幸"服"論 セーラー服
前回 幸服論 いちごの服
服が多すぎてナンバリングするのを諦めてしまったのでこのnoteからはわたしが好きな服の話をひたすらにしていくことにします。
セーラー服
セーラー服、というとどんな印象だろう?
学生時代の青春がつまった特別な服というひとも、榎本武揚の「𝑴𝒚 𝒍𝒐𝒗𝒆𝒍𝒚 𝒔𝒂𝒊𝒍𝒐𝒓𝒔」というひとも、いろいろいると思う。
でも今日は、、!わたしは、、!!!わたしの好きなセーラー服の話をします!!!!!!
わたしは〜、ワンピースとかブラウスとかかわいい服をひたすらに集めているが、実は働く人の服も大好きだ。
無骨で堅牢で素朴で、なにより女性に慣れてなさそうな雰囲気がかわいい。
作業着もミリタリーものも大好き。
中でもセーラー服はとにかく形がカワイイので、お店にあればとりあえず試着してしまう魔性のアイテム!
でも大体デカすぎたり、腕が入らんレベルに小さかったりで、形が似合わなかったりする…のだが、今回紹介するセーラー服たちはまさに運命!のセーラー服たちだ。
号:南
白いセーラー服!!!!
夏の初めの頃、古道具屋でみつけて一目惚れした子。
小さな襟がかわいい。
おそらく軍用ではなくおしゃれ用に作られたものだと思う。
多分このブランド現代にもある気がする!
ン〜ッ!かわいいね〜ッ!!!
白に紺色がよく映える!!!
日本製で綿100%。布も柔らかい。
かなり黄ばみや汚れがあるので、特別大切にされていたわけではないけど、たくさん着てもらえてたんだろうな〜という印象。
わたしもたくさん着たい!!!
のですが、、
サイズ感がだいぶタイト。
まるで「お前絶対太るなよ、俺を着れなくなってもいいのか?」と脅してくるようである。
着るのも一苦労、ギチギチしながら身体を押し込んでいる…
多分xxsとかキッズサイズなんですかね…?!
でもカワイイ!!!
痩せます!!!!!!!!!!!!
苦労して着た甲斐もあって後ろもめちゃくちゃかわいい。
(尻すごくパツパツじゃん?!)
わたしは学生時代名古屋襟の民だったこともありちいちゃめ襟のセーラー服ってちょっと特別に見える!
襟のおかげで心なしかガンダム並の肩幅が0.3補正された気がする。
着てみた時の襟の表情もみてみよう!
多分ネックレスとかつけたらいいんだろうけどネックレス毎回なくすからつけれない、なんとかしたいところ。
このさみしさを解消するにはどうすればいい…?!
一気に華やぐ!
この赤いカーディガン(号:母の日)、母から譲り受けた当初は、色鮮やかすぎて合わせづらいじゃじゃ馬服だな…と思ってたけど、この子をベースにしてお洋服を合わせるんじゃなくて、このお洋服着たいけど何かが足らない!という時に助けてくれる、優等生のお洋服だった。
あれこれ工夫してみるとおもしろい働きをしてくれる。
襟元ちょっと抜いてセーラー襟に合わせてカーディガンを折りたたんで無理矢理着てる!!かわいい!!
襟元抜いたらきれいに着れる服ってあるんだけど、動いたら一瞬で崩れるから儚いな…と思う。
うんうんかわいいではないか!
このカーディガン着ると毎回朝ドラになるんですが、この組み合わせは結構イイカンジな気がする。
よいではないか!!ヤッターッ!!!!!
、、、
だがやはり首のさみしさがある。
まああれはあれで首元に抜け感があってスッキリしてて良いかもしれない…けど!
既にミチミチなので分厚いのは無理だけど超うっすいやつならいける。
これでややマシになった。
これに白タイツ履いてストラップシューズ履いてカッチリ目の鞄持ったりして私立のお嬢様学校感出すのもありかな…と思ったのですが、今日はほのぼのした感じにしたい気分なので牧歌的なものを合わせてみた。
うしろもかわいすぎる!
紺色+茶色の組み合わせは最強だが、ここに明るさが同じのちょっと別の色入れると簡単におしゃれな感じになる。おすすめ。
この装いだと辛子色!が靴下とカチューシャが差し色として入っている。
色の明るさを変えて、バキッとした蛍光とか原色をかっこよくおしゃれを楽しめるひと羨ましいな…と思うけど、わたしはバキッとした色よりも、淡いか燻んでいるかで色の明るさ合わせて馴染ませる方が好きかな〜
わたしはお洋服着る時基本的に3色でまとめるようにしているんですが、たまに差し色入れて「決まった!!」ってなるのが楽しくて、最近だと靴下いろんな色集めるようになった。
靴下で遊ぶのおすすめです。
やっぱり襟がかわいいのでうしろ姿が楽しい。
女学生な感じ!
スカーフとか巻けると良いのだけど襟が小さくて薄いので巻けない…
そんなちょっと気が利かないところが愛おしい…
フレンチスリーブ?のワンピースと合わせてみる。
このワンピース、着方が難しくて出番が少ないのだが、これはこれでありかもしれん…
セーラー服、ワンピース共にまだ納得いく着こなしがみつからないのでワクワクする。
お洋服をお迎えする時、大体一目惚れした子を選ぶのですが、試着室で最高!ってなっても、いざ「出掛けるぞ!今日の相棒はお前だ!!」ってなると、なんなの?!ってくらい似合わない時がある。
「ねえ…!この間はわたしのこと好きって言ってくれてたじゃん…!!!!」みたいな未練がましい女の気分になるのですが、「だったら今度こそ見合う女になれるようにがんばる!✊😤」ってバイブスブチアゲになれるから古着って楽しい。
この服メッチャ似合う!もたくさんあるけど、デザイン好きなのにこの服メッチャ似合わん!でも2年経ったらなんか似合ってるような気がしてきた!!!!を繰り返して生きている…
そして…!
見ろ!!、!!!!!!!!!!!!、!!!、!!
これがも〜!ほんとうにかわいいんだ!!!!!!
動物柄ってかわいいが多すぎるからまた改めてご紹介するが!これ!!!
ほんとうにかわいいだろ??!?!?!
セーラー襟の色ともデニムの色とも合っててかわい〜!!!
調和、、!!!!!!!!
でもやっぱり
ウーン、革ジャンってほんとうになんにでも合うな…?!
似合わん服ない…
かわいすぎるだら?!?!?!
いかちぃ革に優しい綿の襟が乗る。
海苔と米みてえだ…美しい…おにぎり…
まだまだ遊び甲斐がありそうな服なのでこれからもよろしくという気持ち。
次は〜?
号:仏
「?これもセーラー服?」と思うかもしれない、わたしも思った!
詳しいことは忘れたけども昔のフランス海軍のセーラー服らしいぞ!
このお洋服はまだ10代の頃にお迎えした子だった。
セーラー服といえば三角襟だと思ってたし、しかもセーラー服って案外長袖の品が多いと思っていたので、「これがセーラー?!?!」ってすごく新鮮な気持ちになった。
そうなんだよセーラー服って長袖ばっかりなんだよォ…!!!
夏!!!!海!!!、!!!みたいな印象だからセーラー服って半袖をイメージするやん?
でも実際そんなことなくて海風とか日差しから守るためなのかな?メッチャ分厚い生地の長袖がほとんど。
さすがミリタリーなだけあってガシガシ洗濯しても大丈夫なくらい強い服なんだが、マジで分厚くて半袖なのにふつうに暑い。真夏は着れない。
で、この服のいちばんおもしろいところはここにある。
BRySON…?!
何、、?!
フランス海軍のセーラー服、と聞いていたけど多分アメリカなのかもしれん、いや、わかりませんが…
いやそんなことはどうでもいいんだ、なんなんだ
BRySON…?!
なんでyだけ小文字なの…?!
おもろすぎる!、!!!!!
「ブライソン」という名前は多分アメリカ系の人のお名前なんだと思う。
yだけ小文字にするのなんかこだわりありそう、おちゃめなひとだったんだろうか…?
左側みてみるとなんか自分のID?なのかな?英字と数字がマジックペンで書いてある。
名前が書いてあるということは"銘"があるということで…大切に使われていたわけではないかもしれないけど、たくさん出番があった"実践服"だったんだろうな〜
胸囲100センチってことなんかな…?!デカ!!!!巨乳!!!!!!!
と、タグひとつからみえる物語があって楽しい。古着鑑賞の醍醐味です。
何十年も昔の遥か遠くの海のデカい船で働いていたであろうブライソンさんのお洋服がわたしの手元にあるのが、新しい親戚ができたようですごくうれしい。
そしてこれを着てみると…
シンプルな形をしているのでTシャツみたいな感覚で着れる(ただし暑い)
布がパリッとして形がしっかりしてるので、身体にピッタリ沿わないからちょっと身体が華奢にみえる気がする(ただし暑い)
古着特有の黄ばみや、くすみがない、真っ白さがスッキリさわやかで清潔感があって良い(ただし暑い)
これはこれでかわいいけどちょっとシンプルすぎてつまらないな〜と思ったので色をいれてみる。
赤・青・白がそろうとなんだか気持ち良い…
ちょっとコンビニ行く時に良さそうな雰囲気。
こんな感じの60年代っぽいちょっと裾が広がったパンツと合わせると、またちょっと違う印象になる。
泥まみれになることが予想されるライブに行く時に着ていくと、お洋服の白に泥が跳ねて𝗦𝗼 𝗚𝗼𝗼𝗱!
ガシガシ洗濯できるからこそ、汚すことも楽しめる。
どう転んでもカジュアルで気楽な感じで着れるのでお気に入り!
でもやっぱりわたしはウエスト切り替えじゃないと尻がデケエ!みたいになるので、なんとかして裾を巻き込むか、ズボンやスカートに押し込むしかない…世知辛い…
布が分厚いので合わせるアイテムによってはムチムチ感が出てしまう、難しい。
でもこういうところがメンズ労働者の服ならではで、女の肉体に合わせきれなくてびっくりしてるみたいなところがカワイイんだな〜!
ザックリした布と形でとにかく丈夫でシンプルだから年齢問わずに着れる、普段着には持ってこいなお洋服です。
おしまい
セーラー服って良いな〜!
デザインも好きなんですが、やっぱりつくりがシッカリしてるところが好きだ。
なによりミリタリーものの良さは、争い事を前提にした役割の服というところ!
華やかなワンピースやかっこいいシャツと違って、悲しかったり血生臭かったりするのに、時間を超えてしまえばかわいいお洋服になる。
異国の軍服にお祭りで履くような楽しい下駄を合わせてしまえる自由を貪っていきたい。
マーチンとか、労働者のための服飾品をガシガシ雑に使うの楽しい!!
繊細なワンピースを纏うのとは違う良さがある。
この服着てたら地面転がっても大丈夫だなという絶対の安心があるから、もしウッカリ殴り合いの喧嘩をすることになったとしても汚れるとか気にしなくて良い!
そんな豪快なところが楽しい。
行きつけの古着屋(実家)は毎年秋からセーラー服やら労働者の服を出してくるので、今年も運命があれば良いなと思う。
幸"服"論 まとめ
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