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ノームコアとマグナムくん。

委託ではなく直接お客様からの依頼を受けて、自社で行う前撮りプランがあって、去年、パートナーである美容師さんと来年は10件くらいやれたらいいねと話していたら、現実になりました。まったく宣伝もせず、紹介だけで運営しております。←がんばれ

このプランでは好きな場所で好きなだけ時間を使えるし、ゆっくりコミュニケーションも取れるし、最高だらけ。

難点は、ドレスをお客さん自身で用意してもらうことで、うちもアンティークドレスを大阪や東京でいくつか仕入れてみたけど、管理が大変なので結構早い段階でそれはあきらめました。それをやるにはある程度の数が必要だし、いろんなハードルを乗り越えてやるかというと、そこに力は注げないなあというのが実情です。

しかし、和装はパートナーの美容師さんが生地から調達して大御所のプロに仕立ててもらう一点ものがズラリとあって、他ではない衣装となり、写真がまた映えるのです。その和装に関しては洋装でいつも使う山奥ではなく、これまでお寺や神社、いろんな場所で撮影してきました。でも、あえての自然、大地と撮る和装もおもしろいので、それをいいと思ってくれる方には、大自然の和装もオススメしております。

前置きが長くなりましたが、今日は「ノームコア」「マグナム」について話したく、やってまいりました。

今日の撮影を振り返って、つくづく自分はノームコアが好きだなあと思ったのですが、ノームコアとは「究極の普通」という意味で、数年前に海外で流行ったらしく、数年前に友人とその魅力について語りました。

無理なポーズをするとかチープな道具を使うとか、未来永劫それをよしとし続けることができないような、「今だけ写真」は本能的に好きじゃなく、それなら何にもしなくていいし、今の気持ちを残せるような、自分で心を込めて作ったとか、愛着のあるものとか、そういうものと撮ることのほうが大事、それが普通で、普通が残せたらいいじゃない、というのが根底にあって、やはりその考えは写真にも撮影スタイルにも反映されます。

二人らしさが出て、50年後に自分たちも、100年後に自分の孫でさえも、やさしい気持ちで見れるような、そんな写真を。

今はまったく見ていないSNSですが、この感覚で撮ってる日本中の会社さんはたくさんあって、おもしろいものでそれは写真を見るとわかるものです。ああ、自分と同じだ、と、においを感じます。逆に言うと、今だけを撮っている、今さえ撮れればいいよね、のにおいもしっかりキャッチできます。

今後もノームコアな人たちと出会い、ノームコアな撮影がしていきたいもの。


続いてマグナムなのですが、

なんでこんなにすんねんな値段なのですが、前回の機材投資で購入したマグナム、まだ一度も使えてなかったので今日こそ試したいぞ、と持っていきました。

マグナムくんは、光をモーレツに増強してくれるので、基本被写体に前から当てることはせず、後ろから太陽光のように使うのが吉です。

前半の和装撮影では”いやー今日は最高の天気ですねー”とみんなでうきうきしてたのに、後半の洋装では一気に光の状況が変わり(春夏の感覚で考えてたら、想像より2、3時間早く太陽が山に隠れていった)、こりゃちょうどマグナムくんの出番だぞ、ということで洋装の後半ではほぼマグナム使用。

まずは非マグナムくんから。

続いてONマグナムくん。
陽がなくなり完全に曇り状態なのですが、超人的に夕日を作ることができています。

強力なB10Xをさらにパワーアップさせるマグナムリフレクターを装着し、そこにオレンジのフィルターをつけてます。

この光が人工的なものとしたら、まさに超人的。

持ってってよかったマグナムくん。そして逆光(11時の位置)で使うのが基本なので、アシスタントがいてくれないとえらいことになります。そこについてはまた書いてみたい。

長くなりました、お読みいただきありがとうございました。




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