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よみたい本の作り方 ~万葉集初心者が作った『よみたい万葉集』制作秘話~

【 よみたい本を 作りたい!】

本を作りたいな、と思った事ありますか?

自分で自分の「よみたい本」を作れたら
どんなに嬉しいだろう…!
本好きさんなら 一度は考える、楽しい妄想ですよね。

じゃあ、どうやったら作れるのか。

頭の中の妄想から、本屋に並ぶ本までの道筋、
想像できましたか…?
まったく思い描けないって人の方が多いと思います。
私も、ずっとずっとそうでした。

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【 どんな道筋? 】

本になるまでの道筋は、決して一本では無いと思います。
それぞれの得意なこと、進んできた道、出会いやご縁も 違うから。

ですが、誰かが辿った道を知ることで 何かを思い付いたり
役立つことを 取り入れたりできるのでは…と思い立ち、
記事にまとめてみよう!と 筆を取りました。

何より、コロナの影響で本の出版や販売が厳しくなっている中、
本を作る楽しさを伝えたり、急に出来た時間で本を作ろう!と
思っている方のお役に立てればと。
「本なんて作らないよ」って人も、《人に何かを伝えること》は
暮らしの中でも、何かを表現するときも、必ず必要になるもの。
本作りの中での 苦心惨憺の中に、何かの閃きになるような
欠片を見つけられるかもしれません。

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これからお話するのは 『よみたい万葉集』という本を出版するため
皆で頭を抱えたり、知恵を出し合ったり、
馬鹿な妄想に笑い、楽しみながら
仲間と協力して 作りあげていくお話です。


【 『よみたい万葉集』とは 】

『よみたい万葉集』(2015年 西日本出版社刊)は
2019年には第5刷2万部を超え、上代文学ジャンル的には
ベストセラーとなった『万葉集』の入門書です

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https://www.yuuli.net/book
http://www.jimotonohon.com/annai/948_manyou.html

鹿先生と鳥子ちゃんというキャラクターが対談し、学んでいく物語。
旅、夢、酒など、これまでにないジャンル分けや 絵で伝えるコラム、小ネタ満載の万葉新聞に 巻末資料も備えた多様な構成が人気です。

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【 作ったのは 初心者!? 】

この本を企画し、文を書いたのが
『万葉集』を専門に学んだわけでもない 本作りも初めての
ただの古典好きの女子三人組と言ったら 驚かれるでしょうか。
(監修はきちんとしていただいています)

どうしてこの本を作ることになったのか、
どうやって作っていったのか。

これから何回かに分け、書籍『よみたい万葉集』の
制作記を連載していきます。

本を作りたいと思っている方、
好きなことで仕事をしたいなと思っている方

物作りのヒントや きっかけになれば幸いです。

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【連載予定】

①『万葉集』&制作メンバーとの出会い
② 編集さん、監修の先生との出会い
③ 文を自分達で書くことになったきっかけ
④ 書籍の絵も担当することになったきっかけ
⑤ 企画書の作り方
⑥ 対談形式のページは どのように作られたか
⑦ コラムページの作り方
⑧ 万葉新聞ページが出来るまで
⑨ 歌をどうやって描いたか
⑩ 歌人たちのキャラクター化・秘話
⑪ 「書籍全体の物語」を作るにあたって
⑫ 地図や年表など、資料ページの作成方法
⑬ 完成してからが本番だった!「本を売る」ということ
⑭ 原画展とグッズ販売の効果
⑮ 本が発売されて変わったこと

となっていますが、思い出したり
補足したいことが出てきたら
多少 項目が増えるかもしれません。

次回更新をどうぞお楽しみに!

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はじめまして。
この記事は、書籍『よみたい万葉集』の
文(共著)と絵を担当したイラストレーター、
絵本作家の まつしたゆうり が書いております。
◆WEB  https://yuuli.net/

大阪在住、滋賀県長浜出身
大阪芸術大学デザイン学科卒
(株)あちゃちゅむデザイナーとして勤務後
イラストレーター・絵本作家として独立

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一面に田んぼの広がる田舎町で、
虫と草花と、本を友として育ちました。
幼い頃から 古典と歴史と仏像と恐竜と特撮が好きで
話が合わないゆえのぼっち期間のおかげもあり
絵を描き 本を読み続け、今の仕事を楽しんでおります。
ゆったり季節に寄り添う暮らしと、日々 野鳥観察&着物。
鳥は愛でるのも食べるのも好き。

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