今の自分ができる演劇との向き合い方

先週に引き続き、今日も観劇。
6本の短編作品から3本を上演、ということで、
先週観ていないものも、2回目のものもありました。

作品一つ一つももちろんよかったんですが、
僕はとにかくこの劇場が気に入りました。
人の匂いがするんです。
建てた人たちの想いがひしひしと伝わってくる。
とっても素敵な舞台です。スキ。

前回も書きましたが、
改めて今日も率直な感想を、新鮮なうちに！

ちなみに前回の感想はコチラ☝️
演者さんたちに届いているらしく、
わたくしご満悦です☺️
読んでくださってありがとうございます。

というわけで、今日のも順番にいきます！

①不安のランチ

独特…。謎い…。およよ…。
タイトル通り、
不安が募り続けるランチタイムでした。(褒めてる)
カエルは動くものを食べることを知りました。
#ほんまでっか

母親の痛みはきっと、
子どもが一生かかっても想像し切れないんだろうな
そんなことを考えました。
産む前から始まってる痛み、
産んだ後は子から直接受けることもあれば、
外から攻撃されることもある。
そして必死にもがいた果てに、
自分の元からいつか子は離れていく。
子どもに悪意なんてものはなくて
きっと誰も悪者なんていなくて、
誰を恨むこともできず、あるいは恨み場所を探して
居なくなった後も痛みを伴い続けるのかな。

食われた腕の傷がいつか、癒えますように。
癒えたら癒えたできっと、
それが痛みに変わってしまうのかもしれないけれど。

言葉を放たず、表情を制限して、それでもなお、
カエルさんの感情を感じることができました。
カエルさん自身の演技力と、
周囲の演者の力に依るのだろうなと感心しました。

キャラクターの足跡を示すかのように、
2色のヒモが舞台に編み込まれながら物語が展開していきました。ヒモの絡まり具合が終始僕の不安を高めていたのですが、ナマモノの象徴だと思えば、いいですね。すてき。
ほんとに、ドキドキして観てました。
このドキドキ感、ナマじゃないと味わえないもんね。良きでした。
ありがとうございました😊

②春に

実はめちゃくちゃ好きな感じのやつだった！
最後の彼氏の別れ切り出すところ…大好き。
あの演技たまりませんな。うまい。
物語自体は難しかったけど、なんかよかった。
観やすかったです。わからなくても楽しめる系。
音と光にこだわってるなあと思いました。
神秘的でした。the芸術って感じ。よい〜。

媚びない舞台、って感じがしました。
僕が好きなのコレだって思いました。
彼の「オッケイ👌」言い方好きでした。
だからこそ、最後のシーンで言えなくなってる彼に勝手に感情移入しちゃいました。

彼女さんの演技も圧巻でした。
「目は口ほどに物を言う」
と言うほど、目から得られる感情は多い。
その目をあからさまに封じての演技。
でもちゃんと、伝わるんですよね、心の動きが。
間とかうまいんだろうな〜とか思っちゃいました。

お魚さん、かわいかったです、喋り方が。
勝手にツボってました。
神様みたいなお魚さんと会うところが
海じゃなくて陸ってのも面白かったです。

物語に感化する、というより、
芸術作品を眺めるというイメージでした。
素敵な作品をありがとうございました☺️

③草本・しまうまの毛(2回目)

今日のほうが先週より観やすかったです。
ストーリーを一度追った後だから当たり前か。
さくらさん?(リスカの子)の感情の入り具合、凄かったです。演技めっちゃよかった…！

閉園する動物園
混濁する青い春
縛られていく私
自分を縛る義務

体を守ってる毛
守られている私
美を貫いて脱毛
私を守るのは何

体を覆ってる毛
わからない世界
私を知りたい欲
わかるための傷

当たり前の日々
維持したい普通
失くした疑問符
私達を守る正義

口ずさんだ校歌
形が変わる粘土
変われない自分
笑顔の陰の感情

寮の屋上の閉鎖
ぶら下がる描写
此処に居た証明
此処に居た私達

僕のフィルターを通して切り取ってみました。
すてきな時間をありがとうございました😌

やっぱり好きです、小劇場演劇。
また触れたいです。楽しみです。
よければ、お声掛けください、
もっとたくさん観に行きたいです！
今の僕ができる、演劇との関わり方や向き合い方、
やっぱり観ることだなって改めて感じたので。

p.s.
感想に加えて、この記事とは別記事で
僕の価値観ゴリゴリで分析してみました。
演技や演出についての個人的な分析です。
正直な気持ちで書きまくってみた結果、
めちゃくちゃな偏見も含まれております。
そのへんも考慮して有料にしてみました。
もし興味ある方がいれば、
覗いてみていただければ嬉しいです☺️

2021.1.31、2週に渡って味わった久々の小劇場