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逃亡者の部屋

ボケっとドラマを見ていたら、慌てて身の回りのものを持って部屋に鍵もかけずに逃亡するシーンがあった。
それをみて、ふと思い出したのがあの有名なアメリカのドラマ「逃亡者」だ。
妻を殺した容疑をかけられた医者が真相を究明すべく警察の手を逃れながら真犯人を突き止めるというスピード感あるサスペンス。

身の回りのものだけをカバンに放り込んで町から町へ逃げていく。

そう考えると、必要な書類や貴重品(パスポートや証明書)をパッキングしておくとか、すぐに持ち出すものは固めておくことになるだろう。

ということで、「私は逃亡者、敵が来たらすぐに逃げ出さなくてはいけない、見つかる訳にはいかないのだ!」という視点で、自宅の収納を見直してみる。

ストックするものは非常持ち出し袋を軸に考えるというパッキング収納という考えです。
(※パッキング収納というのは、勝手に私が考えた言葉なのでググってもでてこない。トランクやバックパックにものを収納するのと同じ感覚で、部屋にものを収納するというイメージ)

という事で、バックパック旅行と災害時の非常持ち出し袋を掛け合わせたパッキングを考えてみています。

非常持ち出し袋例(赤十字社)
NHKそなえる防災

基本的に貴重品と、あとは衛生用品、少々の食料と水、というイメージになるかも。

バックパッカー旅行はしたことがないのだけれど(ドミトリーに住んでたくせに)、バックパックの中身も貴重品(パスポートや銀行関連)とお金。そして着替えと衛生用品、防犯グッズ。
野宿系装備は、完全に非常持ち出し袋の重装備にかぶりますねえ。テント、寝袋、熱源、コッヘルなど。
でも、逃亡者的には野宿の装備を持ち歩くのは荷物が多すぎる…。LCC機内持ち込み対応できる程度のイメージでおいた方がよさそう。

という事で、

パソコンセット(充電ケーブル類の選択がかなり重要。コードが長いと持ち運びにも収納や扱いにも不便になる)
貴重品(重要書類関連と銀行関連。通帳がないタイプのネットバンキングでもトークンやカードが必要になる)
日用品ストック(生理用品や歯ブラシ、マスクを予備1パックのみ。意外にヘアゴムなどが重要。コンタクトレンズの予備もそこに収納)
簡易救急箱(絆創膏と葛根湯、サロンパス程度。それ以上の時は病院に行くほうがいいです、保険料払ってるんだから)

などと、持ち物を入れ替える。

見直したら、今まで使っていたものよりコンパクトにすることができそうなので、ググッと入れ替え。

まだ書類関連の整理ができていないのでもう少しだけど、緊急時に貴重品をひっつかんで飛び出すというのはできる状態になってきた気がします。

この後買い足すものは、
・通帳などが入るサイズの財布ポーチ
・中が見えない軽量ポーチ
・suica入れ
・軽いペン立て
入れ物ばかり…
入れ物も重さがバカにならないので、とにかく軽さは吟味。

さて、とりあえず貴重品と日用品ストックをコンパクトにまとめたら、もうひとつ旅行カバンには移動に便利なものをまとめて収納しておく。
ネックピローやアイマスク、着圧靴下などです。日常はあまり使わないけど、移動時絶対必要グッズです。
ちなみに風呂敷は日常使うけどスーツケースの整理用の四角いポーチは折りたたんでまとめて入れてます。あと手ぬぐいも1本。
ここら辺もう少し精度を上げられそう。

ちなみに日常使うものもかなりサバイバル(?)仕様に切り替えました。
キーホルダーやめてカラビナにして、小さなライトをつけた。暗い玄関で大活躍です。カラビナはいらないんだけど持ち歩く意味で。
風呂敷もよく使うようになった。ガーゼ素材の風呂敷はタオルに。速乾トラベルタオルも日常で使う。不要な厚みとサイズが微妙なものはかなり手放すことに。

コツは、日常使うものを旅行に対応できるものにしておく、という事だと思いますね。逃亡者は常に旅行中。

という事は、旅行であっても不便に感じる簡易なもので済ますのはやめるって事も必要だと思う。使いにくい歯ブラシやガサガサになるシャンプーなどは使っちゃいけない。

実際のところ、逃亡中ではないしホームがレスしている訳じゃないので、そんなにトラベル化を追求する必要はなくて、洗剤は詰め替え用をストックしておくこともできるし、過剰に荷物を減らす必要は全くない。
人間はすぐ手段の目的化が起きてしまうので、快適に暮らすために始めたものを捨てる事が「捨てるために捨てる」「捨てることでもらうレスポンスのために捨てる」という奇妙な事をはじめてしまう。
だからある意味、私は移動が苦手という事がいいストッパーになっているのかもしれない。重いもの持ちたくないし、飛行機乗りたくないし。

でも、サッと逃亡できるように部屋を整えておくことは、ちょっとおもしろい。

インテリアのテーマは?と聞かれたら「逃亡犯です」と答えてみたい。

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つよく生きていきたい。