手書きの日記に戻していたが、なんとなしに、また電子で公開してみようかなと思っていたところ、コロナにかかった。これを契機に。療養5日目。

受付時間になって、昨日行ったばかりの内科に電話すると土曜で忙しいのか少し愛想がない。夫の状態は悪くないので検査の後電話診療だという。院の裏口にある仮設テントと繋いで、間近のオンライン診療。

医者も薬も完全拒否の夫もさすがのコロナで大人しく出かけた。

昨日は洗濯をしたので今日は掃除機をかける。娘は漢字ドリルに手を付ける。熱の上がり下がりは落ち着いたようだが咳と洟があり、身体は相変わらず痛むので起きているのが辛い。娘が漢字ドリルを布団まで運んできて、字の出来不出来を確認する。

少しずつ仕事の連絡をする。明日は、私がプロデュースしている企画のオーディションだ。

色々ストップせざるを得ない中で考える。嘘のない仕事をしたい。ほんものの仕事をしたい。ほんものってなんだ?場合によって違う。ただ、一番大切にしたいことをまっすぐにする、がしたい。

13時半頃、夫もしっかり陽性者として帰ってきた。私とほぼ同じ薬をもらって、こんなに素直に薬を飲む夫を初めて見た。それから眠って夜まで起きない。3人とも同じ部屋で眠るようになって、少しホッとした。

娘は、お人形あそびのように、パパにお茶をさじで飲ませたりおかゆをアーンしたりする。親子揃いで一日過ごすことなど滅多にない生活なので、不謹慎ではあるが、温かい。

夕方に、佐川急便から荷物が届く。なにかの犯人を匿っているような(?)緊張で、素早く受け取って逃げるようにドアを閉めた。変に思われただろうな。

佐野の実家からだった。お米や缶詰や野菜など、時折送ってくれる。娘のみの段階で報せてあり、その後の病状を心配してくれているので全員感染をラインする。

娘はまた一人で入浴する。髪の毛がうまく洗えないので、後頭部がもつれて鳥の巣のようになっている。えー、よく洗ったのにい、と不服そうだがまったく気にせず寝転がって漫画を読み続けている。娘のサッパリとした気の良さは誰に似たのだろう。

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