泊まりこもうかと思った話**

移民法改正により、3ヶ月以上国内に滞在するためには、学生ビザだろうが就労ビザだろうが、指紋採取と顔写真撮影をして、データベースに登録する必要がある。


私は以上に述べたビザには当てはまらないビザであり、今すぐする必要はなかったが、今後必要になることもある場合に、迅速に対応が出来るように登録に向かった。



まずは、自分が住民登録(レギストラーツィヤ、もしくはмиграционный учет)をした管轄のМФЦ(市役所みたいなもので、中に警察もある)に行き、登録したい旨を話したら、隣の地区の警察署に行くように言われたので、そちらに。It’s たらい回しの始まりである。


さて、バスで20分ほど行き、降りて道を渡ってすぐの中庭にある警察署へ。

すでに中央アジア系の移民が20人くらい並んでいて、誰が誰の次だったのか、や、あんたは並んでなかったじゃないか、なのに何で俺より前に行くんだ、と揉めまくっていた。


この国では、かなり非効率的かつ非常識な常識がある。列に並ぶ時、誰が1番最後か、を確認して並ぶ。だから、私が列に並んだときには列にいなかった人が、後から戻ってきて、前後の人間がその人がいたことを証言するのである。


よその国にできる限り文句は言いたかないが、列を離れた時点で並びなおし、にすべきではなかろうか。現に、受け取りに行った月曜日も、先週の木曜日も怒鳴り合いにまで発展する揉め具合だった。


もし、私はここにいた、という理論が通用するのなら、私ゃ昨日の晩からここでテントはって待っとったわい!と言いたくなる。



本来なら1週間後に受け取りに来てくれ、と言われた指紋と顔写真登録済み証明書(グリーンのカード)だが、私は諸事情で、月曜日の晩までに健康診断証明書の原本をかえしてもらわないといけなかったため、訳を話したら、じゃあ月曜日にきなさい、と言われたため、月曜日に朝からまた警察に。


月曜日は9:00-18:00(14:00-14:45は昼休み)であるから、9:00前に行ったら、КПП(身分証や身体チェックする門)の前にすでに15人くらい外国人の列が。


それでも、わりあいサッサと列は解消されていき、私の番に。


担当者:まだ。今日の夜来て。

私: 18:00までですよね?

担当者: いや、だから18:00に近い時間に来て。


そこにいても仕方ないから一旦帰宅。

16:30に私再来。


担当者1: 18:00って言ったじゃないか、まだ出来てないよ。

担当者2: どうしたってんだ?

担当者1: 諸事情(○○)で、明日いるんだと。だから絶対今日中に、という話で…



待つこと1時間半、18:04、無事健康診断証明書原本は手元に返ってきたし、期待してなかったグリーンのカードまで交付してもらえた。
ありがとうございました!

待合室で大きな声で半泣きになりながら、«今日返してくれなかったら私テントはって泊まる!お泊まりセットも弁当も持ってきたもん。しかも手巻き寿司!あ、食べます?»とか他の移民たちと話してたのが公を奏したのかは不明。

1時間半待って交付されたのがこちら。

表には、顔写真と、氏名、生年月日、番号、性別が書かれている。
裏には、国籍、パスポート番号、どこの地区の警察署でいつ交付したか、が書かれてある。 右下には、露内務省、とある。

疲れた。

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