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ちょいと変わったノンさん~算数&理科編~

どうでもいいので早くスクロールした方が良い前置き

あ。
こんにちは誰も呼んでない望んでないゆずまるです。
今回は眠いです、以上帰ります!

1、先生撃退⁉の巻

おれはるい。
うちの学校は二年ごとにクラス替えがあるため、五年の時と皆メンバーは同じだ。

こないだ、席替えがあった。
おれの隣はナッツ。
一班だけ、男子三人女子一人の班が出来るのだ。
うちのクラスは女子が一人少ないから。
トイレ掃除のときは他の班から女子を一人取り出してくる方針だ。
後ろはノンさん。ノンさんの隣が団。

「おいるい。今日は算数の授業だ。頑張るぞ」
意外と団は優しい笑みを向けて来た。
な~んか怪しい笑みだ。
「班で協力するからな!」
誰とでも仲良くする姿をノンさんに見せたいだけか!

そして、へんてこな授業が始まった。

「次は~ノンさん!ここ答えてみろ!」
ノンさんが当てられた。ノンさんは立ち上がって黒板の前まで行き、説明をする。

「~~とまあそんな感じなのが線対称です」
先生は正解だと言ってノンさんを褒めちぎった。
担任は毎年変わる。
この担任は嫌な先生だ。お金持ちの生徒には媚を売り、普通の生徒には淡々と対応する。
そしてノンさんはその様子が気に入らないのか、愛想笑いで拳を作った。
「後先生。
父から伝言があります」
先生は目を輝かせた。
「増給かい?それとも昇格かい?」
ノンさんはきっぱりと言い放つ。
「いいえ、違います。」
先生の目の輝きが倍増した。
怖いなこの人。
「なら、あのパーティーの招待かい?」
あのパーティーってなんだ?
「いいえ。この手紙を見たら全てわかるそうなので。
自主的にお願いしますとの父は言っていました」
先生はノンさんからひったくるように封筒を受けとった。ウキウキの様子が見ていてわかる。
そしてマナーが成っていないのか、すぐに封筒をビリビリと破って中身を出した。
「おい見ろ皆~!おれ様は今日から昇格d───────」
最初の方に胸を張ってそう言った先生だが、すぐに見せびらかしていた紙を封筒の中に押し戻した。
ただもう遅かった。おれ達生徒には全部見えていたのだ。
””退職届””だった。
「なっ、、、お前の父になんの権限があるのだ!」
さっきまでの媚を売っていた態度とは打って変わって、ガミガミと説教垂れようとしている先生。
ノンさんは冷たい愛想笑いを見せて言った。
「私、今の先生の方が好きだな~」
嫌味にしか聞こえない言葉。
「先生をからかうのも大概にしろ!私は寛大だが、嫌なものは嫌なのだ!成績下げるぞ!」
先生は本性を現した。そして、手をあげた。振り下ろそうとしている。
うすうす皆気付いて居たが、想像にしか過ぎないだろうと思っていたかった。だから気付いて居ないふりをしていたのだ。
「せ~んせ?今、何の時代か分かる?」
ノンさんはパッと笑顔になった。
「なんだ?」
上にあげた手が震えているのが分かる。早く下ろしたくて仕方がないのだ。
「今は~、体罰とか無しの~、時代なんだよ~?
これを~、ネットに晒したら~。先生は終わりだね~ww」
「何⁉撮っていたのか⁉犯罪だぞ!盗撮は!」
……ノンさんなんか雰囲気変わってない?怖いんだけど。。。
「無理ぃぃぃ!」
ひたすらに煽るノンさん。
「クソガキめ!こんな生徒がいる学校なんて辞めてやる!」
先生はそう言って退職届にサインをして、外へ出て行った。

そして、教室は拍手に包まれたのだった___

+拍手喝采とはこういう事なのかと思った隣の席のナッツであった(?)

「ところでノンさん。ノンさんのお父さんって学校に興味あるの?」
おれは聞いた。
「ないさ、るい。ワッハッハッハ。」
ノンさん(?)は豪快に笑った。
「え?ノンさん?」
「あぁ、私はノンじゃない。リンだ。」
あぁ、この前のお姉ちゃんロボット・・・・・・。
「そうだ、今回の授業だけノンに変わって欲しいと言われたから変わった。妹が嫌なことはさせない主義でな!」
妹に対する愛が暴走してる、、、

チャンチャン☆

2、理科の実験

㋱物は空気の何で燃えるだろうか調べよう。

予想の㋵を書いた後理科の先生、片千葉先生は言った。
「何の物体で物は燃えるでしょうか。予想を班で話し合って下さい」
理科は移動教室だから、教室の班とは違う。
「なあ、どう思う?」
しかし、おんなじこともある。
「私は、二酸化炭素だったら良いな~って思う」
とノンさん。
「現実は変わらないけど、、、さ」
ノンさんは深いようなことを言った。
「まさかノンさん、未来読めるのか⁉」
そう言えばナッツも変わってたな。
「え⁉そうなのかノンさん⁉(おれがノンさんに告白する未来も見えてるなんて、、、恥ずかしすぎる!)」
と団。
「違うよ~」
ノンさんは笑った。
「ただ、結果を知っているだけ。
結果は変えられないし。」
絶望した目をおれに向けるノンさん。
「いやおれに振るな!」
思わずおれは大声を出した。
「そこの班?もう答えが出たから話してるんだね?そうだよね?」
圧がー!圧が凄い~!ここでいいえなんて答えたら終わりだ~!
「はい」
ノンさんは言った。
「るいるい、答えて?」
ノンさんはおれに話しかけているのに、机に置いた自分の手ばかり見ている。おかしいと思った。
ノンさんは人と話すとき、必ず目を見て話す。気まずくても、だ。
おれは何かメッセージがあるはずだとノンさんの手を見た。
手を見るついでにノンさんの顔が見えた。ノンさんはおれが気づいたことに笑顔を見せた。
おれはノンさんの手を食い入るように見つめた。
手で、何かを書いている。

えーっと、、、?
さ、ん、そ・・・・・・。酸素か!
あれ?でもまだ書いてるな。なんだろう?
だ・よ、☆、る、い、×、2
見た時間が無駄だったわ!
酸素だよ、るい×2って!雑過ぎ!せめてるいるいって書いてくれ!
まぁ、教えてくれたことには感謝する!
「酸素です先生!」
そう答えておれは椅子に座り、ノンさんに耳打ちした。
[ありがとう]
ノンさんはパッと笑顔になった。

そしてまぁ色々実験をして、先生はまとめを考えてみなさいと言った。

おれは、まとめを書いた。

※⋱⋱⋱実験のネタバレ注意です⋰⋰⋰









まとめ。
物が燃えるには、酸素が必要である。

終わり!

先生はノンさんを指名し、ノンさんの書いたまとめを聞いた。
「私は、物が燃えると二酸化炭素が出るので今度からはこんな実験をしないよう、教育委員会に言いつけておいて欲しい。と書きました。」
・・・・・・最後の最後までノンさんだな~。

終わり


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