無題4-01

【笑話小話5】誰の墓穴

 
 
 
従兄夫婦との定例会。
二次会の素晴らしく素敵なカフェーでアフタヌーンなティーを戴いていた時のこと。

自分のバッグの方を向いてゴソゴソしていた私に、隣に座っていた従兄の奥方様(※以下・奥)が言った。

奥「あ! 悠凜ちゃんの頭、後ろから見ると可愛い♡♡」

悠「あ、ホントですかー? 自分では見えないんですけど、たぶん後ろだけクルンクルンになってると思うんですよねー」

奥「うんうん♡ 襟足が短くて、上側がフワフワクルクルしてる♡」

従「ちょっと……『後ろから見ると』って……その表現はどうなの?」

奥「え! ダメ!? そっか、じゃあ、悠凜ちゃん可愛い♡♡」

従「……そんな取って付けたような……」

悠「いやいや、前から見たら、アイロンでフツーの前髪だし、より何の変哲もない頭ですからw後ろから褒めてもらえれば御の字ですよww」

ここで予め言っておくと、奥のセリフに他意はない(はず)。いつも思ったことをピョンと明るく言ってくれる人である。

そして私にしても、前から見たら横に髪の毛が飛び出してるだけで何の変哲もないショートと自覚バリバリなので、特に何も考えてない。……従兄のひと言があるまではw

従兄は従兄で、身内贔屓で言ってくれたのか、気を使って言ってくれたのかは定かでないけど、とにかく突っ込んで来たw

さて、ここで思うに。

他意なく思ったままに褒めてくれて、従兄のひと言で失言っぽいことを言ってしまっていたことに気づいた奥。

特になんも考えてなかったけど、従兄のひと言で違う可能性を思い浮かべてしまった私。

気を使って言ったつもりで、奥と私に気づかせてしまった従兄。

ビミョーな墓穴を掘ったのは一体誰でしょう? と言うお話。
 
 
 
 
 
~いつも通りオチなくチャンチャン♪*゚~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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