見出し画像

出来心の夜のはみがき


「ママの歯ブラシ、痛いから嫌だ」
まだ仕上げ磨きが必要な小さい子たちに時々そう言われて、「なんだとー」と思っていたのです。自分なりに磨き残しがないように丁寧にやっていたつもりがあったので、そんなこと言われるなんて不本意だというのが本心でした。

しかし今回子供に歯磨きされて意味がわかりました。
自分以外の人の歯磨きは、丁寧すぎるくらいでちょうどいい のだと。
なんなら豆腐だと思って磨いてもらいたい。
声かけも優しくしてもらいたい。
口を30秒開けただけで「えらいね〜」って褒めてもらいたい。

廊下やベッドに寝っ転がって歯を磨いてもらうだけの存在になっても敬意を払う。

敬意こそが全年齢に接するときに必要な態度なのだと、痛かったり怖かったりする時こそ思うのです。
そしてユーモアだけが敬意を越える。意味もなくポーズ。どんなときでもミッキー。笑うことは溶け合うこと。



自分の体と人の身体はちがうもの。
その点をまた強く感じたエピソードをもうひとつ下に置いておきます。

ここから先は

436字 / 2画像
多分長生きしてしまうので、ひみつのないしょ話に付き合ってくれる愛情深い人だけ購読お願いします。ちはやふる基金の運営と、多方に寄付活動もしているので、その寄付先を増やします。どんな方が読んでくださってるのか知りたいので、コメントくださったら覚えます。

末次由紀のひみつノート

¥800 / 月 初月無料

漫画家のプライベートの大したことないひみつの話。何かあったらすぐ漫画を書いてしまうので、プライベートで描いた漫画なども載せていきます。

サポート嬉しいです!ちはやふる基金の運営と、月に3本くらいおやつの焼き芋に使わせて頂きます。