見出し画像

D×Pコンポーザーを終えて

過去の経験を伝え、高校生と対話するボランティア。準備などを含めると約二ヶ月間に渡る認定NPO法人D×Pのコンポーザーを終えた。想い出が消えゆく前にここに書き留めておこうと思う。


(下記リンクより掲載引用)

コンポーザーとは、D×Pの授業に携わる社会人・大学生ボランティアのこと。高校生が「過去を受け入れ、未来を描く」ことができるように、一人の人間として高校生と関わるオトナたちのことです。

コンポーザーは、D×P基本3姿勢
否定しない/様々なバックグラウンドから学ぶ/年上・年下から学ぶ
を大切に高校生と関わり、高校生と共に学んでいく存在です。

http://www.dreampossibility.com/be_a_composer



今回のコンポーザーの参加に至った理由は3つある。

・D×Pのビジョンに共感し、兵庫県初の授業実施だったから。

・コンプレックスだった過去の自分と向き合いたかったから。

・僕が関わることで生徒が心を開くきっかけを作れたらと思ったから。

計4回のプログラムを通しての目的は「自分の好きなこと・長所を知る、人を信頼するハードルが下がる、自己受容感が高まる」です。

「お互いのことを知る」「負の経験を共有し、相対化する(負の体験のプレゼン)」「今まで知らなかったことを知る」「お互いの想いを知る」という順序で授業は進みます。

あくまでこの授業クレッシェンドは社会人が高校生に教える「教育」ではなく、共に学び育つ「共育」という言葉の方がしっくり来るように思いました。

感性豊かだけれど人知れず負の体験を抱える10代、経験豊富な社会を経験されてから学び直しのために入学された歳上の方など、関わった定時制の高校生は学年は同じでも様々な理由で年齢もバックグラウンドも多様な人達だったので、無理に構えず自然体で関わることを意識しました。

僕自身17歳の頃に高校の留年が確定し1ヶ月間だけ下の学年と過ごすうちに悶々とした想いが募り、気づいた頃には親に黙って中退届けをだしていた過去があります。当時の僕の行動に相当ショックを受けた母親はニートと化した僕の背中を押すように通信制高校への編入を勧めてくれ入学したもののろくに学校へ行かずだった経験があるので、関わった生徒の中に過去の自分と似た部分があり親近感を感じました。

過去にいじめの経験があって悩みながら生きてきた生徒がいて「過去はブラックホールだった」「僕と関わった人はみんな不幸になるよ」と最初に言っていた生徒が最終回では「新しい家族を持ち明るい家庭を築きたい」と将来の夢を絵に描いて語るようになってくれたり、自分のことを話すのを恥ずかしそうにしていた生徒が「自分の畑をやりたい」と夢を語ってくれたり、僕の負の体験を話してからグループが違っても毎回ひっついてきて話しかけてくれるようになった生徒がいたり、他にも数えきれないぬくもりあるギフトをもらえた。また機会が合えばぜひ参加したいと思うのと、まだ参加したことないかたはぜひ参加してほしいなと思って書きました。ここで生徒にも話をした僕の過去の負の体験のスライドの一部を自戒を込めて公開して終わります。

▼認定NPO法人D×P

http://www.dreampossibility.com/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?