おはようございます、小沢佑太です。
めちゃくちゃ眠たいです。
どこかでしっかり寝ないとです。
寒くなってきたし、気候に負けぬように生きたいものです。

演劇界ではめちゃくちゃ有名なアントン・チェーホフというおじさまがいます。
彼は劇作家で、いろいろと有名な作品を書いております。
僕もまだまだ勉強不足なのですが、『かもめ』とか『三人姉妹』とかです。

彼の名前が入った言葉で、これまた作家業界や演劇界で有名な言葉があります。
「チェーホフの銃」

これは、小説や脚本を書くときのテクニックというかルール的なものです。

「誰も発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない。」

チェーホフがとある手紙に書いた言葉だそうです。
物語の中に銃が出てきて、そいつが発砲されないのであれば、それを出す必要性はないと。そういうことを言っているのです。
銃に限らずですが、とにかく「ストーリーに不要な要素を盛り込んではいけない」という先人からの教えです。

この考え方は、僕も賛成です。物語はあくまでフィクション。
どこまでを自然に近い形で創り上げるかで不要な要素の入り方は変わってくると思いますが、あくまでフィクションであり、我々は作品を作品としてみます。
だとすれば、その作品が映えるような設計が大事になってくるわけで、そうなると必然的に、不要な要素が削り落とされていくことになります。
僕は坂元裕二さんという脚本家さんが大好きで、彼の作品のどこが好きかと言われたら、小道具や細かい所作、セリフにおける伏線回収が徹底しているからだと思います。

対して、現実世界で「チェーホフの銃」的な考えを持ち込んでうまくいくものでしょうか。
つまり、自分の人生というストーリーにおいて「無駄」だと思うものを徹底的に排除して生活するということです。
僕は半分はうまくいくと思っていて、もう半分はうまくいかないと思っています。

僕ら人間は生き物でありAIではありません。
他の生き物と違い、脳が発達して文化を築くことができるようになりましたが、そんな人間でも無数の「無駄」と共に生きています。
どう頑張っても「無駄」だと思っていることを完全に消し去ることはできません。
意味もなくお菓子を食べてしまうこともあるし、意味がわからずカバンを忘れて家を出てしまうこともあります。
意識の中で「無意識」が95％を占めると言われている中で、全てを意識的にコントロールして「無駄」を消し去ることは不可能です。
だから僕らの行為で未然に「無駄」を省き切ることはできません。

一方で、僕らそれぞれ異なる人生を歩んでいます。
その中でいろんなものや人や事柄に出会い、感じ、成長していきます。
その行為をやる前段階では「無駄」と思っていたことが、やった後、あるいはその数年後に意味があったと思えることがたくさんあります。数年越しの伏線回収です。
学校でやらされる勉強なんかが僕はこれに当てはまるなあと感じています。
実際、学生時代にちゃんと勉強しておいたおかげで今があることは多分に実感できるし、逆にもっと化学がんばっとけばよかったなあと思うこともあります。
高校時代、化学アレルギーを発症しました😅

とにかく、何が言いたいかというと、自分の人生を俯瞰してみたときに、「無駄」な行為なんてものは本当に存在するんですか？ということです。
すべての体験が自分の人生における「成長」として蓄積されていきます。
やらなきゃよかったと思うことでも、それをやらなきゃよかったと学習していることは長い目で見れば立派な成長なわけです。
そういう意味合いで、僕らの行為を人生において必要な要素だと思うことは可能で、そう思えたら「無駄」なことなんて何一つないと言えます。
発砲されない銃は僕らの人生という舞台上には存在しないのです。

だからきっと、今やっている苦しいことも、辛いことも、悲しいことも、
あなたの人生の一部になって、力になってくる時がきます。

舞台上に「よくわからないもの」が現れて、それがよくわからないまま幕が閉じたとしたら、もしかするとその物の存在意義に自分が気づけていないのかもしれません。
実は銃は発砲されていて、それに気づいていないだけなのかもしれません。
だとしたら、銃が出てきた時点で、これは舞台上で何を意味するのか、と逆算することもできます。

今やっている無意味だと思うことは、自分の人生という舞台上で、どんな意味を成していくと思いますか？

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

2021.11.13、毎日noteもいつかきっと実を結ぶ。

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お　　し　　ら　　せ
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