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疲れを癒す会津で出会った野口英世の言葉

最近いろいろなことが重なって、「いまの仕事辞めたいなぁ」「派遣社員なんだし、無理してここで働く必要もないんだよなぁ」と思う日が多くなった。

辞めたいと思えば思うほど、モチベーションが上がらない。

なんとか気持ちを保ちながら、癒しを見つけながら、ときどき無になりながら。働く毎日。

どうしようかなぁ・・・と悩んでたタイミングで、予定していた会津旅行と重なった。

いちばんの目的は、赤べこに会って癒しをもらうことだったけど、ほかにも気になる場所がたくさん。2泊3日で、行けるかぎり行ってみることに。

そんな旅のなかで偶然出会った、野口英世の銅像。

野口英世青春広場にて


「 忍 耐 」



・・・心のド真ん中にグッサリ刺さった。

いまの私に足りないもの、かもしれない。

この銅像を見てから、野口英世のことが気になって。

最終日に時間を作って、この銅像から少し歩いた場所にある「野口英世青春館」に行ってみることに。

「野口英世青春館」とは、野口英世自身が手術を受け、医学を学んだ「会陽医院」の跡地のこと。1階は「会津壹番館」というカフェ、2階は資料館になっている。


到着後、まずは2階の資料館へ。階段前の受付から入館料(大人200円)を支払い、階段を上がると、資料や小物などで囲まれたレトロな部屋。

そのなかでも、「野口英世の少年時代」という約14分の動画があって、それがとても良くて。紙芝居の動画バージョンのような感じで、見入ってしまった。

ときどき強い風が吹いて、窓ガラスのガタガタで音声が聞き取りにくいところもあったのだけど、部屋の雰囲気も相まって、なんだか昔を感じられるような。椅子に腰掛けながら観たからか、ホッと落ち着いた気持ちにもなれて。そこもまた良かった。

ざっくり内容をお伝えすると、野口英世は幼いころの大火傷が原因で、左手がくっついて動かなくなってしまった。

その左手が原因でいじめを受けながらも、負けずに勉学に励み、学校では成績優秀。恩師である小林先生からも、教師を目指さないかと誘われるほど。

そんななか、会陽医院の渡部先生によって左手の手術を受けたところ、くっついていた手が離れ、動くように・・・!

そのことに感銘を受け、医学の道を進むことに。その過程では、母、小林先生ご夫婦、友人たちの大きな支えもあって。

裕福な家庭ではなく、母は昼も夜も働きづめ。手術費用は、なんと小林先生や同級生がお金を寄せ集めてくれた。周りの人たちからの愛情も伝わってくる、少年時代のストーリー。

時間があまりなかったので、ひとつひとつじっくり資料を見ることはできなかったけれど、充実した時間を過ごせた。

そして、もうひとつ忘れてはいけないのが、1階にあるカフェ「会津壹番館」。

チョコレアケーキのセット
酒粕ぷりんのセット
絵柄が可愛い・・・♡
可愛くて、エコバッグも買った

デザートもコーヒーも味わい深くて、ぜんぶ美味しかった。店員さんもあたたかくて、店内の雰囲気も良くて。ほっこり幸せな時間。

野口英世青春館と会津壹番館は、当時の雰囲気を感じながら思いを馳せてみたり、タイムスリップしたような気持ちにもなれたり。

心が温かくなって、ワクワクする気持ちにもなれる、すてきな場所だった。また来られたらいいな。

***

野口英世が、苦難を乗り越えて、学生時代から細菌学者になるまで結果を残すことができたのは、まさに「忍耐」があったからこそだったのだなと、資料館で知ることができた。

動かない左手を言い訳にせず、耐えて、ひたすら努力をしてきた。そして、結果も残してきたから。そんな姿を見て、周りの人たちも「支援したい」と動いたのだと思う。

「ナポレオンは1日に3時間しか眠らなかった」というのが口ぐせで、その通り実行もしていたそう。

いまの私に足りない「忍耐」。
昔は「頑張り屋さんだね」と言われたこともあったっけ・・・。

私は、社会人になってから身体を壊した。それもあって思うのは、休むことも大切。健康であるために、欠かせないもの。

「休むのも仕事のうち」とも思う。人によって耐えられる限度も違うようにも感じる。

だから、自分にやれることをできる限りやってみて、それでも「これ以上、心と体のためにもここに居ない方がよさそう」と思ったら、無理しないで。と、強く思う。

それを大前提として、いまの私はどうだろうか。

「辞めたいな・・・」と思いつつ、「いまは辞めるべき時じゃないかも」「まだ、辞める判断をするには早いかも」と感じている部分がある。

それにいまの環境は、以前には無かった、有り難い部分もいくつかある。パーフェクトに条件が揃う職場もほとんど無いと思う。それに、まだ過去と比べて「限界」ではなさそう。

そんな理由から、「忍耐」という言葉が刺さったんだろうな・・・。

正直言うと、逃げたいし、投げ出したい。けれど、「踏ん張った、その先を見てみたい」と思う気持ちもある。

だから、野口英世博士を心の師匠にさせていただいて、もうちょっと「いま」を耐えて、がんばってみようと思う。


そういえば、野口英世青春館の2階にあった資料に、野口博士とメリー夫人との結婚のエピソードがあって。

なんだかそれが、ブルーノマーズの「Marry You」の歌詞に似てるような気がして、ビックリして。

真面目なイメージだった野口博士の、人間味のある部分というか、違う一面も感じられて。そこも魅力に思えて、ますます気になる存在に。

心の師匠のことをより知りたくなって、Amazonで漫画も買ってみた。いまから読むのが楽しみだな。早く届かないかな。

今回行けなかった、野口英世記念館にも行ってみたいから、また自分へのご褒美として会津に行ける日が来るように。

明日も無理しすぎず、がんばろ。


▼参考サイト


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