読書記録:『舞台』(西加奈子)
休職して3ヶ月が経過し、少しずつ本が読めるようになってきました。
今後、文字を書くお仕事もしていきたいので練習も兼ねて記録を残していこうと思います。
売れてる人はだいたい好きなミーハーです。
西加奈子さんは姉が好きなイメージで、読んだ記憶がほぼない作家さん。
気になっていたのとニューヨークを感じたくて今回選びました。
あらすじ
主人公・葉太(ようた)について
・自意識過剰?
読み進めての率直な意見としては、
「考えすぎじゃない?」でした。
だけど、葉太側の人間から見ると
「(そう感じるあなたは)なにも考えてなさすぎじゃない?」
と言われちゃうかもしれませんね。
自分のしたことが他人から見たらどう思われるか。
多かれ少なかれ、そこに2人以上の人間が存在したら発生する問題。
思春期の多感な時期に悩まされる人間は多いんじゃないかな。
・父親と躁鬱
主人公は、著名な作家として「しゃらくさい」生き方をする父親の影響で自分を演じて生きてきた29歳。
と、18歳で一人暮らしを始めて大学生のうちに海外一人旅もしていた私は思ってしまいました。でも人それぞれだからね。しょうがないよね。
親のすねかじれるの、生まれ変わりたいくらいうらやましいーーー!
ネタバレになってしまうので詳細は省きますが、(といってもあらすじに書いてある・・・)ある事件がきっかけで葉太の初めての海外一人旅であるニューヨークの日々は予想外の展開に。
読者としても心配だったことが、本人も自覚あったみたいで、躁鬱状態の描写が続くので、精神的に参っている人が読むにはちょっと感情移入しちゃうとマズい部分もありました。病み加速。
まとめ
コロナ前に初めて訪れてから、何度も行きたいと思うくらい大好きになった場所、ニューヨーク。
本や映画、ドラマでみていた通りのネオンに、1回の旅行では周りきれないほど行ってみたい観光地の数々。
スタバ片手に歩いてみたり、セントラルパークを散歩してみたり。
短い滞在でもかなり刺激とパワーをもらって、また絶対行くんだと生きる希望にもなりました。
そんな気持ちを抱いている私は、どちらかというと彼の父親と近しいタイプ。主人公には嫌われそうですね。笑
素直に助けを求められなかったり、自分のことを認められなかったりする主人公の気持ちは読んでいて息苦しくなりました。少しだけ。
本作の舞台が、大好きなニューヨークでなければ途中で読むのをやめていたかもしれません。
読み終えた後、「ライ麦畑でつかまえて」を思い出しました。
覚えてないくらい昔に読んだので違っていたらごめんなさい。
他人と接するときに「演じてる」と感じたことがある人は共感できて面白いのかもしれません。
人生という自分だけの【舞台】。
休職した今は、きっと幕と幕の間。
しっかり休んで、次のステージで輝けるように。
今日も読んでいただき、ありがとうございます^^
もしよろしければ、コメントもお待ちしています♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?