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~真っ昼間でも読んどくれ~

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現実系小説モドキ。  【目次】→  https://note.mu/yuurin/n/n42973740e8fa
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#キミと自分シリーズ

【真っ昼間でも読んどくれ~目次】

      【マガジン】 ☆キミと自分  ① ② ③ ④ * ☆君と自分S  ① ② ③ ④  …

悠凜
7年前
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『君と自分S④』
直にやって来る白い日。君に何か渡したくて。さりげなく探りを入れても肩透かしを食らう。確かにそんなにイベント事に興味ありそうな君じゃない。きっと「会えればいいよ」くらいなんだろう。わかってる。いるんだけど…いっそ、君のオデコみたいな白桃のシロップ漬でも渡そうか。

悠凜
7年前
22

『君と自分S③』
ここ数日、やたらと「何、食べたい?」とか「こーゆうの好き?」とか訊いて来る君。何なんだろ?と思いきや…そうかぁ。自分はそんな気にしない性質だから、そんなソワソワしてくれなくてもいいのになぁ。だって、やっぱり、アレじゃない。こんな風に、君と過ごせたらそれでいい。

悠凜
7年前
18

『君と自分S②』
2月の週末。いつものようにテレビを見ている君。「あのさ」声をかけると「ん~?」だけ。もうすぐなのにな。「…あのさ」次第に小さくなる声。「何か言いたいことある?」君のその言葉は、やっぱり忘れてるのかな。─と、突然君が「はい」とテーブル下から出した紙袋に面食らう。

悠凜
7年前
21

『君と自分S①』
2月半ばの金晩。「あのさ」テレビを見ながら、君が唐突に切り出した。「ん~?」心ここに在らずで答える自分。「…あのさ」語尾が失速気味の君。「何か言いたいことある?」自分の言葉に君はショボンと俯く。吹き出しそうになるのを堪え、「はい」と小さな袋を渡した時の君の顔。

悠凜
7年前
21

キミと自分④

      仕事上がりの帰り道に、ふと、思う。 (あぁ、逢いたいなぁ……) だけど━。 今…

悠凜
7年前
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キミと自分③~はじまりは はじまり~

きっかけは春先。 はじまりは初夏。 はじまりはキミ。 はじめに声をかけて来たのは、キミ。 はじめに誘って来たのも、キミ。 「一緒に飲む?」 尋ねたのは、自分。 「...本気?」 応えたのは、キミ。 「本気と書いてマジと読むって、何かなかったっけ?」 それにしても古いな、と考えながら、 応じたのは、自分。 「サッポロ黒ラベル…あるかな」 とりあえず話題を振ってみる。 「あるといいなぁ~」 キミは嬉しそうに呟いた。 「ドコに行けばいい?」

キミと自分②

ある日、自分がキミに質問をした時。 「キミにとって、一番譲れないモノって何?」 その質問…

悠凜
8年前
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キミと自分①

「キミにとって、一番譲れないモノって何?」 唐突に尋ねられた自分。 「え…なに?」 何も…

悠凜
8年前
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