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臓器は感情を記憶する。

New ZealandのChristchurchのとある鍼灸院で言われたこの一言。

まるで木々が年輪を刻んでいくかのように、その時々の感情が体内の臓器に記憶として刻み込まれていくそうだ。

ある書籍を届ける役目を授かりここまできたので鍼灸の施術を受ける予定はなかったけれど、ぼくの容態を察してなのか急遽、施術を受けることに。

1日〜3日以内には1つの都市を移動するなかなかハードなスケジュールで旅していたからか、疲労が目に見えてわかるくらい顔に出ていたそう。

施術を受けるうちに、「両親あまり仲良くなかったでしょ?」とかまるで敏腕の占い師かのように言ってもいないぼくの過去をズバズバと当てられていった。

腎臓や胃腸が昔からあまりよくなかった理由は、家庭内の問題とか精神的に苦しんだ経験が起因してるようだった。どうやら肝臓や肺もあまりよくないみたい、、、

人知れず抱えていた感情はやがて〝恐怖〟という感情に変わり、知らぬ間に身体を蝕んでいたと気づく。

「こっちに住んでたら週一でも通ってもらいたいくらいだよ」とも言われてしまった。

施術もまさかの無料で、しかもお菓子やお食事もご馳走していただいたので、せめてもの恩返しとして、庭になってた梨狩りをお手伝いさしてもらった。

するとぼくの背後にうっすら見えた夕焼け空。

まるで引き寄せられるかのように近くの海辺へ。


見たことない神々しい景色。

思わず過去の数々の記憶が蘇り、漂う感情。


悲しい過去と向き合うには苦しみが生じるけれど、捉え方次第で未来から過去を変えることもできるはず。


宿への帰路についた頃にはなぜだかそう前向きに思えるようになっていた。

人生の旅はまだまだ続く。







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