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【第一夜】海と山の往復書簡 2022.08.18

怜生くんへ

お手紙ありがとう。
日々があまりにも慌ただしく、怜生くんが一通目を書いてくれた日から、
もう一週間もの時間が経ってしまいました。
無理矢理に設計したような余白であることは分かりながらも、
こうやって筆を執り自分の内面を見つめる時間は、
やっぱり私にとって心落ち着く大切なものなのだと再認識しています。

怜生くんは、手紙を
”相手を見ていながらも、自分を見つめている。矛盾した営み”
だと言っていましたね。本当にその通りだなぁと思う。
そして私は個人的に、会話において自分を見つめるのが本当に下手くそで、
(多分相手を見つめるのも下手なんだけど…笑)
だから、こうやって自分のペースで言葉を紡いで
相手に気持ちを伝えられる手紙という媒体が、心底好きなのだと思います。

さて、先日(と言ってももう一ヶ月か…!!早い!!笑)は福井に、
そして私の地元三国に来てくれて本当にありがとう。
私が日常的に触れながら生活している自然や、
人や、文化を共有できたこと、とても嬉しいです。
その中でも、秩父に移住した怜生くんが、三国の海に出会って、
この「海と山の往復書簡」という切り口をくれたこと、
すごくわくわくする!

私はこの町で育ったからか、”自然”というものが
本当に人格のあらゆるところに染みわたっていて、
特に海と空は、他の地域のものも大好きだけど、
やっぱり私という人間を創り出しているのはここ三国の海と空なんだなぁ
と、ここ数年改めて感じています。
まぁ、端的に言うと、表情がころころ変わって、
荒れ狂ってる時と穏やかな時の差が激しい。笑
だから、どの瞬間の表情が好き、というよりも、
全ての多様な色を含めて”青”が好きって言ってるんだと思う。
(本当は青以外の色もたくさん含まれてるんだけど。笑)

そう考えると山は、私にとっては海よりも、
もっと泰然とした大人なイメージがあるなぁ。
いや、大人って何やねん、とも思いつつ、
でも確かに海の方が子どもっぽさはあるような気もするし、
怜生くんはどう思う??笑
私は山に浸りながら生活をしたことがないから、
怜生くんが見ている今の景色についてもまた、ゆっくり教えてください。

2022.08.18 ゆう

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