見出し画像

イリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)の今後

21世紀の成長産業の一つは宇宙産業です。

米・モルガン・スタンレーによると宇宙ビジネスの世界市場は2040年に1兆ドル(約150兆円)超と2020年の3倍程度に増える見通しとのことです。

国家間での宇宙開発競争も激しくなっており、特に米・中での競争が今度ヒートアップしてくる事が予想されます。

そこで、宇宙関連株でもあり、個人的に動向が気になっているイリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)の企業情報や今後を私なりに予想していきたいと思います。😉

イリジウム・コミュニケーションズってどんな会社?

イリジウム・コミュニケーションズは低軌道上に移動衛星を打ち上げて、衛星電話・衛星インターネット接続サービスを提供している企業です。

米国および国際政府や世界中の企業、個人にも衛星を介したモバイル音声やデータ通信サービス、製品の提供をおこなっています。

Lバンド衛星通信を使い、ネットワーク環境の悪い山や海上、空などでも安定した通信を可能とします。

その為、イリジウムのサービスは主に航空や海運業、軍や政府などで利用されています。

決算情報

単位:百万米ドル

過去5年間を見ても売上高を順調に伸ばしています。直近3年の増収率は平均で+13.5%です。

営業利益も増益しており、直近3年の平均増益率は+36.03%となっています。

経常利益は2019年、2020年からは大きく回復。
直近は伸び悩み

純利益も順調に伸ばし収益性が改善されてきています。

財務状況

決算情報を見る限りでは良さそうですが、負債比率が高いのと、Eutelsat Communications SA(EUTLF)など競合との競争などの懸念材料もあります。

今後の需要

冒頭でも触れましたが、世界的に宇宙産業市場の成長期待が高まっており2040年には1兆ドルを超える見通しです。

また、世界の人工衛星の打ち上げ数も急増し2030年には、1年間に打ち上げられる衛星が現在の10倍以上になるとも予想されています。

そんな中、今注目されているのが「衛星コンステレーション」です。

衛星コンステレーションとは複数(多いものでは数千・数万機)の人工衛星を連携させて一体的に運用するシステムの事です。

出典:国際社会経済研究所(IISE)

低軌道に人工衛星を打ち上げ衛星コンステ―レションを築くことはイリジウム衛星が既に行っている事で、今後イリジウムの技術が一層活躍できる期待が持てます。

また、米国の市場調査会社Reportocean(レポートオーシャン)のレポートによると、航空機搭載Lバンド衛星通信市場は2022年から2030年まで年平均成長率5.6%で成長する見込みと予測されています。

このような、今後も成長が見込める市場で活躍が期待できるイリジウム・コミュニケーションズは、5年や10年などの長期スパンで考えると、個人的には上がるかなと思っています。

現在の株価は2023年7月と2024年2月に発表された決算報告を受けて大きく下落した株価となっています。24.78USD(2024年4月16日終値)

だからこそ、今後に期待!できるかもしれない

ちなみに次回の決算発表は4月18日の20:00頃の予定です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?