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あなたが世界へ羽ばたくときは

日本代表キリンチャレンジ杯、トルコ戦。
何度も感動させられた美しいカットインからの強烈なミドルシュートで先制ゴールを奪ったのは、我らが伊藤敦樹だった。

家で観ていたが、めちゃくちゃ大きい声が出た。


6月に追加招集として代表に初選出され、エルサルバドル戦で15分だけだったが初出場を果たした。

そして今回の9月、トルコ戦で初先発。
なんとも言えない微妙な表情で君が代を歌う姿には一抹の不安を覚えたが、敦樹お得意のコースで文句なしの初ゴール。
ゴール後の力強いガッツポーズと締まった表情から、君が代を歌っている時の微妙な表情は決意の現れだったのだと安心した。



敦樹が浦和レッズに加入したのは2021シーズン。流通経済大からの新卒ルーキーだった。

J2徳島を優勝に導き、2021シーズンから浦和レッズを率いることになったリカルド・ロドリゲス監督が当初から起用していた選手の1人が敦樹だ。


しばらく低迷していた浦和レッズに新たな風を吹かせてくれ、天皇杯優勝・ACL出場(後にアジア優勝)に導いたリカルドも、シーズン最初はなかなか苦戦した。

わたしの推し・柴戸くんと同じラインのダブルボランチで起用され続けていた敦樹だが、柴戸くんと比較してしまうと最初はやりにくそうに思えた。
おそらくもう1ライン上がったほうが動きやすそうなのは明らかで、せっかちで即効性を求めてしまうわたしは、早いことそっちで起用してくれと思っていた。


今や浦和レッズの柱となる選手に成長し、ついに代表に招集され(ダブルボランチでの起用で)初ゴールを決めたのだ。あの時、リカルドが起用し続けてくれた結果だろう。
つくづく素人サポーターのその場限りな意見は当てにならないなと思う。



サポーター心としては複雑なもので、日本代表で活躍してくれることは心から嬉しい反面、日本中に、いや世界中にバレてしまう寂しさがある。

敦樹の将来や日本サッカーの発展を思うと、世界に羽ばたくことは喜ばしいことなのだけれど。
遅かれ早かれ海外へ行くことを覚悟していたものの、現実としてタイムリミットが迫っているのだということを突きつけられるとやはり寂しい。少しでも長く埼スタで敦樹を見ていたい気持ちもあるのだ。

その時が来たら浦和レッズサポーターみんなで、涙を堪えて送り出そうじゃないか。


代表ゴールおめでとう、世界へ羽ばたけ、敦樹!



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