くも

たくさんの人の白い息が合わさってくもになった。

くもは山の上に登って下からみんなを見下ろした。

どうぶつはあれこれしていて、しょくぶつは風にゆれてさやさやしていた。

くもはお月さまとお日柄を合わせて夜にきえていく。
くもは言った。おはなしは終わりにしよう。

くもはいつのまにか消えて、たくさんの人たちは心が晴れやかになった。

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