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なぜニュータンタンメンが好きなのか考えていたら好きの解像度が上がった話


先日、ニュータンタンメンを食べてきました。

ニュータンタンメンとは、担々麺をアレンジした川崎市発祥のラーメンで、いまや川崎のソウルフードとも呼ばれています。

以前住んでいた家の近くに店舗があって、いつも行列になっているのが気になって行ってみたのが出会いでした。

いわゆる王道の担々麺、というよりもあっさり透き通った豚ガラ塩味のスープで、にんにくの旨みがたっぷり。それに溶きたまごと唐辛子、ひき肉を絡ませて食べる麺が最高なのです。とくにたっぷりのニラを乗せた「ニラタンタンメン」がお気に入り。30代にもなると、ラーメンを食べたあとって体がダル、胃もたれ……って、なりがちですがこのラーメンは体があったまり、むしろ元気になる。そんなラーメンなのです。

定期的に「ニュータンタンメン食べたい!」の波がやってくる、中毒性……。

引っ越してこの店舗の近くから離れてしまって、ここ数年は行けていなかったのですが、この春さらに店舗のない土地に引っ越すことになり、今のうちに食べておかなくてはとの使命感に駆られ、スケジュールインして久々に食べてきました!

辛さはひかえめ/ふつう/中辛/大辛/めちゃ辛の5段階から選べて、私は「中辛」がお気に入り。

一度「大辛」を頼んだ事もあり、食べられなくはなかったのですが、にんにくやスープの旨みより辛さが勝ってしまうのはちがうな、と思い「中辛」で落ち着いているという感じです。

中辛のニラ・もやしトッピング



と、こんなことを考えながらニュータンタンメンを食べていたら、以前からなんとなく感じていたもやもやの正体に気がつきました。


好きなのは「辛さ」ではなく「旨みを引き立たせてくれる辛さ」だった

自分は「辛いもの好き」と思っていたし、周りにもそう明言していたものの、そのことに少し違和感を覚える自分がいました。

その理由が、このニュータンタンメンを好きな理由にあったのです。

私は単に「辛さ」が好きなのではなく、「旨み」を引き立たせる意味での「辛さ」が好きなのだと。

言ってしまえば、「辛さ」は脇役。
「辛さ」が主役の料理には、これまであまりハマらなかったかも……と気づいたんですね。

例えば、スンドゥブチゲや麻婆豆腐、スパイスカレーにカレー蕎麦。
どれも大好きなメニューですが
スンドゥブチゲは海鮮の旨みを感じてこそだし、麻婆豆腐は豆豉や味噌のコクを感じられる方が好みです。
スパイスカレーは辛さ以外のスパイスも感じたいし、カレー蕎麦だって鰹や昆布のだしの奥行きを感じたい。
これらを引き立たせる刺激、それが「辛さ」なのです。

そう考えると、私にとって「辛さ」はやはり脇役でありアクセント。
主役ではないのです。


辛いもの好きと言うと、いわゆる激辛ラーメン店に連れて行ってもらったり、激辛食品のお土産をいただいたりと「辛さ」が主役の品々を食べてみたこともあったのですが、これらにハマらなかった理由がわかりました。


ただ、このことに気がつけたのは、いろんな辛さの幅を体験したおかげでもあり、「辛いもの好き」と明言してきたことにも意味があったなと思います。


真の好きを見つけるには

今回、自分にとっての心地よい「辛さ」に気づいたことで、「辛さ」に対する好きの解像度がぐーーーんと上がりました。

このことから言えるのは、「なんとなく好き」と思えるものにはどんどん触れて、そして明言していくといいということ。

そうすると、そのときは「なんか違うかも」と思っても、その少しの違和感が、後々の自分に本当の好きを教えてくれる材料になるからです。

そうして、真の好きに気づき、自分が何に心地よさを感じるかを理解していると、自然と自分にとっての心地よいものを選択できるようになり、人生の充実度が変わってきます。

私自身、今後は「辛いものが好き」ではなく
「旨みを引き立てる辛いものが好き!」と表現を改めます。(面倒くさいやつだと思うなかれ)

元祖ニュータンタンメン店頭のポップ


「万人受けはししなくていい。
ハマる人には、とことんハマる中毒性。
食べたことないはもったいない。
にんにくのパワーを感じてください。」



このポップに書かれていることがまさにそうで、万人受けせずともこのゾーンが好きな層は絶対いると思っていて。


自分の好きの軸を正しく表現できることで、同じ系統を好きな人からおすすめを紹介してもらいやすくなったり、自分でも探しやすくなったりと、好きなものに対するアクセスのしやすさが格段によくなると思うのです。


同じように、ほかの物事に対しても好きの解像度が上がっていくと、どんどん心地よさのフィールドが広がっていく。

そうすると、人生が楽しく、豊かになってくる!
そんな気がしませんか?^^


ニュータンタンメンを食べながら、こんなことを考えていたらとても幸福度が上がった私なのでした。




Q、あなたの好きな食べ物はなんですか?
それを好きな理由は?

よかったら、コメント欄で教えてくださいね。


yukie

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