『熱冷え7』
その熱に当てられたのは、恐らくはタイミング。本来なら近寄らない、危険過ぎると判断する熱量。間が悪かったのだ。たまたまその時、己の奥底に燻っていた炭に飛び火した──そうとしか考えられなかった。煉獄の業火の中、諸共に火達磨の日々。燃え尽きたのは、たったひと言が故だった。

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