カウンセリング備忘録③上の音に対する怒り(Bカウンセラー)


上階の音に狂いそうな怒りを覚えることについてです。

もう、破壊的な感じのする怒りが自分を襲います。

怒りといえば怒りなんですが、もっと丁寧に言うと音がするとものすごく怖いんです。
大きな音がすると心臓のバクバクがとまりません。
動悸で数日体が緊張状態になります。


この日は朝から過呼吸が何度も出そうな苦しさ、ずっと続く胸の苦しさ痛み圧迫感締め付け、緊張感が強く、もう、家にいたくない、近寄りたくない、帰りたくない、なので車で寝てる事を伝えました。
夜中も音がしてる夢で(この日は家で寝た)苦しさで何度も目が覚めてよく眠れていませんでした。

今では、コツン…とした小さな音まですぐ耳が拾い、ぐわーっ!と瞬間湯沸し器のような怒りと「うるさい」と思いそうになると、秒の早さでそれを「思ってはいけない」力が押さえつけます。
怒りも同じです。
怒ることを抑える強い強い力が働きます。
でも、内側は、酷い膨張で、爆発しそうなのにすごい力でギューーーーっと押さえてるような感覚があります。

きっかけを遡ってみました。
約5年前、3人目をを妊娠中、切迫流産で、早い段階からトイレ以外寝てるしかない生活を送っていました。

その時、夜遅くまで外で遊ぶ、同じ建物に住む子供の声で激しくイラッとしたのを覚えてます。
いつまで外で遊んでるねん!って…
その後は、プールで使うような大きな水鉄砲?あれで打つ水が部屋の中に入ってきてました。
閉めると熱くクーラーをつけるには涼しい季節でした。
窓を閉めてた時もあったけど、暑いのに何で私ばかり毎日我慢しなきゃいけないの!って腹立たしい気持ちがありました。
他にもピンポンダッシュとか、壁打ちや色々あるんですが、ずっとずっと我慢して、ノイローゼみたいになりました。
意を決してその子の親に言いに行くことにしました。
死ぬほど怖かったです。
震えながら行きました。
家の周りで遅くまで騒がれること、今私は切迫流産で、寝てるだけの生活でそういう声や音が辛いこと、家の中に水鉄砲はやめてほしいこと


そういったことを伝えました。

結果は
「そんなもん私が仕事行ってる時の事なんか知るわけないやろ!妊娠してたらみんな同じ道通るねん!みんな一緒や!だいたいそんな話し方しとったら舐められるんちゃうか?」
などと言われました。

話し合いをするのだから、したでに出て話さないと。
ちゃんと伝わるようにお願いしないと。
何度も何度もシュミレーションした私は、絶望的な気持ちで家に帰り、その後一週間泣き続けました。

旦那には
「いつまでメソメソ泣いてるねん!言いたいことを言わなかったお前の負けや!!」

うん………そうなんだけど。
そうなんだけど、ちゃんと言えなかった私がダメなんやけど、でも…言えなかったんよ…
その気持ちを引きずりながら生活するようになりました。
次の日から外の状況も同じでした。

私はここに住んで約7年。
その間に上の人は4組入れ替わりました。

家の中で子供に三輪車を乗らせる人、家が激しく揺れるほどの性行為をする人、来客頻度が多く騒ぎまくる人…

それでも我慢しました。
言えばいいじゃないか、そうだと思います。だけど、自分でも理由はわからない、耐えてしまったんです。
管理会社にも言えませんでした。
そういう所に言っていい、という選択肢もありませんでした。
言おうと考えるだけで何かものすごく怖くて、すごくすごくハードルの高いことだったんです。
嫌だと感じそうになるとみぞおちがぐわーっとなり心臓が猛烈にバクバクしました。
嫌だと思いたいのに、どうやっても思えない感覚がありました。
この感覚を、言葉では表現できません。
うつ状態を繰り返しても無気力で何もできなくなっても、それでもなお自分が我慢するしかないという考えしかありませんでした。

半年ほど耐えて、三輪車を乗らせる人には一度だけお手紙書きました。
毎日気が休まることがなく、子供達を連れて常にに外で過ごしていたので、カード代がすごいことになり、毎月苦しむようになりました。

ある時、うちの隣の人が引っ越される時、お宅の上から車輪を転がすみたいな音がすごいんだけど!って言われて。
隣にも聞こえてたんだ、と少しホッとしました。
実はこの方の家にも当時1歳の双子がおり、毎朝5時過ぎると、おもちゃでうちのリビングの壁を叩いて遊んでました。
親は寝てるようで、私は、ひたすらに、子供のすることだから、と毎日毎日自分に言い聞かせるように耐えました。
そんな事で言ってはいけない。
5時過ぎから壁を叩く子供さんがうるさいなどと口がさけても言えなかった。
いつも寝不足で隣も上もで本当に何度もうつ状態繰り返しました。

三輪車の方が引っ越し、次に性行為が激しい人が入ってきてからは、家が揺れ、声が丸聞こえ、ほとんど眠れず、動悸や過呼吸との戦いでした(親のこれに苦しんだ記憶も蘇る)
寝る部屋をかえてもイヤホンやヘッドホンしても振動は防げませんでした。
自分の寝る周りに空気清浄機を強モードにして置いてその音で寝てましたが、もうその頃には体が毎日緊張して、頭が常にパンパンで、体に症状が出ました。

耐えられなくて苦しくて、寝てる夫をゆすって「上の性行為の声で苦しいよ、息が苦しいよ」と言いました。

夫は「そんなもん俺が寝た後の事やのに知るか!早く寝ないからやろ!(深夜1時2時)」と言われ、寝た後に起こしたことで激しく怒りを買い、口をきいてもらえませんでした。
何も伝わらず、わかってもらえず、起こした私が悪いとただ泣いて時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。

水鉄砲で水を家に飛ばしてきたり、遅くまで騒ぐ子供に注意できなかったのは、言いたい気持ちより、耐えなければいけない、って気持ちの方が大きかったからです。
ものすごい苦しかったけど、言えないなら耐えるしかないと思うしかなかった、他の方法は何も思いつかなかった。わからなかったんです。


性行為の激しい人が出て行ったその月に今住んでる人が入ってきました。

もう、今までで一番うるさい。
特に深夜…
日曜大工や模様替え級の家具の引きずるような音、怒鳴り声

本当に毎日何をやってるのかと思うほど…

そして、そして、最近!
ようやく管理会社に言いました。
体と心の不調が続き、血圧が高すぎて薬を飲むことになりました(血圧は妊娠をきっかけに高くなったのですが)
良性でしたが、不整脈なども出て、もう、上の人がひたすらに家の中でノコギリを使うのが吐きそうなほどこたえました。
5年も耐えてバカみたいだと思われると思います。
だけど、どうしても、言えませんでした。
胸の奥がとてつもなく苦しいです。

ある朝管理会社の人が来ました。
けど、旦那が「音よりこっちの(私)グチグチ言うのがうるさい」と私を指さして管理会社の人に言ったんです。
「ですよねー。」って管理会社の人に言われました。

はぁ?って思いました。
知らない人にそう言われるのも腹立つけど、旦那が私のことをそんなふうに他人に言ったことも惨めすぎて怒りましたが、旦那には何も響きませんでした。
何百層にもなってる孤独の層に、またひとつ孤独の層が増えたのが分かりました。


意識を向けたものがどんどん大きくなることやそこに色んな意味づけをしてしまう事はもちろん知ってます。


だから、音をうるさいと思う自分がダメなんだ、人に相談しても、そう言われたり神経質だとか言われたら悲しいし、耐えるしかないと思いました。
実際その当時勇気出して受けたカウンセリングで思い切りこのことを否定されて歩みが止まりました(相談内容に対して、私はそう思わない、生活してたら音なんて当たり前、勇気出して大声でうるさいと叫んでみなさいとアドバイスされた)
私は否定されたと感じたけど、誰かにそのことを話したら、被害者になるなと怒られそうで、だから怖くて言えませんでした。
大声でうるさいとは叫べなかったけどうちの家に早朝から壁を石で叩く子に「やめてね」と一度だけ言った。
言われた事はやらなければ!と強く自分を追い込みました。
だけど、何故か余計に心の苦しさが増した。
今では、もう些細な音や回数に関係なく耳が音を拾うようになっていて、うるさい、と思うことも思っちゃいけない、何か抑えてる感じが強くて強くて、ものすごく苦しくて、苦しくて苦しくてたまらないです。


体の症状が日に日に強くなってきて、生理前なのもあったんですが、もう、息も絶え絶えな状態でカウンセリングルームに辿り着きました。

カウンセリング内容は、すごく端折って書きますが、音や子供の声をきっかけに、怒りがでてきたこと、コップと水を使って心がどういう状態か教えてもらい、膨張して必死で抑えてる怒りに、音が刺激となって心が揺れてること、どんどんどんどん自分がおかしくなりそうな怒りが出てくるのは、今までためにためた怒りだということ
家にいられないぐらい辛いのは、音で怒りが想起され刺激されていること
心の状態を説明してもらいました。

私は、どこへ行っても音や人の声で一生苦しむのだと思ってたので、怒りを出していけば心が揺れなくなること、それをきいてほんの少しホッとしました。
だけど、苦しい気持ちはそのままです。

怒りの下にあるものを質問されたけど、私は何も想像もつかず考えても分かりませんでした。

悲しいとか寂しいことが何も思い出せなかったんです。
どういう感覚かもよくわからない。

カウンセラーに、では、旦那さんがあなたに対していつもそんな態度でどう感じてる?と聞かれ、もう、ずっとだから、私が耐えるしかないって、仕方ないって思ってますって答えました。

悪く言うつもりはないけど、それはとても辛い事だと思いますと言われました。
辛いとかピンときませんでしたが、、

私の夫は、寡黙で、甘えたり頼られることを嫌います。
自分のことは自分でやれ!というスタンスで、補完し合うという考えはないと言います。
泣いてると突き放され、私のことはめんどくさいしか言いません。
言葉で話しても、知らん、わからん、ばかりです。
私が、今日あった出来事や子供達のこと、聞いてほしいとお願いすると、聞いてはいますが、返事や相槌をしてもらったことは一度もありません。
YouTubeを見ながらか、携帯をいじりながらで、いじってない時は目を閉じて下を向いていつのまにか寝ています。
私は、話をする時はこっちを見て話して欲しいと言いますが、私の目をみた事は一度もありません。
会話なんて必要な時だけすればいいと言います。
色んな工夫をしました。
だけど、何を言ってもどんなに努力しても伝わらないもどかしさで、揉めると離婚したい気持ちでいっぱいでした。


子供の誕生日、インフル、ノロなど、家にいたためしがなく、飲みに行く方が楽しいからといっていきます。
誕生日なんて後からでもできるやろ!と言われた時は子供がかわいそすぎて絶句でした。
食べ物がなく、買ってきてほしいと頼んでも無理!といって終わりです。
ノロの時は子供達が嘔吐したバスタオルや子供服、シーツなど風呂場で泣きながらよくひとりで次亜塩素酸で消毒をしました。
この作業が本当に大変で、思い出しても泣けてきます。
高熱でもでもノロでも、私がやらないと、全てが放置状態になります。

丁寧にお願いしてもダメで、押しても引いても優しくしても無視しても、切れてもほめてもダメで、もうどうしたら良いかわからなくて、私は正直ずっと疲弊していました。

(家事など)どう頼んだらしてくれる?と聞いてみたことがあります。

「しんどそうにしてたら」「しんどそうにしてたらやってくれるん?」「そうとは限らない」「じゃどうしたら?」「俺の気分と判断」「…」

私は旦那を殴ったことがあります。
ダメだとわかってても、もう、言葉で伝えれるようなレベルのものではなく、大噴火を起こします。


たいがいは、酔って帰ってきて、お風呂場で横たわり、シャワーを布団がわりに4時間ぐらい被り続け、風呂場で寝て、ガスが止まるんです。

変なとこでタクシー降りて、よその家にピンポンしたり、転んで帰ってきた事もあります。

私はそれで心配だし朝からお湯が使えない冬場はストレスで、旦那が飲みに行くといつも眠れなかった。
今日もちゃんと帰ってくるのか、帰ってきてもまたガスが止まるのではないか。

そうしたことを伝えても、何も通じなくて、酔った口調で、嫌ならやめればぁ〜?じゃあ出ていけばぁ〜?好きにしたらぁ〜?などと言うのを見てビンタしたのが最初だったように思います(酔った奴に話す方が無謀なのかもしれませんが私も我慢できなかった)

やったら、それ以上にやり返されます。
怪我するくらいボコボコにやられます。
それをわかってて私も向かっていくんです。
何で!何でわかってくれないの!!って…

子供達と自分がノロにかかっていたある朝トイレをあけたら、ゲロまみれでした。
旦那が酔って吐いたためです。

自分も体力がない中、子供の看病と寝不足、大量の洗濯物に追われた中での、あの光景は、忘れもしません。
「なん…で…」
膝から崩れ落ちて息が止まりそうでした。
目から、何の力もなく水がこぼれました。


何で泣いてるのか分からないけど、泣きながら掃除しました。  
壁や床を何度も何度もふいて消毒しました。
一週間ほどにおいが残りました。
子供が頑張ってトイレに行き始めてたのでこのにおいが原因でトイレを嫌がるのではないかとそれがすごく気がかりで怒りで震えそうでした。


私がどう変わればこの状況が変わるか、男女の違いなどを学び、生活に取り入れ、講座などにも行きました。

私は、旦那に「二階の人に音がすごく響いて困ってますって言ってきてくれたら助かる」
と何度かお願いしました。
「めんどくさい」
「自分で言えばいいやろ!」
何度お願いしても叶わなかったことを、カウンセラーさんは、大きなことを叶えて欲しいわけじゃないのに、切ないですね、辛いですよそれは、って。

イメージワーク?をしました。

正直、こういうのは嫌いです。

やってる意味もわからないし、自分を労っても、心とやってることの乖離が酷いから。

自分に声をかける場面で私の出てきた言葉は

「あんた、報われんなぁ」

でした。

やってもやっても報われへんなぁ、って、もう、疲れたように声をかけるしかできませんでした。
(幼少期からの事が走馬灯のようによぎります)


正直それしか出てこなかったけど、ふと、最後にある感覚が見えました。


この日カウンセラーに言ったことがありました。
自分が辛い、苦しいということを人に話すのは、私は被害者ですって言い回ってるような感じがするから絶対言えませんでした、と。
特に、心のことを学んでからは「被害者のポジション」という言葉を知って、私は、自分の話や夫の話、その他色々な事を人に話すと「それわかっててそこにいるんでしょ?自分がその環境選んでそこにいるのに、被害者意識も甚だしい」そう思われると思ってました。
よく色んな方が「いつまでその場所(被害者のポジション)いるの?」などとブログで書いてるのを見ると、自分の事だと思い、胸が痛かったです、だから、元々人に話したりできなかったけど、それを知ってもっとできなくなった、そういう事を思うことすらもダメだと思ってました、と。

カウンセラーは、私は、被害者ぶってるわけでもそんなことは全くないと言いました。

時に、被害者モードにいる人にはそこから抜けるように話をすることもあるけど、私は、そうじゃないと。
むしろ、その言葉を使って、自分を更に耐える方に持っていってる、と言われて「あぁ…それは確かにあるなと思いました。

更に耐える方に持っていってる、、


私が見えたもの。

いつのどこなのか何歳かわからないんだけど、、

強烈な感覚が見えて、それはなにかというと

「絶対に!絶対に!人のせいにしない」
「何があっても全て自分が背負う」

そのことを、強く強く決めた感覚が出てきました。


絶対に相手のせいにしない、自分が全部背負う…

それはもう、ものすごく強烈な感覚でした。


④へ続く


 


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