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魔法少女になりました⁉  ~第四話~                                                       ~マスコットランドの一つの事件~

エマ

私、エマ。魔法少女!私は朝から考えていた。
あのRって魔法少女、どこかで見たことがあるような・・・・・・
「エマ~。朝ご飯よ!」
とママが言う。私は朝ご飯を食べた。
食べている間もRという魔法少女のことを考えていた。

リオ

私はリオ。今、この前共闘した子のことを考えている。
な~んか見たことあるんだよな~。
「リオ君?今日も学校に行かないのですか?」
とシズクが言った。
「学校はちょっと・・・・・・。」
と私。
「進級できなくなると、お父様は言いましたわ。」
お父様?ああ、シズクは王女様だった。
「いいのいいの。先生は私に甘いから。」
と私。そうだ。私の父が理事長だ。別に、推薦とかで受かったわけではない。実力だ。
「?」
シズクは分からなそうに首を傾げた。
「リオ君。ちょっとだけ、休暇をいただいてもよろしいでしょうか?」
休暇?シズクが言った言葉は私を驚かせる一言だった。
「いいけど。」
と私。
「では、おいとまさせていただきます。」
おいとま?

マスコットランド(シズク視点)

わたくしはシズク。マスコットランドの王女。今日はショウさんから連絡が来たから帰ってきましたの。・・・・・・。(仮面を脱いでいる)心の中では仮面は被らないようにしないと。
「ショ~さ~ん?」
ショウさんに声をかけると、ショウさんは
「お、来てくれましたか。シズク様、実はですね、私が王様に挨拶をしに行った時にですね、聞いたのですが、ブラックギミー軍団がマスコットランドに侵入しているらしいのです。」
え?わたくしが居ない間にそんなことが!大変!
「まだ、見つかっていないようで。困りましたね。」
見つかってないんだ。
「シズク~。」
お父様!お父様は、
「シズク。次期王様を決める大会をやることにしたのじゃ。」
という。次期王様・・・・・・え!
「出場者は・・・・・・?」
「そうだな。例えばブロー伯爵とかなのじゃないのじゃ?」
ブロー伯爵。前にわたくしに王の座を渡せと言ってきた人。いまいち好きじゃないんだよな~。信用してないし。わたくしのいとこ。・・・・・・喋り方には触れないでおこう。
「後、ショウも出場するんだってのう?」
とお父様。ショ、ショウさんも~!ショウさんは、
「あ、はいそうです。」
と言った。
「何で?」
と私が聞くと、ショウさんは
「・・・・・・。」
と無言で真っ赤になってしまった。
(シズクさんに似合う男になるためなんて口が裂けても言えないよ~。)
お父様も、
「若いってやっぱりいいのう。」
と言っている。わたくし、置いてけぼりじゃん!
「ごきげんよう。老いぼれとマスコットランド見捨て。・・・・・・じゃなくて、王様とシズク。先日はお世話になりました。」
マスコットランド見捨てぇ~!お世話になりましたって言われてもさ、何かしたっけ?
「先日、わたくしに恥をかかせたじゃないですか!」
ああ。
「何それ?」
とわたくし。
「あ~。何じゃそれ?」
とお父様。
「なんですと!・・・・・・まぁ、わたくしも忘れましたけど。」
とブロー伯爵。最後の声は聞こえなかった。
「伯爵。この勝負が終われば、二度とわたくしにちょっかいを掛けないで下さい。」
とわたくし。
「そうだな。なら、この勝負でわたくしが勝てば、マスコットランドからシズクは出ていけ!」
なっ!
「わかりましたわ。では、勝負を楽しみにして待っておりますわ。」
と言った。
「わたくしも、楽しみにしています。・・・・・・逃げるなら、今のうちですよ?」
最後まで嫌味を言うなぁ。
「そっちこそ。・・・・・・ていうか、人の悪口して何が楽しいんですか~?もしかして、羨ましいとか?」
わたくしも嫌味を言ってあげましたわ!
「ふん!」
と言ってブロー伯爵は自分の部屋へ帰っていった。
「あの~。」
と遠慮がちにわたくしに声をかけたのは、ショウさん。
「僕も参加するんですが・・・・・・。」
あ。忘れてた。
「お互い、頑張ろうね!」
「はい!」
そして、勝負に向けてトレーニングをしてみた。・・・・・・どんな勝負をするのかは知らないけど。

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