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なぜスイス・ベルンにピアノ留学しているのか?

なんでスイスなの?なんでベルンなの?と聞かれることがあります。

特に音楽留学でスイスを選ぶことは少ないでしょう。スイスの隣国であるドイツ🇩🇪やフランス🇫🇷はよく留学先としても選ばれ、多くの作曲家が生まれ育った地でもあります。

そしてスイスの中でもよく耳にする「ジュネーブ」や「チューリッヒ」でもありません。
あまり日本人は知らないと思いますが、ベルンはスイスの「首都」です(私は知りませんでした汗)

首都といっても東京のような街ではありません。ベルンはスイスの人口ランキングでは4位。チューリッヒやジュネーブよりも小さな街になります。空港もありません(旅客用ではない)。大きな娯楽施設もありません。アジアンスーパーもありません。。。

じゃあなぜベルンに留学しているのか?

それは先生に習いたかったからです!シンプルな理由ですが、音楽留学ではよくある理由のひとつです。

私が現在、師事しているパトリシア・パニー先生はほっっっんんんんとうに素敵な方で、ピアニストとしても内面から滲み出る美しさと音楽性に加え、先生としても全ての生徒に対して愛情たっぷりに接していらっしゃいます。

初めて先生の演奏を音源で聴いた時に「こんなに美しい音楽を弾ける方がいるなんて!」と一目惚れならぬ一音惚れをし、直接メールで「あなたに習いたい!」と拙い英語で送りました。

あまり自分からいくタイプではないので、今になって振り返ると、よくそこまで行動できたなぁと思いますが、あらかじめ語学勉強をぼちぼちとやっていたことや自分1人で先生とやり取りから曲決めや願書提出までやってよかったです。

当時、ピアノ教師として仕事をしていましたが、先生に会ってみたい!とりあえず受けに行って考えよう!という惚れ込んだ勢いそのままに、弾丸でスイスに行き、入試を受けに行ったのがちょうど昨年の4月…。

ベルンはなにもない…わけではなく!実は旧市街の街そのものが世界遺産に登録されているほどの美しい街なのです!

気持ちが落ち着かない時や悩んだ時はこの景色を眺めに行きます。もっと華やかな建築物が並ぶ素敵な街並みも他の地域にはあるかもしれません。

ただ、このスイスの治安の良さや澄んだ空気と透き通る川、そしてずっと守られてきたこの美しい街並みを眺めていると「ここに来て良かったな」といつも思います。

この景色をいつでも見れる環境にいる、それだけで幸せなことだな…と。

学校の友人や街の人も穏やかで優しく、本当に気持ちよく過ごすことのできる素敵な街です。

桜と街


昨年の入試が終わった後に街を探索していると、雹が降ってきて(傘なし、避ける場所なし)「あぁ…私はこの街から嫌われてるんだ…どうせ落ちたんだ…」とマイナス思考に陥った景色でもあります。だからこそよりこの景色に思い入れがあるのかもしれません。もう雹には当たりたくないですが(笑)

全身でこれを受けました…

ちょうど入試から一年が経つので、あらためて当時の気持ちを思い出し…初心にかえり、引き続きベルンで頑張ります!🇨🇭


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