『熱冷え3』
当たり前だが、始めからこんな風だった訳じゃない。ただ、熱かった日々──熱に浮かされるような時を、思い起こせば思い起こすほど己の中心が冷たくなっているのを自覚するのだ。いつから?どこから?ふたりの始まりは。……ああ、そうだ。出逢ったのは冬も入り口の頃だった。三年前の。

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