman」が流れてくるという仕掛け。
またこの曲、16ビートになったり4ビートジャズになったりと、なかなかスピーディーな展開でカッコいいんですね。ハーヴィー・メイソンとチャック・レイニーの強烈なリズム隊に支えられ、ギターはデヴィッド・T・ウォーカーとラリー・カールトンというなんとも豪華な布陣。もちろん主人公のマリーナのヴォーカルは迫力満点です。

このアルバムの中ではやっぱり⑤「Feel Like Makin' Love」が一番有名でしょう。ロバータ・フラックの名曲を、少しだけスローに、少しだけフュージョンタッチにアレンジしてます。バックのミュージシャンは②と一緒です。

チャック・レイニー、デヴィッド・T・ウォーカー、ハーヴィー・メイソンの豪華布陣をバックに朗々と歌うマリーナのライヴバージョンもアップしておきます。これは是非夜に聴いてみて下さい。

本作のプロデューサーはべナード・アイグナー。べナードは「Everything Must Change」の作者として有名で、この曲をクインシー・ジョーンズが気に入り、彼の1974年の名作「Body Heat」に収録。しかもシンガーとしても彼を起用。一躍べナードは注目の的となったのです。
同年に本作のプロデュースをしたり、1978年には日本のアルファからソロアルバムを発表したりしますが、その後の活動はあまりパッしませんね。才能のある方だけに残念。ちなみに当時のアルファのプロデューサーの方のブログがあったので、リンクを張っておきます。
さて、そのべナードは本作では4曲提供。私は⑦「You Been Away Too Long」がお気に入りです。どっしりしたドラムは明らかにハーヴィー・メイソンですね。

それにしてもこんな名盤を999円で購入できるなんて、なんて幸せな時代でしょう。購入当時はそんなことを思ったものですが、今ではサブスクの時代。ある意味、一定のお金を払えば、フリーで聴き放題ですからね。凄い時代です。
あ、マリーナ、素晴らしいシンガーでしたね。

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