ヴァンパイアのハルカと人間のカイ2 席替え大ピンチ⁈

自己紹介

あたしは、ハルカ。題名にもある通り、ヴァンパイア。女子で、11歳。えっと・・・・・・あ、同い年くらいの人の血が好き。後、最近は人間の学校に通っている。人間の食べ物だったら、グラタンコロッケというのが好きだよ。ヴァンパイアは、能力を持っているんだ。あたしはヴァンパイアとしての身体能力が低いけど、想像したものをすべて現実にして戦えるよ。大体はとげのついたハンマーを想像して、出して戦うんだけどね。あたしは射的をお祭りでやってみたいから、射的をやっている自分を想像して、出来るように練習?している。でも、できないことがあって、それは、想像で倒しても、現実にできないんだ。まあ、流石に強すぎるもんね。

学校で

「ハルちゃん。」
あ、ノノッチ!
「どした?」
「算数教えてー。」
あたしは算数が得意だから、いつもノノッチに算数を教えている。
「おれもおれもー!」
か、カイ?
「じゃあ、ハルちゃん。よろしくね。」
とノノッチ。そしてあたしはノノッチとカイに勉強を教え始めたのだが・・・・・・。カイはあたしが解き方を教えて、21秒くらいで解ってからプリントをあたしに見せてくれた。
「・・・・・・。なんで180−110が170になるの?だから、これをこうして・・・・・・。」
とやっていると、熱い視線が送られていることに気付いた。熱い視線を送っているのを確かめると、やっぱりカミラだった。カイと話して以来、いつも睨まれている。ような気がする。

席替え

今日は席替えの日だ。くじで決める。カミラは先生に提案した。
「隣の席が同じ人にならないよう、同じ人になったら変えるっていうのはどうでしょうか?」
先生が承諾すると、カミラはこっちを見て意地悪く笑った。そして、ずっと手を組んで願っている。日の当たらない、後ろの方でノノッチと近くの席になれたらいいなー。とあたしは思った。そして、ついにあたしがくじを引く番になった。あたしは思いっきりゴソゴソとくじの紙を引っ掛けまわしてくじの紙を取った。
「じゅうろく~!」
あたしはノノッチと結構離れた。日が当たらないからまだよかったけど、前の方!先生にめっちゃみられる席だよ~(涙)。運命っていうのは残酷なものだな。し・か・もカミラと班が一緒なんだよ?終わった。

(1人目のあたし)話してみればいい子かもよ?
(2人目あたし)話さずに1か月間過ごせばいい。

どうしよ~。横は滝沢さんっていう全く話したこともない人だし。詰んだ。
「えー、視力の関係で、前の方がいいってやつはいるか~。」
とあたしの気持ちも知らずにのん気に先生が言った。カイも手を挙げていた。視力、悪かったんだ。
「じゃあ、ナナは・・・・・・マナ、代わってやれ。」
と先生がどんどん席をかえていく。あたしも席、かわりたいな。
「じゃあカイは滝沢、代わってやれ。」
カイは滝沢さんと席をかわった。・・・・・・え‼カイがあたしの隣に?そして、大体の調節が終わったとき、カミラが
「せんせー。カイとハルカ、前も同じ席でした。代えましょうよ。」
といった。え。嫌だよ。でも、先生は
「だがなあ。前の方の男子は全員視力悪い奴だし。変わりたくない奴ばっかだろうし。」
と言ってくれた。
「違います!ハルカをかえればいいんです。」
「らしいが。ハルカ、どうだ?」
と先生が聞く。
「あたしは・・・・・・。」

(1人目のあたし)代わったらどう?
(2人目のあたし)代わらなくてもいいじゃん。

「あたしもあんまり見えないから前がいいです!」
とあたしが言うとカミラが小さい声であたしに聞こえるように言った。
<かわれよ。私の提案の意味ねーじゃないかよ。今すぐかわれ。そうじゃなきゃ無視決定。>
あたしは先生に聞こえてたらいいと思ったが、聞こえてなかったようだ。先生は、
「そうか。じゃあそのままでいい。」
と言ってくれた。こうしてあたし達の席替えが終わった。



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