ニーチェ「仕事とファイナンス」
仕事とファイナンス(資金調達)は異なります。仕事は「人から止められてもやりたいもの」であり、ファイナンスは資金調達の手段です。
一般的には、生活資金を稼ぐためのファイナンスが仕事と呼ばれ、仕事とファイナンスが混同されています。
仕事の目的はお金を稼ぐことではなく、自身の「want to(生きがい)」を追求し、使命を遂行することです。仕事は全身全霊で没頭できる天職を指します。
ニーチェの言う仕事とはまさに天職のことであり、ファイナンスのことではありません。「have to」ではなく「want to」で生きていく、天職に生きることがニーチェとコーチングのゴールです。
───────────
「おお、ツァラトゥストラよ」と言った。「あなたはきっと、あなたの幸福を待ち受けているのでしょうね」。──「幸福など関係ない」と彼は答えた。「私はもうとっくに幸福を求めなくなった。私が求めているのは、私の仕事だ」。
森一郎訳『ツァラトゥストラはこう言った』「蜜の捧げ物」
私の苦悩とか、私の同情とか──そんなものが何だというのだ。いったい私は幸福を求めているのか。私が求めているのは、私の仕事だ。
森一郎訳『ツァラトゥストラはこう言った』「しるし」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?