作家さんに依頼をしてみたい

今日の話題は「作家さんに依頼をしてみたい」について。
以前クレクレについて記事を書きましたが、クレクレという印象を持たれないように、作家さんに注文や依頼をしたい方はいらっしゃいますよね。

というわけで、憂芽が実際に学生時代の友人から受けた依頼文を元に、作家さんにどのようにオファーをかけるか考察します。


【実際に受け取った依頼文】

※一部 改訂あり


こんにちは。○○とは別件で(少し前まで別な話をしていた)アクセサリーの依頼 いいですか?

2月末までに受け取れたらありがたいです(このLINEは1月にしている)。
条件書きますので、ご検討ください。

品物→イヤリング
点数→1点
予算→10,000円以内

仕事にも着けていけるサイズやデザインで。
花が好きな方に贈る物なので、ラッピングもしてくれると助かります。


こんなLINEが友人から来ましたので、即座に受け付けました。
仲の良い友人だから? いえいえ、受け付けたいと思う要素が幾つかあるんです。


【受け付けたいと思える依頼の条件】



①納期がはっきりしている(しかも余裕がある)



一番大きな理由がこれ。アクセサリー作りが好きで、得意であっても、時間がかかるものなんです。何となく作りたいように手遊びとして作っているときとは違って、売り物にするときには雑な作りにするわけにはいきません。
また、作るものによっては資材の調達も必要になります。他に立て込んでいる用事があれば、依頼を受けることはできません。余裕のある期間というのは、作家が依頼を受けるかどうかの判断を大きく左右します。


②予算の限度も明確



この予算の提案というのも大事なポイント。これがなければ「お金を払う気がない=クレクレ」と受け取られても、やむを得ないでしょう。

憂芽も一度、仲の良い友人から金銭について確認をせず(向こうから申し出がなかったので、こちらからも請求しなかった)依頼を受けたことがあります。
その結果、相手は「依頼をすれば何でも受けてもらえる」と一人合点して、以降 こちらの金銭的負担を鑑みることなく「あれが欲しい」「これも作って」と言うようになってしまいました。
製作に入る前の時点で依頼側、作家側どちらも予算を確認し、納得しておくべきですね。

……そうは言っても、一番ありがたいのは、依頼する側から「○○円くらいで」と申し出ることですね。これで使える資材の値段も決まるので、アクセサリーの全体像が定まりますし。
それに、作家側が製作してから「○○円で!」と想定より高額な値段を提示してきても、お客様側が困るでしょう。


③備考もある



依頼する側から色々と注文をつけるのは、歓迎されるのか?
憂芽個人の意見としては、度を越さない程度であれば、何らかのリクエストがあるとありがたいです。「何でもいい」と言われても、お客様の好みに合うものを模索するのは大変です(気に入らなかったときにどうするか? というのもある)

ならばどんなリクエストをするか?
使ってほしいモチーフや色を、1つ、2つくらいであれば、図々しい印象にはなりません。
むしろ1つ、2つのオーダーを出しつつ最初の依頼をかけて、作家側から「こんな感じでどうでしょう?」という確認が来たら、そこに返事をする形がお互いに都合が良いかと思います。

使ってほしいモチーフや色とは別に、実際にアクセサリーを使う場面を伝えておくのは、作家側としては歓迎です。
職場に着けて行きたい、学校に着けて行きたい、休日のお洒落用、パーティー向け…… 用途によって仕上がるアクセサリーは大幅に変わります。


⭐︎ 実際に依頼文を書いてみよう



このポイントを元に、実際に作家さんに送れそうな依頼文のテンプレートを作ってみます。


【1】挨拶


○こんにちは。
○はじめまして。

※「はじめまして」の場合には、「○○を見て連絡を差し上げました」などがあると、作家側も受け取りやすいです。○○にはSNSの名称や、催事名、ショップカードや名刺 など、連絡を差し上げるきっかけになったものを当てはめましょう。

【2】依頼/注文の概要を述べる


○アクセサリーの依頼/注文をしたいのですが、よろしいでしょうか。こちらからの希望を挙げますので、ご検討ください。

※依頼を受け付けてもらえるかどうかは、この時点ではわからない。作家側の都合によってはお断りもあるので、それを念頭に置いて依頼文を書きましょう。

【3】依頼/注文内容を述べる


◇アクセサリーの種類…… ピアス・イヤリング・ネックレス・ヘアピン・バレッタ など
※金具に要望がある場合には、ここで明記してもらえるとありがたいです。ピアスと一言で表しても色々な形があるし、金属アレルギーの出にくいものを使ってほしい場合もありますよね。

◇点数…… ○点/○個
※ここを明記されると作家側は安心できる。後から「2人分ですよ!」は困ります。

◇アクセサリーの内容…… チューリップや向日葵、犬、猫など、使ってほしいモチーフ名や、色合いの希望があれば書きましょう。
※「作家にお任せ」は、作家自身の得意不得意があります。曖昧な依頼をかけるのであれば、その代わり、どんな物を作られても文句は言わないこと。

◇予算…… ○○円以内
※もしも依頼をかける作家さんが販売をしているのであれば、それを確認した上で 自分が納得できる金額を書いておく。この部分を読んで作家側が断りを入れたくなる場合もあるので、その点はご容赦を。


⭐︎依頼文の製作例



はじめまして。Instagramの投稿に「オーダー受け付けます」とありましたので、ご連絡差し上げました。
作っていただきたいアクセサリーについて希望を挙げますので、ご検討ください。

◆品物……ピアス(フック形の金具だとありがたいです)
◆点数……1点
◆内容……○○さん(作家名)が普段作っていらっしゃる 星空シリーズに憧れています。職場に着けて行く予定はなく、お洒落用です。
◆値段……送料など含めて5000円以内でお願いできますか?
◆受け取り……来月中には受け取れるとありがたいです

何か不都合な点など御座いましたら、遠慮なく申しつけください。
また、依頼の可否について○○日辺りまでに返信がありますと有り難いので、ご検討よろしくお願いします。


⭐︎出来栄え



……うーん、堅っ苦しいな。
個人的に出来栄えを評価してみて、正直、良い出来とは言い難いです。これを読んで依頼を必ず受けるか? は、作家さん次第。。。

とは言え、依頼をかける側がクレクレさんに見えてしまう心配はありませんので、今回の記事のように「このような内容を過不足なく書けば、安心して作家さんは依頼を受けられるのだな」というくらいに参考にしてみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?