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「飽き性」だからライターになったのかも

人の性格は色々な要素が重なり合って構成されている。

サイコロのようにどの側面を見るか、見せるかによって抱かれる印象は異なるだろう。

嫌な上司は子供の前で良いパパかもしれない。
仕事は几帳面な人が、家でズボラな生活を送っているかも。

場面によってその人への考えも変わる。そのため自己紹介する時、「自分のどの面を出すか」を考えてしまう。

仕事関係だったら、よく書くジャンルや得意分野を中心に話す。
飲み屋であれば、好みのお酒やよく行くお店などになるか。
ゴルフ関連であれば、現在のスコアと目標などを伝える。
音楽関係なら好きなバンドやジャンル、機材の話をするかもしれない。
就職面接であれば、職歴や活かせるスキルを伝えるだろう。

どれも自己紹介に変わりないが、結局は自分の一部分に過ぎない。

そのせいか、いつも自己紹介した後は消化不良を感じる。いや、そもそも自分で自分のことをよく分かっていないのかも。

今回「編集・ライター講座」の仲間が主催してくれた「書く会」に向け、改めて自己紹介を考えてみた。

その中で、「飽き性」が自分を表現する言葉としてしっくりくる、気がした。


新卒で入社した酒屋の仕事は楽しかった。新しいお酒と出会える上に、色々な飲食店へ配達に出かけられる。ただ、仕事のベースはルーティンワークだ。商品をピッキングし配達。これを週6日繰り返す。

次は食品メーカーの営業。行動範囲は広がり、最初は新鮮で楽しかった。それでも、慣れてくると似た業務の繰り返しであることに気がつく。新商品をプレゼンし、販促を獲得する。出世しても根本は変わらない。毎月の売上を追う作業になる。飽きる。

コロナ禍の真っ只中、フリーランスとして独立することにした。元々独立思考はあったが、行き当たりばったりでの行動。

色々な商品、人、業界に貢献できる仕事が良いと考えていた。

運良くWebデザイナー&DTP関連の職業訓練に通い、卒業後はその内容と並行しながらライターとしても活動。

次第にWebデザイナーよりライターとしての方が良いかも?と感じ始める。

そしてライターに絞り、現在に至るわけだ。

執筆作業は得意ではないが、昔から嫌いじゃなかった。何より対象が毎回異なる点が良い。全く同じ記事を書くことは無いので、ある程度新鮮な気持ちで取り組める。

現地へ赴く取材も徐々に増えてきた。これがまた刺激が多くて楽しい。

色々な成行きで就いたライターという職業は、「飽き性」の自分にとって天職とまでは言えないがしっくりきている。

キャリアとしては1年半程度とまだまだ。足りないスキルもたくさん。だからこそ、出来ることが増えていく今後の自分も楽しみの一つだ。

数年前の自分からは想像できない状況になっているが、行動すれば結果は自ずと付いてくる。

「飽き性」だったから出会えたライターという職業。今後も活動の幅を広げられるよう精進したい。

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