錬金術師の占い【 2 世界観の創造】
一流の占い師
人間は象徴の塊です。ファッションや持ち物、表情や会話の内容などすべてに象徴的な意味があるため、人は個性や内面を隠すことができません。
占いが当たる理由は、その象徴が地域や時代を超えて全ての人に当てはまるからです。神話や象徴や心理学の知識を豊富に持っている人が一流の占い師になれるのです。
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スキゾとパラノ
スキゾ(分裂病)とパラノ(偏執狂)という分類があります。
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人格系と発達系
人格系と発達系という分類があります。
人格系の人は過去を懐かしんだり後悔したり、未来に期待したり不安に思ったりと、直線的な時間(過去・現在・未来)を生きるところに特徴があります。
発達系の人は今ここに集中して生きるところに特徴があります。
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ユングのタイプ論
ユングは人間を思考タイプと感情タイプに分類します。
そして、それぞれに感覚と直感のどちらかを付属させます。
組み合わせは4つになります。
感覚とは五感のこと。直感とは霊感・閃き・第六感のこと。
感覚と直感の違いは、ヨハネによる福音書の物語を通じてわかります。トマスは自分の手で触れて確認しなければイエスの復活を信じませんでした。これが感覚です。
しかし、イエスは「見ずに信じる者は幸いだ」と言いました。これが直感です。
ユングはさらに内向型と外向型を加えます。組み合わせは8つになります。
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集合的無意識
無意識には個人の経験や記憶が保存されていますが、無意識のさらに下層には集合的無意識があります。集合的無意識には人類共通の経験や記憶が保存されています。
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大元となる神話
集合的無意識に保存されている人類共通の経験や記憶とは、世界中の宗教、神話、哲学、文学、芸術の源泉である大元となる神話であるゴンドワナ型神話とローラシア型神話のことです。
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神話の素材
大元となる神話の素材は自然です。太陽、月、星。特に太陽と北極星は特別視されてきました。
天体だけでなく、大空も海も大地も山も森も、動物も、自然界のあらゆるものが神話の素材です。
古代人にとって自然界そのものが霊的世界でした。科学時代に生きる私たちとは世界の見方が違いました。
古代人の生み出した神話から、宗教や占いが生まれました。科学時代に生きる私たちの無意識中にもその神話が保存されており、私たちに影響を与えているのです。
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占いの三分類
占いは大きく三つに分類できます。
それぞれ複雑で高度な知識体系と技術が構築されています。素人にはそれが有り難みを増しますが、占い師ですら根拠や原理が分かっている人はほぼいません。ただ先人の遺した遺物を有り難く受け継いでいるにすぎません。
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生命線と知能線
エデンの園という楽園の中央には、生命の木と知恵の木が生えていました。生命と知恵のセットです。生命と知恵を有する存在、それが人間だと言うことを表しています。したがって、手相占いでは生命線と知能線を重要視するのです。
知恵は言葉と言い換えることができます。言葉は人間だけが持つものです。
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星座占い
命術に分類される星座占いですが、例えば、牡牛座は444光年離れた場所にあります。それが地球に影響を及ぼすことができるでしょうか?
仮に、地球に影響を及ぼすことができるとしても、牡牛座の人だけに影響を及ぼすことができるでしょうか?
少し考えてみるだけで、星座占いが非科学的であることが分かります。
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因果関係と再現性
因果関係と再現性が認められるものを科学的と言いますが、占いを科学的に説明しようとしても無理があります。
どの占いも、あなたとの関係性を認めることはできません。
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権威への盲信
占いも引き寄せの法則もスピリチュアルも、科学の領域ではなく信仰の領域です。これは「信じるか信じないか」の世界です。
科学的な世界観で生きてきた人は、理性的に納得したいため、脳科学や量子力学と結びつけて科学的に説明しようとしますが、やはり無理があります。
占いやスピリチュアルは、科学的に証明しようとせず、その宗教的世界観を素直に受け入れて、自分の世界観を拡張すれば良いのです。
そもそも科学を信じている人は科学を信じているのではなく、科学の権威を信じているのです。
学者以外で、学者の書いた論文を正確に理解できる人や、古今東西の膨大な論文を読める人もいません。「アインシュタインが言っているんだから、東大の教授が言っているんだから間違い無いだろう」というレベルの人がほとんどです。アインシュタインの論文を読んで理解し批判できるような人は学者以外ではなかなかいません。
科学も宗教と同じ信仰なのです。権威を盲目的に信じているだけです。
そもそも、数学の公理ですら仮定なのです。占いや引き寄せの法則やスピリチュアルを科学的に証明する必要なんてないのです。科学と同様に信じれば良いのです。信じるというよりも科学的世界観と宗教的世界観を物語として楽しむのです。世界観とは物語です。物語は証明したり信じるものではなく楽しむものです。
さらに一歩進んで、すでに存在する物語を楽しむだけでなく、あなた自身が新しい世界観や神話や占いを創造すべきです。
素材は豊富にあります。あなたの美意識とセンスで組み合わせて、独自の世界観を創造してください。
他者を説得しようとする意識は捨ててください。自分が納得し、満足するための神話や世界観を創り上げるのです。その結果、他者に刺激や新しい視点を提供することもあります。
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付録
数字の象徴的意味
数字には様々な象徴的意味があり、人間を知る鍵となります。
【0】混沌、無、空
【1】始まり、神
【2】分裂、男女、善悪
【3】三位一体、三元素、三原色、三種の神器
【4】東西南北、春夏秋冬、四大◯◯
【5】五本の指、五体、五芒星
【6】蜂の巣、雪の結晶、自然界に多く見られる形、無、六芒星
【7】七色、七夕、七福神、七曜、七五三、ラッキー7、世界創造の七日間
【8】末広がり、八百万の神、タコや蜘蛛の足の数、立方体、四苦八苦、四方八方
【9】重陽の節句(9月9日)、九重(皇居)、九陽(太陽)
【10】手足の指の数の合計、完全
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