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常々思う、訪れたい場所︰映画「ミステリと言う勿れ」感想つき

漫画「ミステリと言う勿れ」。
ドラマ化を経て、ついに大人気の広島編が映画化です。


わたしは最初に漫画を読んでいて、その内容に衝撃を受けた。
整くんの言葉の豊富さと温かさ、視野の広さに。
整くんの言葉は心の奥底に残っていた何かをすくい取ってくれる。

そうそう、それ、気になってた。
そんな考え方が出来るようになりたい。。

気になっていたけれど上手く言葉に出来なかったモヤモヤとしたものを、はっきりと言葉にして疑問としてぶつけてくれる。
気づかず過ごしていた些細なことに、でも些細ではなかったことに、ハッと気づかせてくれる。
「僕は常々思っているのですが。。」と、そんなに常々と細かなことを考えていたらきっとしんどいやろ、と心配しなくもないが
その常々考えている整くんの言葉に
漫画の登場人物だけに留まらず、読者も救われている。

わたしは基本的には無課金で漫画を読む人なのだが
(読みたいものがありすぎて制限がなくなってしまうのですよー)
これは、単行本で揃えたい漫画リストに入っている。


そんな面白い漫画のドラマ化?!
と、あるときネットニュースを見てドキドキしていたら
整くん役がまさかの菅田くん。(ファンです)
意外だったけれど、いざ見てみるともじゃもじゃ頭のかわいらしい整くんがそこにいた。

ガロくんも意外だったけれど
見慣れるとそう見えるのが役者さんのすごいところだ。

広島編の原作も読んでいるけどこの映画は絶対に観たい!と鼻息荒く話していたら
同じく観たいという友人2名と一緒に行くことになり
先日行ってきました。
ネタバレなしの感想です。


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舞台は広島。

広島編のメインである汐路(しおじ)役の原菜乃華さんはオーディションで選ばれたそう。
汐路のイメージにぴったりだった。整くんを振り回す天真爛漫な子なのだけど、実は心にはずっと傷を負っている。
傷ついた顔の、大きな目から頬を伝う涙。
魅力的な表情から目が離せない役者さんだった。

萩原利久くんも良かった。ちょっとぶっきらぼうな感じが似合っていて、たとえどんな役でも憎めないかわいらしさが残るような人かな?と勝手に思っている。

そして主演の菅田くん。
整くん、久しぶり!
わたしは菅田くんの演じてきた役の中で、ちょっと悪かったりチャラかったりするものが大好きなのですが。
(溺れるナイフの金髪とか、MIU404の関西弁男とか、暗殺教室のカルマとか、他にも色々色々)
それとは別人のような整くんも良い。
整くんの夏服バージョンが気になっているのはわたしだけではないはず。

整くんの人間的な温かさは健在で。
初対面の相手でも変わらぬペース。
実は人とコミュニケーション取るの得意なのでは?と思っている。
セメントの話はぜひぜひみなさんに読んで欲しい(観てほしい)。
なぜこんなにハッとする言葉や表現が出てくるのか。
作者さんの人間力や人生経験がきっと素晴らしいものなのだろう。


+++



宮島の厳島神社にはだいぶ前に一度行ったことがある。
潮が引いていたときで、そっと大鳥居に触ることができた。
美しい朱色のそれを見上げるとそれはそれは巨大で、こんな巨大なものが砂浜に立っているのが不思議だった。ここからものすごいパワーが放たれているような気がした。
ぐるりと一周歩きながら、そんなことを考えていた記憶。

ここは「びじゅチューン」の大鳥居の歌が大好きな子供たちにも見せてあげたいし、また訪れたい場所の1つだ。


わたしは常々思っているのですが、
日本には美しい場所がいくつもある。
映画で観たこの美しい景色を肌で感じたくて、また訪れようと心に決めた。


もじゃもじゃ


もひとつ、もじゃもじゃ

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