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twitter・本noteに寄せられたご質問への回答

本noteを開設するにあたり、すでに何名かの方にリアクションを頂きました。僕のような声に耳を傾けていただき、ありがとうございます。厳しいご意見もありましたがごもっともな質問・反論もありました(僕がネット発信に疎いせいで信頼性の上げ方・正しい発信の仕方をよく理解しておらず、各所の皆様に誤解を招いたことをお詫びします)ので、こちらで回答します。

Q:あなたは何者なのですか。:ただの一介の会社員です。何かのウォッチャーでもライターでもジャーナリストでもありません。著者の個人的な知人であり、共通の知人の友人、という立場です。なお、著者の元妻氏および子女には面識がありません(が、知人が書籍内に一部記述があったようなDVとかなり酷似した行為を受けています)。

Q:なぜ知人本人が話さないの?:知人は僕以上に言葉にすることが難しく、精神的に不安定で自殺未遂を繰り返しているために、文章化することが難しい状況です。また、書いた文書を見せてしまうことでかえって皆さんを不安にさせたり疑念を
深めさせる恐れがあります。なので伝聞になってしまうという、告発としてはやや弱いスタイルにならざるを得ません。そこは謝罪しますが、DV被害者が声を上げることは、そもそもとても難しいことをご理解いただきたいです。これはDV被害に関係する専門家の方がおっしゃっていたことです。

Q:あなた方の言論に信ぴょう性がない。ただの妨害行為ではありませんか:残念ながら僕および知人はネットに疎く、インフルエンサーとのつながりがあるわけでもなく、ただの一般人です。0ベースの人間を信用しろ、というのも確かに無理な話です。ただ、こんな文章を長々とアムウェイ擁護のために書くほど僕は暇人ではありませんし、本来であれば別のことをしたい。しかし、知人の生命が危険に晒されていると感じたので発信しましたとしか釈明できません。ただ、頂いた意見には一つ一つ回答することで誠意は極限まで見せたいとは思います。

Q:アムウェイの人ですか?:僕および知人はアムウェイとは一切関係がなく、また全てのマルチ商法・ネズミ講には反対の立場です。また、マルチ商法の被害者が声を挙げることには積極的に応援したいと思っています。また、被害に遭われた方の支援も僕で何かできることであれば(とは言え、なんの影響力もないアカウントですが)したいと思います。

Q:文章にまとまりがない:僕に文章力がないせいです。申し訳ありません。僕も被害を受けた側のただの普通の人間ですので、しばしば書きながら感情的にならざるを得ない時もあり、お見苦しい文章となっていたら恐縮です。プロのライターではないので、この程度でお許しください。

Q:落ち着かれたらどうですか:知人が自殺未遂を繰り返しており、自殺の危険性が高まっていること、知人の最後の希望として「警察に訴えて刑罰を与えたいわけでも賠償して欲しいわけでもない。本意を聞いてほしい、起きていることを多くの人に知って欲しい」とのことだったので、このような形で書かせて頂きました。ある意味、「当人からの遺書」でもあると思います。ただし、僕のやり方がまずいことは皆さんからのコメントからよくわかりましたので、もう少し客観的に信ぴょう性を高められないか策を講じてみます。

追記:DV被害を専門的に扱っている施設の方に相談してみたところ、「DVを受けておいて被害者(側)が落ち着くのは普通は相当難しいのよ」「むしろ専門家から
みて、ここまで冷静に行動に移している方が稀」との助言もいただきました。

 Q:ところどころ大げさではありませんか?:これについてはとても重要なご指摘だと思いましたので、取り上げさせていただきます。これは僕が語るよりも、ある方の論を引用しようと思います。長年、DV問題に取り組んできたカウンセラーの信田さよ子氏と上間陽子氏の共著「言葉を失ったあとで」(筑摩書房)で、信田氏は重要な証言をしています。

(P18より)AC(アダルトチルドレン)と自認した女性とのカウンセリングでお話を聞いていたとき、「この人ちょっとオーバーに話しているんじゃないの」みたいな気持ちが突然湧いてきたんです。(中略)ああ、あのとき少し疲れていた私は俯瞰的になろうとした。中立的な立場で聞こうとしていたんだと。つまり私のポジショナリティによって聞こえ方が違ったんです。(中略)中立とか客観というものが、加害者寄りになってしまうんだと実感した最初でしたね。

さらに、cakesでの幡野氏との対談でも同様の発言をされています。

https://cakes.mu/posts/32991  より
信田
 やっぱり、聞く人がどの立場に立つかで話の聞こえ方って変わるんですよ。DV被害者の話って、中立の立場で客観的に聞こうと思うと、嘘に聞こえてくるんです。
幡野広志(以下、幡野) それはどうしてですか?
信田 不思議ですよね。実は「中立」や「客観」って、マジョリティの立場に立つことなんですよ。それは強者の眼差しなんです。DVの問題だったら、男性の視点に重なってしまう。だから私は「客観的」という言葉をほとんど使わないようにしています。
幡野 それは聞き手が女性だったとしてもですか?
信田 女性が聞いてもそう。たぶん、「私はそれくらい我慢しているのに」っていう感情があるんだと思います。
—— ああ、女性に限らず起こる感情かもしれませんね。
信田 客観的な視点というのは、「相手は確かにひどいかもしれないけど、あなたもどうかと思うよ」って話になるんですよね。でも被害を受けてる人は、100%聞き入れてもらえないと、否定されたように感じてしまう。それは性被害も同様です。

要するに、お読みいただいた方が中立的な立場に立とうとしたことが、逆に加害者の物の見方に立ちやすくなってなってしまっている、「DV被害と被害の聞き取り」に置ける力の構造的な問題が作用している可能性が高いのではと僕は思います。無論、僕のやり方が強弁であったことや文章力が足りないこともあるでしょうが、信田氏の証言はこの物の見方に重要な示唆を与えてくれると思います。

Q:仮に彼がDVをしていたとして、マルチに関係なくないですか?:これに関しては大変失礼ながら異を唱えさせてください。巨悪を倒すために小さな(?)暴力行為は見逃せ、というのはDV被害者を黙らせる行為だと感じています。また、本来マルチ被害者の方も巨大な企業に黙らされ、困っていたからこそ声をあげてきたのではないでしょうか。DV被害者にはその権利がないのでしょうか。

また、本書のおかげで「マルチは誰にでも引っかかる」「普段からコミュニケーションが取れている家庭にも起こる」という言説が飛び交っているますが、知人への対応を見る限りそうは思えないのです。元妻氏が受けたDVと知人が受けたDVが酷似しているからです。誤った解釈を広めることは社会活動として誤りではないでしょうか。

追記:重要な論点を書き忘れていました。これについては謝罪させてください。
ただし、もちろん「なんの問題もない家庭に起こる」ことも当然あると思いますし、僕も知人もマルチ被害の関係者ではないですが、twitterやネット記事などを拝見していると本当に、なんの問題もない平穏な家族にもマルチが忍び寄り、洗脳してくることはあるのだと感じています。もし僕がそのように主張していると感じさせ、被害者の方を不快に思わせてしまったら申し訳ないです。「なんの問題もない家庭に起こる」ことに関しては決して、否定しません。ただ、著者自身の体験パートに関しては何名か、全く異なる施設のDV専門家の方の意見も仰ぎましたが、「基本的に DVは親密圏でなんども繰り返される」「そのように育っている人は近しい関係性では似たような行為を再現してしまうことがほとんど」との意見をいただいていますので疑義を申したてさせていただいています。

Q:本の出版差し止めの権利はあなたにはない:これに関しては確かに元妻氏の意見・異議申し立てがない(ただ、本書は元妻氏の許諾を取って出版されているのでしょうか???)限り僕たちには権限がありません。確かにそれに関しては無理な願いかもしれません・・・。本書によって救われた人もいると思います。しかし、僕たちは受けているDV被害を世に訴えても信じてもらえない立場に立たされました。黙らされる立場におかれているのです。この苦しい事実をどうにかして止めたく、出版を差し止めて欲しいと記述しました。確かに救済された人たちにはとんでもない主張をしていると思います。ただ、知人は非常に苦しめられ自殺未遂を繰り返しています。この状態を打破したかったのです。

追記:ただし、本書の意義は高いと思いますし、本書の特性は複数人のインタビューで成り立っているため、仮にもしも本当に差し止めになれば(本の回収は大変ですから現実問題はありえないと思いますが)「ほかの方の体験談」を封じることにも繋がってしまいます。僕としても、知人としても他の方の被害の様子を封じたいとは思いません。矛盾しているように思えるかと思いますが・・・。なので、僕たちは最初に「自分で」「自分の行なっていることを公表してほしい」と著者に交渉したのです。しかしそれが拒否されてしまったため、大それた主張をしてしまった、という経緯があります。

Q:あなた、名誉毀損で訴えられますよ:実は本件を開示する前に著者本人と何度か慎重にコミュニケーションを重ねました。そして僕たちサイドからは「自分で」
「自分がした行為を公に認めて欲しい」と伝えましたが、「俺が社会的に死ぬから」と断われました。しかしなんども交渉を重ねた結果、知人が自殺未遂を計ったこともあってか「じゃあ告発すればいい」と許諾を得た上で発信しています。決して急激に事を起こした訳ではありません。数年前から交渉を進めた上で、彼本人から許可を得たので発信しています。

また、仮に訴えられたとしても、それで真実が明らかになるのであれば僕は本望です。むしろ、本人がその気であればぜひ訴えてきて欲しい。そしたら僕たちの言い分も公的な機関で公表出来ます。

Q:何が言いたいのですか?目的は?:彼が知人に普段から行なっているDV行為・無神経な態度を取っていることを広く人に知ってほしいと思っています。そしてそのような行為をしているから、本件に限っては家庭崩壊に至ったのではないか?という点については専門家の方にもう少し深掘りしていただきたいと願っています。

Q:あなた方の主張が本当のことなら、警察に告訴するべきではないでしょうか:はい。これから行く予定です。ただ、知人も憔悴しきっており、なかなか公的な機関に行くことが簡単ではありません。しかし、警察に行くことが出来次第、できれば今後のやり取りに関してはここで開示して行く予定です。また、警察に行くことは彼に社会的な制裁は与えられますが、彼のペンネーム・ネット上の活躍・作家活動・著作には何ら影響はないでしょう。それが歯がゆかったため、筆をとるに至りました。

追記:実際に行ってきました。その後の顛末もnoteにまとめておりますので、もしよろしければご覧ください。

Q:カウンセリングに行かれたらどうですか:すでに行っています。なお、知人は
自立支援制度を利用し、精神福祉手帳を取得中です。

Q:あなたの主張は私怨です:これも重要なご指摘です。僕たちからの主張では一方的になってしまうため、DV問題を専門に扱う施設の方に、僕たちには配慮せずに
今回の騒動と動向に率直なご意見をいただきたい、と伝えて頂戴したご意見が下記の内容でした。

「DV行為を訴えることは私怨ではないと思いますよ。むしろ私怨とすることは専門家から言わせていただくと立派なDV加害ではないでしょうか」




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