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映画ドラえもん のび太の地球交響楽の感想

この電車広告を見た時からずっと気になっていたドラえもんの映画を観てきました。

まずオープニングがとても良かった。アトラクション的な楽しさがあり、かなり惹き込まれました。

1番気になっていたしずかちゃんのボンゴの理由ですが、なんと、そういう運命だったから、でした。びっくり。あと正確にはパーカッション担当だったので、ボンゴだけじゃなくてカスタネットとかマリンバも弾いてました。

最後の伏線回収というか、あれには素直に感心しました。よく出来てる。

少し気になった点を書いていく。


序盤にセミの鳴き声や信号の音を音楽として捉えるシーンがあったり、映画一番の盛り上がりでは世界中の生活音が大きなリズムとなる、そういうシーンで描かれている“音楽観”に照らすと、“ノイズ”というものを単にファーレを乱す悪役にするのは不自然ではないかと思う。
ノイズミュージックのような前衛的な現代音楽も取り入れるべきだと言いたいのではなく、チャペックが目覚まし時計を楽器だと認識したことや、のび太の「“の“の音」を尊重するストーリーは、音楽とは何たるかという堅苦しい教義を否定する姿勢として素晴らしいのに、それが映画全体を通して一貫していないと感じた、ということです。
また、ミッカとチャペックが地球を訪れ、初めての“ファーレ“に触れてインスピレーションを得たという流れは、音楽の始まりは異星人であるミッカの双子の姉妹がもたらしたものであるという事実と噛み合わないような気がする。
そして最終的にチャペックが作った“地球交響曲”は、結局壮大なクラシック音楽に落ち着いているように見えて、少し勿体なさを感じる。



ドラえもんがシャンプーハットをつけて頭を洗ってるとか、ほんやくコンニャクに味噌ダレを付けるとか、ドラえもんの拍手の音がなんかぽよぽよしてるとか、ギャグシーンで合ってるか分かんないけど普通に面白かった。


入場者特典の冊子

映画にちなんだ5本の原作まんがが収録されています。
また、「デジタルふろく」としてコエカタマリンが遊べるアプリがインストールできます。

楽しいです

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